当たり前ではなく…

朝 暖かいベッドの中で目を覚ましている頃
寒空の下 身を震わせて うずくまって
眠りにつこうとしている人達がいる…

身支度を済ませ
駅へ向かう学生やサラリーマンがいる一方
病室で寝たきりのまま
窓の外に広がる空を 寂しそうな目で眺めている
人達がいる…

学校帰りに 友達と寄り道している子供達や
仕事帰り ホッと一息つくために
居酒屋でお酒を飲んでいる
サラリーマンがいる一方で
明日の食糧さえ手に入らないような
飢えに苦しむ人達がいる…

夜 家族と食卓を囲み
温かい部屋で眠りにつこうとしている頃
親も兄弟もなく 荒れ果てた街中を
当てもなくさまよい続ける子供達がいる…

普段 私達が 当たり前のように
過ごしている毎日は 平凡だけれども
幸せだという事を 忘れてしまいがち
失ってみて 初めて
その事に気付くのかもしれない…

幸せな毎日は 決して 当たり前ではなく
有り難いという事を どうか
忘れないでほしい…


※2012年12月12日、作

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