時代が変わっても下積みや修行は必要であり大事であることは変わらない


現代では誰でも自分の作品や表現したものをすぐにネット上にアップできるし、その評価もダイレクトに伝わってきます。
表現者としてクリエイターとして活動するには、この上なく幸せな時代を迎えたと言えます。

ブロガーやインスタグラマー、ユーチューバーなどなど、新しい職種も生まれ、それは今後も増え続けることでしょう。
ただ、長く活動していくためにはそれなりの修行というか、経験を積んでそれなりのレベルに達しないと難しいこともあり、これからはいろんなジャンルで淘汰が始まっていくことが予想されます。

今の時代「この道一筋」である必要はないし、職業としてもインスタグラマー&ユーチューバーでもあり、デザイナーとしても活動してますなんてことも可能な時代です。
でもやっぱり趣味と職業の境界線というのはあって、それは感覚的なものと技術面と両方ありますね。
プロ意識とプロとしての技術があるからこそ、プロとしてやっていけるということですからね。

やり続けながら工夫をし、修正を加え、レベルを上げていく過程、つまり自分にとっての土台作りのことを「修行の時期」と僕は呼んでいますが、この「修行」を積んでない人は短命で終わる可能性が高いんです。

芸の幅というか、奥深さとか底力みたいなものは「修行」することで養われますが、必ずしも師匠や先生は必要なものではないんです。
独学で十分やれます。

音楽で言うと、作詞や作曲、DTMでの音源作りなどなど、多少勉強すればすぐに始めることができます。
たとえ素人でも印象に残るいい曲を作ることはできますが、それを量産するとなると話は別です。
でも、たくさん引き出しを持っていないと、似たような曲ばかりになってしまうし、今までと全く違うアプローチをしようと思っても、なかなか作業が進まなくなるものです。

早く認められたいとか、脚光を浴びたいというのは誰もが思うことですが、じっくり時間をかけて土台や基礎の部分をしっかり作ることは何よりも大事なことです。
美味しい農作物を収穫するためには土の手入れが大事なのと同じです。

言葉としては古臭く感じるかもしれませんが、「下積み」とか「修行」って自分の才能を枯れさせないために必要なんです。
土台や基礎の部分がまだしっかりできていないと、いわゆる「一発屋」で終わる可能性が非常に高くなるので、地味な作業ではありますが、自分にとっての財産作りだと思ってください。

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