席をゆずる、譲らない論


人は5分の親切ならしないよりした方が心や脳にいいということが証明されています。たった5分の親切ならそれに対して、見返りを求めるような事もないし、見返りは無い方が自分がいい気分になれる、それがたった数分の親切なら絶対した方がお得です。

日本人は責任感故か頼まれると断れない文化だからか、何かの手伝いをする時にしすぎてしまったり、そうなるのが嫌でそもそもの接触を避けたり、自分から人を助けにいかない傾向にある。道を聞かれたらそこまで連れてってあげた方がいいというのは、最後まで責任持って面倒看なければという考えからくるし、間違った答えを教えてはならない、断られるかもしれないし。という想いから、自分から手助けしようとする人は少ない。
日本人以外の海外の人の場合、間違いも断られる事も怖れていない。自分が間違ってても誰か他の人にまた聞くだろうし、その場で教えてあげられる最大限のことをその場でさっと伝えて終わり。


日本人はあまり席を譲らなくて非難されていることが最近よくあるが、日本人の電車に乗ってる時間は長い。一駅間も長いし、都市近郊から都内まで通勤、通学している人は30分から1時間以上毎日、電車に乗らなければいけないわけです。更にラッシュアワーで尋常じゃない人に揉まれるストレスは立っている人の方が圧倒的に大きく、もみくちゃになるので、歳をとっていなくても、男女問わず誰だって出来れば席に座っていたい。その席を譲る事は、本人にとってもかなりの苦痛を伴う場合があるし、5分の親切を超えている。降りるまで5分、10分だからさっと譲るのとは比べられないんじゃないかな?

だから、例えばどの人がどの駅で降りるかがお互い明確だったら、この人に譲ってその後座ろうとか、どうしても疲れていて座りたい人は早めに降りそうな人がわかっていいかも!なんてことも考える。

もう一つ、明らかなのは足腰の強さ。欧米人に比べてアジア人は男女共にがたいが小さく、身体を支える足も細身。だから、すぐ疲れちゃったり、座りたいのもわかる!

そして、ニューヨークでは席を譲る姿も見るし、空いた瞬間もどっちが座る?みたいに聞き合ったり、アイコンタクトもある。

でも、中国人、日本人や背が低めの南米人が多い路線は日本のように席取り合戦になってて、日本と変わらない所もあるよ。


NYでフリーランスのライターと日本語の先生をしています。どこまでも自由になるため、どこにいても稼げるようなシステムを構築しようと奮闘中。