本業と副業という考え方からパラレルキャリアの時代へ

正社員として勤めながら、もしくはアルバイトをしながら音楽活動をしているしている人も多いでしょう。
その理由は様々だと思いますが、会社勤めをしながら夢を追いかけているということもあるでしょうし、音楽では生活が成り立たないから生活費を稼ぐということもあるでしょう。

仕事については本業があっての副業という考え方が今まで一般的でしたが、同じことをしていても、パラレルキャリアという生き方を選択しているといるという言い方もできると思うのです。
少し前までは副業を認めない企業が大半でしたが、最近は副業OKも増え、気軽に始めることができる環境になったので、今後はそういう生き方を選択する人も増えるでしょう。

ミュージシャンでも音楽以外のことで収入を得るために勉強している人もいるし、古くからレコーディングやコンサートで活躍しているギタリストの方は、サポートミュージシャンとして参加したライブで、ハンドメイドで製作されたグッズをご本人が販売までされています。

やはりここで大事なことは、好きなことや得意なことでパラレルキャリアとしての活動を始めることだと思うんです。
それは自分の個性を引き出し伸ばしていくことだし、何か一つのことに打ち込むというのは、モチベーションをキープするのが難しいこともあるので、パラレルで仕事を持つことで上手に気分転換を図るというか、相乗効果を生むこともできます。
それぞれのキャリアで関わる人間関係も異なるだろうし、人脈を広げるという意味においても効果がありますからね。

終身雇用という仕組みも過去のものになったし、どんな大企業でも安泰ということではないというのは、もう誰もが理解しています。
安定した企業に就職して生活を守るという考え方から、自分が好きなことややりたいことで収入を得るというふうに、「仕事」に対する概念は大きく変わりました。

そしてこれから先も政治や社会というレベルで大変革が起きるでしょうから、「寄らば大樹の陰」的な考えでは生き残れないでしょう。
家族も含めて自分のことは自分で守らなければならないし、かといって生活のためにただ働くというのは、自分の中で矛盾を感じてしまい、ストレスまみれになるのも目に見えています。

誤解のないように言いますが、これは決してネガティブなことを言いたいわけではなくて、価値観や生き方を変えるというのは、具体的に言うとこういうことだということを言いたいのです。
もちろん今までと大きく生き方を変えるのは、勇気もいるし不安になることもあるでしょう。
でもね、あえて言うと、自分が本当にやりたいことに向けて動き始めた時には、自然に道が開けるものなんです。

「たまたまラッキーなこと」が起こるのではなくて、自分がやりたいことをやるというのは、自分を表現することだし、何よりもそれが「自分自身」だから、動き始めた時に道が用意されるのです。
本当の自分を出していく、表現をしていくことが、最も人間らしい生き方だし、それをやりたくて生まれてきたと言っても過言ではないのです。

逆にずっとやりたいことだと思って続けてきたことが、実はそうではないかもしれないという気づきもあるでしょう。
音楽活動を続けてきたけど、限界を感じるとかモチベーションが上がらないとかね。
それは間違いなくメッセージなんです。

もし続けてきたことをやめるという決断をしたとしても、それは挫折ではないし、その時間を無駄にしたということでもありません。
今はわからなくても、そうやって続けてきたことが役に立つ時が必ずありますから、判断を間違えたと自分を責める必要もないんです。
一旦時間をおいてリセットし、復活するということもあるかもしれないし。

どちらにしても、興味のあることややりたいことはやったほうがいいです。
全く関係ないことのように見えることでも、点と点が線になる時がきます。
将来自分の中で関連性が生まれ、つながり、「こういうことだったのか」という瞬間を迎えるのです。

世の中がこうだから自分がそれに合わせていくのではなくて、それぞれの個人が「自分を生きる」というふうに変わってきたのです。
数日後に元号も変わりますが、大きな節目を迎えていることは間違いないでしょう。




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