見出し画像

【開発実績紹介】株式オンライントレーディングシステム

【経緯】

 1999年10月の株式委託手数料完全自由化に伴いインターネットを利用した株式取引システムを導入するという動きが高まります。
 松井証券松井道夫氏は、日本にそれを導入したいと米国に渡り交渉していたものの決裂し途方に暮れていたところ、当時アメリカで起業していた日本人と出会いました。
 そしてその日本人は、日本でオンライントレードシステムを立ち上げるために株式会社ファイテック(創業当初はファイテック研究所、のちに株式会社キーポート・ソリューションズに社名変更)を設立します。
 なおFinancial & Unique SI Service Lineは、株式会社キーポート・ソリューションズがサイオステクノロジー株式会社へ合併された際に、金融系のお客様を持つ2つの部署を統合して創設された部門です。

 当社が開発したオンライントレードシステムにより、松井証券は従来の対面営業からネット専業へ業態変換を行い、のちに一部上場を果たすまで成長しましたが、当社は長年に渡って、その下支えをさせていただきました。
※その後、2002年に日本フィッツ株式会社(現SCSK株式会社)のシステムに移管。

【システム概要】

主な構成は下記となります。
 ◆Webフロント
  当時はJSPもなかったため、描画用のフレームワークを独自開発!
 ◆モバイル
  当時はガラケーしかなく、シンプルな画面設計!
 ◆取引所直結
  取引所との受発注情報を高速連携
 ◆バッチ
  勘定系システムへ大量データを高速連携
 ◆情報系システム
  のちに板情報を一般投資家向けに公開可能となったため、別システムとして開発。
 今のようなフル板ではないですが、当時としては画期的なことでした!

 後に、貸株やFX、カバーワラント、貴金属保証金取引など様々なサービスの導入も実現しました。

【プロジェクトエピソード】

◆競合他社より1日でも早くサービスを!
 証券会社社員さんと一丸となって仕様の詰めから開発・導入までを実施。
 当時は何かサービスを始めると「日本初!」と言えた時代でした。
 会社間の垣根もなく、特にシステム部の方々との交流(飲み会など)は活発に行われていました。
 コロナ禍で飲み会が制限されている昨今、このような交流が減少傾向にあるのは少し寂しい限りです。

◆9.11の緊迫感の中でのオペレーション!
 2001年9月11日にアメリカ同時多発テロが起こり、「東京でも何か起こるのでは?」とプロジェクト関係者も自宅待機で様子を伺うことに。
 当時よりリモートオペレーション可能な仕組みを構築していた、ということもあり、自宅でテレビ中継を見ながら、各メンバーとチャット、時には電話で連絡を取り合い、その日を何とか乗り切ったという思い出があります。


【松井証券 松井道夫氏(前代表取締役社長)回顧録】

その当時の弊社との関りが綴られております。
https://www.matsui.co.jp/company/information/history/essay/04/05.html
https://www.matsui.co.jp/company/information/history/essay/04/06.html

【その後】

 松井証券のシステム構築実績を経て、当社は大手・準大手証券会社様、ネット証券会社様を始め、多くのお客様にシステムを提供し続けており、「金融に強い会社」として、現在も多くの金融機関様をシステム面でサポートしております。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?