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第97号『GWはゴールデンカムイを読むウィークにしよう』

タイトルを読んで「突然何を言っているんだ?頭でも打ったのか?」と疑っている方、もしくは始めましての方でしょうか?

『ゴールデンカムイ』という単語につられて来てしまったのか、それとも偶然この記事を読んでいるだけなのか?書き手には、それを知るすべはありませんが、これも何かの縁だと思って一読いただけると幸いです。

皆様、楽しいゴールデンウィークを過ごせているでしょうか?
旅行やキャンプ、コロナ禍の自粛で何処にもいけず過ごしていた日々、それが解禁になりGWは計画を立てあちこちへ行かれる方も多いと思います。

今日はそんな遠方への移動のお供にある漫画を紹介させて下さい。長距離バスや新幹線、飛行機などの移動時間のスキマ時間に読めばさらに充実した旅になる事は間違いなしです。問題があるとすれば、物語にのめり込み過ぎて、移動機関の乗換えを間違えたり、ホテルに着いてから気になってた続きを読んで睡眠時間が削られる可能性がある事ぐらいです。

特にこの週末は「北海道へ行くんだ」と旅行計画を立てたあなた、最高です!
是非、その旅のお供にこの『ゴールデンカムイ』を一度読んでみて下さい。

上記から全話無料で読むことが出来ます (2022/5/8まで無料)で読めます。最終回まで全部読めます!1話だけでも

最初に書いておきます、この漫画は面白いですが決して万人受けする作品ではありません!ただ刺さる人には刺さる、そんな尖った作品です。

そしてオソマうんこというアイヌ語を日本一有名にした漫画でもあります、小学生か。

しかし、予告しておきます。GWが終わる頃に貴方はこの『ゴールデンカムイ』という作品を読み終え、この物語に出会えた事を感謝ヒンナしていることでしょう。この漫画では美味しい食事にありつけた時、食べ物に感謝の意を示すアイヌ語、ヒンナといいます。

ただ、今の世界情勢的にはお薦めしづらい状況にあります。せっかく最終回を迎えるっていう年にロシアがウクライナと戦争をおっぱじめてしまったもんだから各メディアも大々的に取り上げずらいのです。

【ゴールデンカムイとはどんな漫画か?】

『不死身の杉元』日露戦争での鬼神の如き武功から、そう謳われた兵士は、ある目的の為に大金を欲し、かつてゴールドラッシュに沸いた北海道へ足を踏み入れる。そこにはアイヌが隠した莫大な埋蔵金への手掛かりが!? 立ち塞がる圧倒的な大自然と凶悪な死刑囚。そして、アイヌの少女、エゾ狼との出逢い。『黄金を巡る生存競争』開幕ッ!!!!

amazonあらずじより引用

このあらすじだけ読めば、日露戦争帰りの元兵士杉元がアイヌの少女と共に隠された埋蔵金を求めそれを巡る争いに巻き込まれるという壮大なスペクタクル作品に思えてくるかもしれません・・・が、ここが大きな間違いです!このまま鵜呑みしたらテスト0点です!それだけだったらまだ万人受けしていたかもしれないのに!とんでもない方向に振り切った漫画なんです。

金塊の在り処を示した地図はどこにあるのか?と言うと一話で語られるのでネタバレも何も無いのですが、なんとこの地図、囚人の体に刺青として彫ってあります。海外ドラマ『プリズン・ブレイク』好きな人が特にお薦めです。網走刑務所から脱獄した死刑囚達、その全員の体の皮を剥いでひとつなぎの地図にする事で初めてその隠し場所が解る仕様なのです。死刑囚相手に人数分の刺青人皮を集めないといけない、当然その地図を狙う他の勢力も判っていない状況下でです。そんなイカレ具合のため、当然と言えば当然なんですが登場する人物にまともな死刑囚が一人も居ません、純度100%の変態達です。この漫画が好きな人達はこういいます

いわく、「変態(変人・奇人・狂人・サイコパス)・殺人者の見本市」

いわく、「汚いONE PIECE」

本家少年ジャンプの煽りも「感情闇鍋ウェスタン」となっているように、ファンや公式からもまともな紹介が1つも無い稀有な漫画作品です!いったいどういうことだってばよ。

『ゴールデンカムイ』という作品を知らなくてもあらゆるコラ画像でもネタにされ出回っている為、「ラッコ鍋」や「やりやがった!あの野郎やりやがった!」のシーンだけなぜか知っている人もいるんじゃないかな

