ウィリアム・アッカーマンとの衝撃的な出会い


おそらく1985年頃だと思うのですが、当時下北沢に住んでいて、ふらっと立ち寄った中古レコード店でこのアルバムがかかっていました。
シンプルなアコギのインストなのにめっちゃ惹きつけられて、レコードを探すどころの騒ぎじゃなくなったんです。

しばらくじっと聴いていたのですが、これが誰なのか知りたくて知りたくて、レジまで行って店員さんに聞いたところ、ウィリアム・アッカーマンだと教えてくれて、ジャケットも見せてくれたのですが、曲のイメージとぴったりのオサレなジャケットでやられました。
やっぱりアナログだとジャケットも大きいのでインパクトありますよね。
そしてその場で即購入し、家に持って帰ってレコードからカセットテープにダビングし、ウォークマンで毎日のように聴いていました。

ウィリアム・アッカーマンはウィンダム・ヒル・レコードの創始者でもありますが、素晴らしいアーティストを数多く輩出したことで世界中でブームとなり、多額の収入を得ることとなりますが、あまりの多忙さに嫌気がさして山の中の自宅兼スタジオでのんびり暮らす生活を選択したのです。
彼にとっての幸せは、豊かな自然の中で暮らしながら仲間にギターを聴かせることだそうで、それは音を聴けば伝わってきます。

小田急線の踏切を渡りながら、この曲を一緒にいた友人にヘッドフォンで聴かせたところ、ポロポロと涙を流し始めたことがあって、その時の光景が今でも目に焼き付いてるんですよ。
なんでしょうね。この物悲しくもその中に見える希望は。
最後の最後はメジャーコードで終わってくれてるところが本当に好きです。

ダイレクトにYouTubeの動画が貼れないのでリンクを貼りますね。
秋めいてきたこの時期にはぴったりな曲です。

The Impending Death Of The Virgin Spirit

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