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ラップを聞きに行ったよ

かっけぇ〜よ!!!

数ヶ月前に、初めてラッパーのライブに行った。音楽に慣れ親しんでいないくて、適当に愉快なKPOPを聞いている私が、なんでラッパーの彼にハマったのか、なんで彼がかっけぇのか、ライブの感想をつらつら書きたい。

彼を知ったのは、「まじかっこよかったよ」とライブに行った人に教えてもらった時。その時は「ラップもヒップホップも全然知らんしな〜」とまあまあの期間スルーしていた。ただきっかけは変で、韓国で日本語英語韓国語を使っている人としゃべってて、「そういやあのラッパーも3言語を使ってラップをしているって言ってたな〜」と急に思い出して帰りの飛行機で聞いた。当たり前なのかもしれないけど、まあ滑舌が良くて声が良くて曲もかっこよかった。しっとりした曲もよかった。で、ちょっとだけ曲を聴くようになった。

そこからどうやってハマったのかというと、これもたまたまポッドキャストで彼の『FOOTNOTE』を聞いて、「良い…」と衝撃を受けた。ラップのイメージとはまた違う、めちゃんこ賢そうな話し方と、いや、ただ知識が詰まっているというより、端的で分かりやすく話すのが素敵で、聞いたことのないバックグラウンドに興味もそそられたし、とにかく「この人なんか面白そう!」となった。

その後、彼が世に出るきったけとなった番組を見て、インタビューを色々読んで。きちんとした教育を受けて、親の期待に応えて、アカデミア一歩手前でラップスタア誕生に出演して、今は音楽をやっていて。「親の敷いたレールを歩んできたけど、番組きっかけで心の底にあったフラストレーションを音楽を使って開放できて、音楽で成功した人」彼自身のブランディングがどうなのかは分からないけど、メディアがフォーカスする部分を見ていると、こんなイメージを抱く。私も親のレールに乗ってきたので、ゴリゴリのラップとは真逆の彼の過去に、すごく親近感を覚えた。

だけど、 いろんなものを見るうちに、上に書いた厳つい形容の仕方より、彼はなんかもっとすごい人なんだろうなと思うようになった。あとは、同じように親のレールに乗ってきたとて、全てにおいて指示待ち人間の私とは、全く違う存在だなとも。

彼は親のレールと言えど、特殊で多様な環境で幼少期を過ごしていて、どの環境にいても自分で考えて自分で行動を起こしていた。(インタビューを読む限り)アメリカで英語を学ぶために知らない人に話しかけたり、なんか生徒会長してたり、路上ライブしたり、塾経営してたり、院生しながら番組に参加したり…(ボランティアサークル⭐︎とかの域じゃないんだよな〜)あそこまで賢くて思考が深いと、それが故に保守的になっちゃいそうなのに、パッと行動に移せる自信というか、なんというか。それに加えて、とてつもなく謙虚なのもびっくりする。レールに乗ってるだけで驕ってるやつもいるのに、彼は現状に満足せずに自分で行動を起こしながら、最終的には両親への感謝も示している。そういうとこ全部が、本当にすげ〜〜〜と思った。それと同時に、ニシダ更生企画を見た後と同じような自分に対する情けなさもちょっと感じた。過程は真逆だけど。

自分の解釈を押し付けるのはここまでにして、ライブの感想に移りたい。とにかくパフォーマンスまじで最高だった!!!声良い!!ラップ上手!衣装替えの演出良い!!!思ったよりニコニコしてる!!!音楽もそうだけど言葉で伝えるのうますぎ!!!そんな感じ。(パフォーマンスの良さは言葉で伝えきれん、ごめん。)

曲の合間にツアーの意図や自分の心境変化を話してくれて、自分自身の感情と本当に真剣に向き合っているんだなと感じた。初めてポッドキャストを聴いた時と同じように、自分の感情や考えを他人に伝えるのがとにかく上手だとも感じた。それは私が彼の言葉に共感できるからかもしれないけど。なんかマイクの前で話していることがすっとはいってきて不思議だった。

自分の感情→言葉→音楽→身体を使った表現。ライブを通して感じたけど、このどの過程も優れてるのすごい。彼はどの過程を省いても、なんかおもいろいものを創りそうだなーと思った。けど音楽というのを選んでくれてよかったな〜、ポッドキャスト出てくれてよかったな〜と思う。難しい論文だと私が発見できない気がするので^_^

ライブの興奮冷めやらぬまま書いたものをちょっと直しただけだから、かなりくどいnoteだけど、いやーーーとにかく彼がかっこいい人間だ!!!ということだけは伝わってほしい。

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