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第105号『神血の救世主〜0.00000001%を引き当て最強へ〜を語ろう2』

『神血の救世主〜0.00000001%を引き当て最強へ〜』

異界からの驚異に対抗する超人的存在・プレイヤー。イジメられっ子の主人公・有明透晴は、既存の金・銀・銅のどれでもない、"虹"ランクのプレイヤーに選ばれる。血液を自在に操るスキルを手に入れ、生活も立場も一変。戦い続ける日々の中、徐々に世界を救う存在・"救世主"としての頭角をあらわしていく。気鋭の制作チーム『Studio No.9』が放つ、現代バトルファンタジー!

LINE漫画あらすじより引用

19話を待つまでの間に、改めて1話から読み返したら、気付いた点がいくつかあったので考察記事としてまとめました。

前回の記事ではこの漫画のお薦めしたい魅力について語りました。今回はこの作品について語り足りない部分、特に読み返して気付いた隠された伏線についての話がメインとなります。

【神血の救世主を読み返したくなる深読みポイント】

さて、ここからは神血の救世主を読み込みまくっている人向けです。最新話までの考察、推論部分になります。そして神血好きな人達と話してみたい部分でもあるので是非ご一読ください。気付かなかった人は読み返すこと必至です。

【天空時計とダンジョンの「門」の連動システムについて】

異界と繋がった事で突如として現れた天空時計とダンジョンの「門」。
天空時計の時間が進みカウンターがゼロになる前に、各ダンジョンを攻略することで門に表示された残り時間が天空時計に加算される。このシステムについて考えると、この漫画の隠された面白さに気付くはずです。まだ情報が少なく分からない事も多いのですが、最初にこの漫画を読んで思ったのはシステム設計者はなぜこの仕様にしたんだろう?という事です。

一体どういうことか?順を追って書き出します。

考えれば考えるほど、上記で述べた仕様だといずれ必ず詰みます。最初から現状維持は出来ても、いつかはカウンターがゼロになる設計になってます。それが意図したものであるなら設計者の性格は悪だと断言出来ます。

★が少ないダンジョンばかりも攻略出来ないし、攻略したところで加算される時間はわずかです。それなら★が多いダンジョンはというと、難易度が高くクリアできれば加算される時間も多いですが、代わりに失敗すればペナルティとして「門」の時間がそのまま天空時計から差し引かれるリスクと高レベルのプレイヤーを失うリスク、異界生物がこちらの世界への侵略してくるリスクが伴います。そして★がひとつ増す事に中の異界生物の強さ10倍、尚且つ★5以上をクリアできる金扉級プレイヤーは7人(主人公とサーヤは例外だけど含めると9人)、現状プレイヤーになる条件が分からない以上、金扉級プレイヤーの人員増加は難しい。

仮に高ランク扉プレイヤーを発見しても育成に費やす時間、今も★数が増え続けている★5以上ダンジョンへの対処や対策を練る時間、高難度ダンジョンアタックに費やす時間等、挙げたらキリがないのですが、作中での時間が経つ程に加算される時間より消費される時間の方が多くなるのは明白です。

仮に全ての「門」をクリア出来たとして、この各地に出現したダンジョンの門て"有限"なんでしょうか、それとも"無限"なんでしょうか?

仮に前者なら、いつかは天空時計のカウンターゼロになり、後者なら延々と難易度の増していく「門」と攻略のいたちごっこになるため、★6以上の攻略失敗のペナルティで今の残存時間が全部飛ぶ可能性だってあります。

加えて「門」の攻略は天空時計への”対処”であって”解決法”ではない。

つまり、現状では世界最大の「門」である天空時計が開く未来は止められない事になります。

こう考えるとこの作品のまだ見せていないえげつなさ、面白さに気づくはずです。そんな絶望的な状況にどう立ち向かうのかこの先が楽しみでなりません。

そして、まだ気になる事がありますので続けます。

これも作品を読む時に頭の片隅に置いておくとさらに面白さが増す気がします。

【なぜ試練の扉の主達は力を貸してくれるのか?】

不思議に思いませんか?主人公に力を与えた真祖ヴァンギッシュをはじめ、”試練の扉の主”達も立場でいえば間違いなくあちら側の存在です。そして高い知性があり会話ができる事から、異界の中でも高位存在に位置するはずです。

