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家族の形② 「責任」は「応える力」

寝かしつけていたらそのまま寝てしまいましたが、次男に蹴られて目が覚めました。おはようございます。「家族の形」の続きを書きたいと思います。
去年の年末に夫に
「婚姻関係について見直してもいいんじゃないかと思ってる。婚姻関係解消して何か変わることある?メリットも多いと思うし、色々な形があっていいと思う。俺はここで思考停止したくない。」
というような趣旨の提案を受けました。
「君にも本当に自分の好きなことに挑戦してほしい」
とも言われました。

真逆な二人


夫は、私大を卒業後、ゼミの仲間と二人で起業し、一旦は会社勤になりましたが、転職し、また起業し、という感じで”安定”や”停滞”という言葉とは対局にあるような人です。生きがい=仕事。仕事第一。という感じです。
一方で、私は、大学院を卒業したら公務員になろうと思っていたくらい”安定志向”な人で、将来に漠然とした不安をいつも抱いていました。
まさに真逆!自分とは価値観が全然違う人って刺激的で恋愛には最適だけど、結婚相手となると色々困難が待ち受けていますよね。。。。

子どものことは大切らしいのですが、2人になろうが3人になろうが、夫の仕事第一の姿勢は変わらず、時間も労力もお金さえも仕事に捧げるような日々でした。その姿勢を変えることはできないと夫には何度も言われてきたので、私は次第に夫に家事や育児を手伝ってもらおうとは思わなくなり、とりあえずお金だけくれればいいやと思うようになりました。ただ、どんな時でも仕事のストレス等を家に持ち帰るようなことはありませんでした。
仲が悪いわけではないのですが、父、母という役割としてお互いをみなしている感じです。

夫から、関係の見直しについて提案を受けた時、子どもとは繋がっていたいけど、あなたとはもう縁を切りたいですと言われているようで、とにかくショックで、不安で、最終的には怒りが込み上げてきました。

「責任」=「応える力」


そんな時、次のような一節に出会いました。
「責任」は英語のresponsibilityを翻訳するために作られた言葉です。「応える力」という意味です。「責任」という文字から受ける印象とは違いますね。私たちは、どんな時にも、状況にどう応えるかを自分で選んでいます。

私は、夫に「3人の父親なんだから「責任」があるよね。ちゃんとやることはやってよ」と何度も言ってきました。
この一節に出会って、「責任」や「義務」という言葉の印象にとらわれていて、夫にそれを押し付けていたことに気がつきました。漠然とした不安に支配され、彼自身と向き合い、関心を示すことができていませんでした。
私の言動の裏側に常に「責任取ってよ」という態度が透けて見えていて、そのコミュニケーションの先に「婚姻関係の解消」という選択肢があるのかもしれないと思いました。

振り返ると、学生からそのまま母親になって右も左もわからなかった私を精神的に支えてくれていたのはいつも彼で、前向きになるような言葉をかけ続けてくれていました。
妊娠も出産も私自身の選択なはずなのに、その”責任”をずっと押し付けてきたことに気づいた時、どうしようもなく申し訳ない気持ちになりました。「君にも本当に自分の好きなことに挑戦してほしい」という言葉に彼の苦悩が隠れているような気がしました。
私ばっかり辛い思いをして、、、と悲劇のヒロインになりきっていましたが、彼は、もっときつかっただろうなと今では思います。
感情的な面はあまり話してくれないので、どう思っているかはよくわかりませんが、とりあえず私がこう思っていることは近々伝えようと思います。

年末から1ヶ月半くらいの月日が経ちましたが、あれから「婚姻関係」に関する話し合いはまだしていません。変な感じはしますが、”提案”を受けた前と変わらず、LINEで子どもたちの写真を送ったり、近況を報告しあったりしています。
でも以前と変わったことは、シンプルに伝えたいと思う内容を伝えられている所です。私の心持ちが変わったことは夫に伝わっているようで、やりとりが以前よりもイキイキしています。
この先どうなるかは全くわかりませんが、夫や子どもたち一人一人と向き合い、個性を尊重し、話し合って私たちの「家族の形」を見つけていければいいなと思います。

長くなりましたが、読んでくださり本当にありがとうございました。

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