H×L TRUMP感想

感想というか備忘録と頭の整理を兼ねたものだから自分語りが多いかもしれないのと感想も超個人的なものだから怒らないでね…!

まずは本日大千秋楽、本当にお疲れ様でした!

わたしは♡→♤→♤と観劇させていただきました。
元々♡と♤を1公演ずつ取っていたのですが
余りにも良かったので増やしてしまった…!
♡ももう一回観たかったな、MIXも観たかったな。まだ息子がお留守番できる年ではないので仕方ない!ね!

それぞれの感想はツイートがあるよ。

観に行く前は、正直少し不安がありました。
TRUMPシリーズとしてのTRUMPを求められたら迷惑だろうなとか
繭期こじらせて見に来られても困るかなとか
作品に対する不安ではなくてわたしが観ていいものなのかなというところで。
なのでシリーズの事は忘れる!パラレルワールドというか、別物のクランを観に行くんだ!と言いきかせて観劇初日を迎えました。

でもそこにはわたしの大好きなTRUMPのクランがあった。
もうそれこそ『わたしは目を疑いました』って感じでした!

観劇を決めたのは♡ソフィのビジュアルを観て
『可愛い!観る!』ってなって
せっかくだし男女観よう!って両方取ったのですが

Twitterで見てたご本人のイメージとは全然違うめちゃくちゃクールでかっこいいソフィがいて。

シリーズ作の匂いがする演出がそこここに入っていたり
キャストさん達も役の心情をきっちり表現されててすごく流れがわかりやすかった。

D2版もNU版もわたしはソフィの気持ちで観ていてクラウスに感情移入することなんてなかったんだけど
今回のWアレンがそれはもう超絶魅力的だったから
やっとクラウスの気持ちがわかったの。

♤の斎藤クラウスは友達になりたかったとか言ってるけどどちらかというとアレンヲタ。強火アレン担。ライネス的な意味でもね!
♤の織田アレンの魅力について斎藤クラウスと語ってみたい。でもなんか同担拒否っぽいし、よしんば語れたとしても解釈違い起こして燃やされそう。

今回そんな感じで観てたのと♡の滑川クラウスがビジュアルから何からツボにはまりすぎて二人のクラウスの違いがとても面白かったです。
滑川クラウスは華奢で消えてしまいそうでこの人が数千年も生き続けて来たって想像しただけで泣きそうになる。造形が繊細すぎて終盤のお芝居が激しくなるあたりとかバラバラになるんじゃないかって思った。
余りにも永い時を生きて空っぽになってしまった、透明な心に星の光が透けて見える。そんなクラウスだと思いました。

斎藤クラウスも細くて華奢なのに繊細な印象はないんですよね…ただ、前半は若いクラウスだなと思ったのに後半にかけて『ああ、数千年生きてるわ…』ってなるのがすごいです。なにがどうって説明できなくてとても不思議な感覚。
永い時を生きる間に色々なものを諦めて、その悲しみや渇望を心の奥底に閉じ込めて蓋をしていた。その心の澱が溢れて飲み込まれてしまったようなクラウスでした。

(ここから追記)
あとアレンに『あなたは永遠の命が欲しいのですか?』と問うシーンも、二人のクラウスは違う感じだった。
滑川クラウスは少し嬉しそうで、自分が唯一持っているものをアレンが望んでくれるかもしれないという希望が宿った目をしていて
それが直後に落胆に変わるのがとても悲しかった。ピュア。

斎藤クラウスは戸惑いの表情に見えた。かつて血の戦争を起こした愚かな人間達と同じものを望むのかっていう。アレンが永遠なんかいらないよって答えたことで、残念な気持ちもありつつ安堵したような。
多分永遠を求めるアレンがもしいたとしたらそれはクラウスが愛したアレンではないんですよね。みんなが手に届くわけがないと諦めたりそもそも欲しがらないようなものを大切にして手を伸ばすアレンだから、友達になりたいと思ったんだろうから。

アレンを噛まなかったのも、永遠の命を手に入れたアレンはアレンではないと心の奥底で感じていたからじゃないのかな。
永遠を生きるアレンは、きっと今を生きていた頃の輝きを失ってしまう。

でもソフィの時はソフィ本人に魅力を感じていたわけじゃなくて(顔はルルミナだし)アレンの血に執着していただけ。留まる理由もないし、アレンを失ったときの絶望は永遠を生きるクラウスにとって昨日のことのように鮮明な記憶だったんだろうね…。

単に狂って錯乱してただけかもしれないけど、ね!
でも『星に手が届いたよ!』って叫ぶクラウスはソフィを見てないんだよね。
本気でソフィとアレンを同一視してるならああいう感じにはならないんじゃないかな…
もしくはソフィの顔がルルミナにそっくりだから直視できなかったか。ルルミナから死を奪ったっていう側面もあったりします?それは余りにもクラウス残酷すぎるし考えすぎ?

