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スタバで合計777円になった日

アメリカでできた母親と同い年の親友が、富山に来ていた。
もう日本を離れて随分長い彼女は日本に「帰国する」という表現を頑なに使わない。もう帰る場所ではないみたい。だけど、アメリカ国籍をとることはせずにグリーンカードでアメリカに住んでいる。

いつも一筋縄ではいかない問いを私にぶつけて、しかも「5歳の子供にもわかる表現で答えて」と言う。そして「うーん、うーん」と一緒に悩む。その時間が私は好きだ。

「ねえ、史菜ねーちゃん。結局、人生お金なの?」って5歳児に聞かれたらどう答えるの?と言う親友からの問いに、
悩んだ末に「うーん。そうなのかもしれないね」って明るく答えたら、親友はその答えがいたく気に入ったようだった。

井上ひさしさんの「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに」という言葉を、富山駅北にある環水公園を散歩しながら教えてくれた。

今わたしは、難しいことをもっと難しく、しちゃっているのかもしれない。もっと言うと、簡単なことすら難しく捉えてしまっているのかもしれない。
愉快さを忘れて、肩に力が入って。

フリーランスになって、自分の何もできなさを痛感して、力のなさの隠し方を一生懸命探す毎日になってしまった。
もっと深く、でも愉快に、あくまで愉快に、過ごしていきたい。

すてっぴぃ@アメリカへの道中、お気をつけて。

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