この物語が”一国を買えるほどの金塊の在り処を巡って、北の大地、開拓期の北海道を舞台に繰り広げられるバイオレンス・サスペンス・アクションをメインに据えた和製西部劇”なのは間違いない。

大日本帝国第七師団といった旧陸軍最強師団や、幕末の亡霊新撰組の生き残り、凶悪死刑囚、北海道最強生物ヒグマ、そのヒグマを狩る事に人生を賭けた狩人、といったおよそ考えうる北海道最強設定をこれでもかと得盛りにして詰め込んだ骨太なストーリー。どの勢力とエンカウントしても命のやり取りだし三つ巴になることだってあるからその緊張感がたまらない。

けれど、それは物語の本筋であって、まぁまぁ本線から脱線する話数も多く、あれ?この漫画は一体何の漫画だっけ?というアホな回もしばしば挟みます。ギャグかと思えば次のページで即殺し合い、この謎のテンポ感。この漫画好きな人と話すと、だいたいなぜかこの手の話になる事が多いのです。あとアイヌ料理回の話とかね、チタタプ、チタタプ。そこについても書きましょうか

【生きる事は食べる事】

『ゴールデンカムイ』には上記以外にもう1つの側面的な面白さがあります。それが随所で描かれる食事シーンです。
この漫画、寒さ厳しい北の大地で生き抜くため狩猟をして生物を殺し、食べるシーンが数多くあります。アリシパさんや杉元の顔芸リアクションのおかげで大分コミカルに描いていて「アイヌ郷土料理珍道中を描いたの食レポ漫画」みたいになっているものの、人によってはリスなどの小動物といった生物を殺して食べるシーンは残酷だとか、かわいそうだと思うかもしれません。
実際、主人公もそんな読者を代弁するかのように、しかめっ面しますからね。しかし、それは我々と食文化が違うだけで本質は牛や豚を食べる行為と変わりません。それを相棒であるアイヌ少女アシリパさんが、狩猟を通して生物の捕獲、解体、調理をする事で、毛皮や皮を衣類や布類に加工したり、食べづらい部分もたたいて細かくする事チタタプで血も骨も余すことなく使いきるという信条がアイヌ料理からもうかがい知る事ができます。
生きる為に狩猟を行い生物を食べる、とはどういう行為なのか?を教えてくれる彼女は、この物語の水先案内人であると同時に、主人公や読者にアイヌ文化を解りやすく教えてくれる先生でもあるのです。

私たちは
身の回りの役に立つもの
力の及ばないもの
すべてをカムイとして敬い
感謝の儀礼を通して
良い関係を保ってきた

アシリパさんの台詞より引用

時にコミカルに、時にシリアスに、ただ美味しい食事のワンシーンとし描くのではなく、文字通り命を”いただきます”という行為をしっかりと描く。これこそ『ゴールデンカムイ』のもう1つの魅力だと思うのです。

しかしこのアシリパさん、アイヌ育ちである為か、味噌といった調味料やカレーのように茶色い食べ物は基本オソマうんこだと思ってるので物凄い顔芸を披露してくれます。そして、その味の魅力を知ってしまったから、こと料理をする毎に相棒である杉本にオソマを要求します、小学生か!あ、アシリパさん年齢的には小学生だわ


【アニメ一気見もあり】

まだまだこの漫画について語り足りないけれど、やっぱりそこは本編を見て欲しいので、漫画は読まないけれどアニメならって人もアニメ3期まで見れます。
上記で書いた北海道珍グルメ描写もしっかりあるので『Netflix』や『amazonプライム』会員の方は全話見れるのでこのGW得に出かける用事のない方は一気見するのもありです。

【まとめ】

2022/4/28に最終回を迎えた『ゴールデンカムイ』

完結した今だからからこそ、彼等が当初の目的であった金塊の隠し場所へはたどり着けたのか?その結末は?

結局のところ黄金の神ゴールデンカムイとは一体なんだったのか?

それを是非、ご自身の目で見届けて欲しいのです。

漫画をはじめ、どんな面白いエンターテイメントにも旬があり、旬を逃したからといって作品の面白さが色褪せることはありませんが、やはり一番楽しめるのは旬の時期です。『ゴールデンカムイ』はゴールデンウィークを迎えた今こそが旬です!

【おまけ】

おまけ部分は実写映画の話とか、自分が想定していたエンディング話についてかきましょうか。漫画未読の人は全部読んでからにしましょう

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