光と闇、天と地のような一見相反する二人のクラウスだけど
お互いがお互いの半身で
どちらの心もクラウスの中にはあるのだと思う。両チーム観られてよかった。
クラウスは、♡と♤にそれぞれのクラウスがいるって感じじゃなくて
絶対的な1人のクラウスがいて切り取り方が違うっていうような感覚になりました。
こんなにクラウスについて考察したことないよ!!!!w
(追記ここまで)


今回もうひとつすっきりと理解できた要素が萬里とピエトロのハンター二人についてなのです。
今までは『TRUMPの監視、心の平穏を守る』っていうところでふーんってなんとなく流してたんですけど
この子たち割と具体的に行動してたんですね!?
クラウスの心を乱す要因(アレンとソフィ)にクラウスが近づき過ぎないようにそれとなくブロックしてますもんね。

アレンに関しては、余計なことされても困るし仕事与えなきゃいけないし、とりあえず問題児のお守りでもさせとくか…って最初はそんな感じだったのかもしれないけど
クラウスがアレンに執着し始めちゃったもんだからそこに対応しなきゃいけなくなったのかなって勝手に想像してます。
アレンが襲われたのを『なんでよりにもよってクラウスなんかに…』って言うのかもピンと来てなかったんですが(理解力が乏しすぎるな)本来ならクラウスは極力関わらせないのが正解だったんだよね、多分。
でもピエトロ二人ともいい人すぎてさあ…なんかクラウスの事、監視対象として割り切れなかったんだろうなって…
きっとアレンの事大好きだったし、アレンが問題起こす度に尻拭いして一緒にクラウスに怒られて、そういうのすごく楽しかったんだろうな。そんな時間がずっと続いたらよかったのにね…ピエトロー!

ソフィの時間軸でもソフィとクラウスが一緒にいるとやたらと萬里が割って入ってくるの、そういうことだったんですね。クラウスの『わたしが何したっていうんだ?』の意味も漸くわかりましたよ…これはね、斎藤クラウスのここのお芝居がすごくわかりやすかったおかげです。このセリフを聴いた瞬間にパズルのピースが音を立ててカチッとはまったの!
まあ萬里がソフィにまとわりついてるのは任務以外に私的な事情も絡んでるので、知ってるとにやにやできるところではある…けど、知ってるせいで本来の文脈を見落としてたのかもしれないですね。

チーム別の感想でも散々愛を叫んだんですがアレンの話もしていいですか?
クラウスの心の動きに寄り添う為にはアレンに絶対的な魅力がないと成立しないんですよね。
わたし、今回のWアレンが今まで見た中で一番好き…。
二人ともおめめキラキラさせて手を伸ばすんですよ。二人の瞳に映った星が確かに見えたんだ…
子供っぽい純粋さとやんちゃみと大人になろうとしている芯の強さのバランスがとても好みだったんです。
♡の柴田アレンは雨粒が周りに弾けてキラキラしてるのが見えた(幻覚です)。常にグロー効果がかかっている。眩しい。可愛い。好き。
♤の織田アレンはもー天然人たらし!首の角度とか表情とか本人は意識してなさそうなのにいちいち可愛くてもーーーー好きーーーーー!!!!ってなる。後光が差している。天使。あんな優しい声で『クラウス』って呼ばれたら抗えない。

わたし、今までのTRUMPのリバースシステムもすごく愉しくて大好きなんですけど
今回のアレクラはリバースしないからこそ実現したキャスティングだと思う。
トゥルリバどっちも成立させるのが一番難しいの、絶対ここでしょ…?
ちょっと観てみたいですけどね!柴田クラウスはあのまんまるなおめめで絶望したらガラス玉みたいになってきっと綺麗だよ。織田クラウスはあの涼やかな目元で無表情になったらゾクゾクしちゃうな。
滑川アレンは絶対可愛い!無重力で、手を離したらどこかに消えてしまいそうなアレンが視える。斎藤アレンは少しお兄さんで、ソフィ時系列のラファデリコぐらいの感じかな。ふいに流し目とかしてくれたら素敵。陥落。
そんな妄想でした。


