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第5回 レポートを見よう ~後編~

【登場人物】

IT営業アシスタント1年目。好奇心旺盛で何事も挑戦していきたい。
上司にネットでの製品PRを命じられ、ウェブサイトを作ることになった。
ただ、でき上がったサイトをどう運営していけばいいかわからず悩んでいる。

元SE。今はアクセス解析ツールの営業。
Webマーケティングについてお客様に日々説明をしている。

アクセス解析の技術者。
アクセス解析の重鎮、生き字引、サポートの鬼。
アクセス解析でわからないことがあれば何なりと。


前回は以下の前半3つのレポートを教えてもらいましたね。続きの「エンゲージメント/ページとスクリーン」からの説明を五島さん、よろしくお願いします。

  • 集客/集客サマリー

  • 集客/ユーザー獲得

  • テクノロジー/ユーザーの環境の詳細/デバイスカテゴリ

  • エンゲージメント/ページとスクリーン

  • エンゲージメント/ランディング ページ

  • リアルタイム

ここからはサイトコンテンツの状況を確認するためのレポートね。
「ページとスクリーン」はページごとに見られた回数やユーザー数がわかる。サイト内の人気のあるページが分かるので、そこを中心に更新してお客さんを呼び込めるようにしたり、導線となるリンクを付けて更にサイト内の別のページを見てもらうようにするといいですね。

「ページとスクリーン」は「レポート」→「エンゲージメント」→「ページとスクリーン」から画面を表示してみてね。

ページごとにこんなに差があったのですね。
他の見てもらいたいページの閲覧数を上げるためには、今1番見られているページを工夫することが必要ですね。リンクを加えたり、クリックしたくなるようなデザインを考えてみようと思います!
ちなみに、GAにおけるエンゲージメントというカテゴリーはどのような意味でしょうか?

「エンゲージメント」本来の意味は「愛着」とか「思い入れ」だけど、Webアクセス解析ではお客さんがサイトに対して「どれだけ繰り返し来てくれているか」や、1回の訪問で多数のページを閲覧してくれているかを示します。興味深い内容のページだと繰り返し見たり、その先の情報を閲覧したくなったりするでしょ?そういう誘導ができるサイトになるといいね。

なるほど、繰り返し訪れてくれたり、1度の訪問で複数のページを閲覧していることを意味するのですね。それによってサイトへの興味や関心に繋げるために、サイト全体を改善し、訪問者にとって魅力的なコンテンツや誘導を提供することが、エンゲージメント向上に繋がるということなんですね。

「ランディングページ」はお客様が最初に見たページだよ。検索結果からやってきたなら、そのページが検索結果に現れやすいと考えられるので、そこでビジターが帰ってしまわないような工夫ができるといいですね。人気のあるページとともにサイトの顔になるページなので、丁寧にメンテナンスしてあげるといいでしょう。

表の1番上にあるページが圧倒的に多いですね。ということは、このページだけ見てお客様は離れてしまっていたのか…。
検索エンジンを改善するにあたって、関連キーワードや関連リンクの工夫やSNSの活用が思い当たるのですが、他にもメンテナンス方法はありますか?

それについては、昔はページヘッダーにキーワードをたくさん入れたりしたんだけど、今のアルゴリズムだと「コンテンツ内容が充実していること」が重要になっているね。無理な方法を取らなくても、ページ内容が良くなることで検索結果が上位に表示されるようになっていくよ。

確かに、単なるキーワードの羅列よりも、質の高いコンテンツが求められる時代ですね。
検索エンジンだけでなく、定期的なコンテンツの更新や追加をメンテナンスする必要がありますね。お客様が求めている情報にスムーズにアクセスできるようなサイト構造やページの読みやすさを検討しようと思います。

「リアルタイム」レポートはちょっと変わったレポートだけど、まさに今起きていることを見るためのもの。サイトへの誘因キャンペーン、例えばバナー広告とかを行ったら、それが今どのくらい効果を表しているかを見たり、ニュースリリース後の状況を確認したりするのに使えるね。


リアルタイムレポートはキャンペーンやイベント、バナーなどの実施後、即時の変化を簡単に確認できますね。その情報を迅速に活かして、サイトのパフォーマンス向上やマーケティング戦略の最適化に役立てていきたいですね。

最初のうちは集客関連のレポートを見て、お客様がちゃんと来てくれているか、どこから来ているかとか、新規・リピート訪問者の割合がどうかなど、概要を確認しておきましょう。

初めての訪問者とリピート訪問者の割合は重要なのですね。特に人気のあるページやランディングページに着目して、それらのページをより魅力的にする工夫が重要だと感じました。
最初に閲覧するページやサイト全体の印象が、訪問者の行動に大きな影響を与えることを考慮して、今後のメンテナンスに取り組んでいきます!

サイトへの訪問が落ち着いてきたら「目的」、ここでは製品PRだね。問合せや売上につながっているか、ゴールについて確認して行きましょう。


本日の用語
エンゲージメントレポート

訪問者がサイトに対してどれだけ繰り返し訪れているかや、1回の訪問で多数のページを閲覧しているかを示すレポート。エンゲージメント向上のためには、サイト全体を改善し、訪問者にとって魅力的なコンテンツや誘導を提供することが重要な鍵となる。

リアルタイムレポート
ウェブサイトやアプリへの誘因キャンペーンや広告の効果を確認したり、ニュースリリース後の状況をリアルタイムで確認することができる。キャンペーンの即時な成果やサイトの変動を素早く把握し、適切な対策や最適化を行うことができる。

ランディングページ
訪問者がウェブサイトを訪れた際に最初に閲覧するページのこと。略称はLP。エントリーページともいう。
ウェブ制作側では、閲覧者を呼び込むためのページをランディングページというが、アクセス解析では、訪問の最初の1ページなので、全てのページがランディングページになる可能性がある。

関連リンク

サイオステクノロジー System solutions アクセス解析・データ活用


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