オープンマイクが始まった場所

オープンマイクはみなさん知ってのとおり、「その日に来ればその場で歌える」という手軽さがウケて、今では全国的に広まっていろんな場所で開催されていますが、実はこれを日本に持ち込んだのは、鎌倉出身で現在沖縄在住のシンガーソングライターのはっとさんです。

彼は若い頃アメリカに歌いに行った時、このオープンマイクに出会い、ミュージシャンとしてクオリティが高い連中が、1曲〜2曲を歌うためにたくさん集まって来ることに衝撃を受けたそうです。
なぜなら自身も音楽活動をしていたので、まさか1曲〜2曲を歌うためだけに、お店にミュージシャンが集まると思っていなかったからです。

そしてその後、「これは日本でもいける」と踏んで、2001年に地元湘南の「朝日町パラダイス」というお店(2018年に閉店)で試してみたところ大当たりし、回を重ねるごとに参加者が増え、30組くらい集まってしまって、18時から始めて夜中の2時までかかってしまった日もあるそうです。

実ははっとさんからこのオープンマイクの運営方法を伝授してもらって、渋谷の七面鳥というライブバーで、1年間司会をやったことがあります。
七面鳥では現在も継続中ですが、同じように当時は歌いたいという人が多すぎて、出演をお断りするなんてことがあるほど盛況でした。

最近ではオープンマイクのまとめサイトもあって、開催してるお店の情報も簡単に手に入るので、突然ふらっと立ち寄ってお店の雰囲気を知ることもできるし、ミュージシャンの交流の場としても大変役立っていますね。

海外では古くからスタンドアップコメディーや音楽など、自由に自分を表現する場所として歴史がありますが、日本でも定着したことは本当によかったと思っています。
まぁ日本の場合はミュージシャンが始めたということもあり、オープンマイク=音楽の印象が強いですが。

逆に、これからは日本でも自由にトークする場所としてオープンマイクが活用されるようになると面白いですね。
知らないだけで、もうすでにそういう場所があるかもですが。
自分のこと、仕事や生活のこと、すべる話もすべらない話も含めて、トークの練習場所としては最適ですよね。

音楽にしてもお笑いにしても、リアル(ステージ)で評価されることが成長につながります。
そういう場が身近にあることは本当に恵まれたことですね。







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