あと♤チームでソフィがアンジェリコ様に雑種呼ばわりされた時に何故か
『いやこの子は雑種っていうより柴犬っぽいな』と思ってしまって。これは本当に自分でも意味がわからない。
ただチーム全体で見ても♤はワンちゃん、♡は猫ちゃんって感じがするんですよね。
♤チームはキャラの個性が立ちつつも全体のまとまりがすごく良くって、殺陣も整っていてとても美しかった。
♡チームは華やかで可愛くって、ダリちゃんパートはめちゃめちゃ自由だしミケちゃんのあの感じもあって全体に雰囲気が柔らかくて素敵。
♡の荒木ジェリコ様とか完全に猫ちゃんだし!シャム猫とかそういうやつ!柴田アレンも子猫っぽい。
織田アレンはポメ。岡部ラファエロはグレイハウンドとかそういうしゅっとしてキリッとしたやつ…とか、そんな印象。あ、でも斎藤クラウスは爬虫類だと思う。

音楽もすごく良かったんです。アンジェリコがみんなを噛んでソフィ達が逃げるところのシーンの曲がすっごく良くて…途中音楽がバン!ってなるところに合わせて登場するラファエロがすっっっっごいかっこいいの!!!!あれなんていう曲か知りたいんだけど鼻歌検索しても見つからなかった…
そういえばアンジェリコがお友達諸君にイニシアチブ発動するとき短剣で手を切るのが超エモいなって思いました。進撃の巨人みたいだね?進撃のアンジェリコ。
オープニングの曲も好きだったし、ハナウタさんの曲もよかった。キャスパレ素敵でしたー!TRUMPだけ観てもそれぞれがそれぞれの星に手を伸ばしているのはわかるんですけど、シリーズ他作品観るとよりしんどい感じになれます。
観劇後に思い返してると自然に音楽も流れてくるぐらいはまっていて
でも同時にライネスとかエターナルダンスも頭の中で自然に混ざってくる…
これ誤解されそうだから悪い意味に捉えないでほしいんですが
それぐらい完璧にTRUMPのクランだったんですよ。
今までのどのTRUMPとも似てないのに。これはわたしの大好きな、TRUMPのクラン。すごく嬉しかった。
わたしの中では120%の褒め言葉なんだけど、言われた方は嬉しくないかもしれないな…ごめんなさい。
シリーズ作品も増えて最近のは衣装もセットも豪華になってお芝居も素晴らしいと思ってるけど、
やっぱりTRUMPっていいなって本当に思った。

なんかこう、わたしの大好きなTRUMPだ!って思っちゃったり
キャストさんを役として見てしまったりするのって
クラウスがソフィをアレンって呼ぶのと変わらなくない…?うわ。気持ち悪いな。

わたしの親TRUMPはD2版なんですけど、公演期間中に知ったにも関わらず劇場で観てないんですよ。当時推してた子の出番が少なそうだったからという理由で…
LILIUMも公演期間中にTRUMPの続編らしいというのは聞いたんですがハロプロわかんないしなーとか言ってスルーしちゃったしスペクターは大阪だけだったし。
NU版も先行では取らなくて悩みに悩んで『岡田さん出てるし、真宙くんのお芝居も観てみたいしなー。一回ぐらい生でTRUMP観とこうかな。』ぐらいのライトな感じで行ってつけまが流れ落ちるぐらい泣いて帰ってきたんだけど、追加要素を飲み込むのに精一杯だった。
なんでそんなだったかって言うと推しの舞台が最優先っていう不純な観劇の仕方をしてたからですね…。
しかもその後のギニョルも先行で取らずに当日券も外れて劇場で観れてないの。過去に戻れるなら自分を殴りに行きたい。

そんな経緯なのでソフィに出会ったクラウスぐらいの心情でいるわけなんです。
本当に今回観劇できてよかった、幸せな時間をいただきました。わたしにとっての星、大好きなTRUMPのクラン(これは今までの作品のどれかのことじゃなくて、わたしの中にあるTRUMPのクランということ!です)。今回が誰かの親TRUMPになってくれたらいいなって心から思います。
このカンパニーのTRUMPが本当にすごく好き、好きです。好きでした。大好き。育ての親TRUMPになると思います。

星に手が届いたよ。

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