そんな彼らが異界生物の脅威から人類を護るために力を貸すでしょうか?そこがどうしても腑に落ちない、違和感が消えない、ならその理由はなんだろう?と考えだすと疑問が尽きません。

ここから切り込む事でプレイヤーシステムの考察をしようと思います。

Q.なぜプレイヤーに能力を与えるのか?
A1.扉の試練を乗り越えた見返りとして

自分の考えはノーです。
実際に能力を与えていますからプレイヤー側に同様の理由を問われた時に答える建前とか方便の類だと思っています。それだとプレイヤーにはリターンがあるけど、扉の主へのリターンがなさすぎます。話が出来過ぎてます。つまりプレイヤーにまだ伝えていない裏があるはずです。

物事の見方が斜に構え過ぎだろ?とか考え過ぎじゃない?と思われた方、もう一度よく主人公がプレイヤーになった場面を読み返して欲しいんです。さらっと怖い一文ありましたよ。

”肉体をプレイヤーとして再構成します”

この書き方だとプレイヤーとしての力を得る代わりに、自身の肉体が人間でなくなっているとも受け取れる内容です。これの何が怖いって、その件に関しての説明と人間を辞める事に関してシステムがこちらの承認を必要としない点です。特別な力を与えるというメリットだけを提示して、プレイヤーになった場合のデメリットを伏せて契約しています。つまりこちらに不都合な点は隠している。よって何か裏があるじゃないか?という結論なるわけです。

そして、もう一つの気になる点はこの作品は既に3つの異なる世界が存在します。まず主人公たちが暮らす世界を「現界」とするなら、ダンジョンの門の向こう側にある「異界」、そして扉の主達が居る「虚界」です。

異界生物の中でも高位存在である彼らが居る世界、試練の扉の向こう側は試練の「虚界」と呼ばれる異空間です。

仮にこの「虚界」と「異界」が敵対している世界であるなら扉の主達が人間側に加担し、力を与える理由にはなります。

しかし、目黒区の”門”★2異界ダンジョンボスは主人公達と対峙し彼の”化血操血”ブラッドモールドを目にした際にこう言っています。

・・・有り得ぬ・・・!
あの方・・・が人間ごときに力を貸すなど・・・!!

10話 ボスとの会話より

名は出していませんが明らかに真祖ヴァンギッシュをを指しての言葉です。しかも”あの方”呼び。このことからヴァンギッシュは異界の中でも不死系生物の頂点、もしくはそれに近い存在だった可能性があります。

”だった”と過去形なのは、今は「異界」ではなく「虚界」に居るからです。
そして上記の台詞から、やはり人間に力を貸すのは不自然な行為。しかし、現にプレイヤーに力を貸し与えている。この矛盾を紐解くことで扉の主達がプレイヤーに力を貸す本当の理由が見えてきます。

こんな風に好きな漫画ってこの作品に限らず来週はどんな展開になるんだろう?と自分なりの展開を考えるのも漫画読みの楽しみのひとつですよね。

だから考えました。今ある伏線と考察、推論から納得に至る本当の理由を。

ただし、これりより先はまだ本編18話までには語られてはいません。
完全に個人の願望含む二次創作に近い展開となります。

そして、もしこの展開予想が合っていた場合、手品師がマジックを披露する前に種明かしする形になってしまう為これより先は有料とさせて下さい。先が気になる方のみどうぞ、勿論読んでつまらなければ返金致します。

それではまいりましょうか

【試練の扉の主達が力を貸す本当の理由】

この理由が爽香を死なせる原因になっている為、そこの考察も含めて書き出します。

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