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ソウルハッカーズ2荒れ過ぎ問題

古参が老害化してる件

8月25日に発売になったソウルハッカーズ2が荒れています。いや、人気タイトルなだけに実情は面倒くさいクレーマーが付いてるだけなんですがね。

ワイも当時高校生で、セガサターン版をしこたま遊び込んだ古参です。もちろん初代のデビルサマナー悪魔召喚士もクリアした。サターンで。

でも正直嬉しかったですよ。25年経って続編が出るなんて思わなかったからね。長いでしょう?25年ですよ。現場で作ってる若者達も多分知らないと思いますよ、当時のソウルハッカーズの先見性。

それでも彼等なりにソウルハッカーズを解釈して、新しく作ってくれた。まずはそこを評価しましょうや?

当時の思い出に引っ張られたオジサン達が老害化して暴れてんのマジで怪異以外の何でもないんやが?クロックアップしたターボ爺さんかよ。

そんなわけで、彼等の主張するソウルハッカーズ2のここが駄目!論を1つ1つ検証していってみよう。

1、キャラデザインがダメ論

おじさんさぁ…25年経ってるわけよ。
絵柄のデザインが変わるのは仕方無くない?当時はセガサターンで、まだドット絵だった時代だけど、今は全キャラ3Dモデリングして表情付けたり、アクション付けたりするわけ。そしたらさ、3Dモデリングに適したキャラクターデザインの絵師じゃないと無理やろ?

FFでも7が作られる際にキャラデザインが天野喜孝氏と別にノムリッシュが選ばれた訳で、時代の流れによって二次元の絵は段々と三次元のCGに近付いていく必要があって、2.5次元が表現できる絵柄がゲームデザインの中心に来るのは必然。

その辺も考えた上で、サイバーパンクな雰囲気のJRPGを再現出来て、比較的ライトな若年層も取り込むってなったら、プロの絵師の中でもかなり限られてきちゃうわけよ。3Dモデリングしやすい絵柄の絵師ってそういないからね。

3Dモデリング向きの絵師といえば近年だと島田フミカネ氏が思い浮かぶけど、流石にデビルサマナーの系譜の作品にストパンの流れが入ってきたら草薙のコブシだぁぁ案件になってたでしょうね。私は大好物ですが。

2、プレスターンバトルじゃない論

いや元々ソウルハッカーズはプレスターンバトル無かった時代のゲームやろ…。

真3から実装されたプレスターンバトルは画期的だったけど、流石に目新しさが無くなってきてたし、今回みたいに原点回帰したシステムは個人的には歓迎したい。

真5ではレベル差の補正が変わって強かった敵がレベル超えると一気に弱くなる現象があったけど、あれはプレスターンバトルで敵に攻撃させる間もなく決着がついちゃうから、というのがあるため、ソウルハッカーズ2におけるサバトシステムはなかなか戦略的で面白いと思う。ちゃんと弱点を狙った悪魔を装備して探索しないと普通に敵の反撃があるので、その辺はストレス感じる人もいるかもしれんがね。

でもJRPGって元々そうじゃなかった?こっちが攻撃して、敵に攻撃されて、消耗して、そろそろ街に帰ろうか?って流れ。おじさん懐かしくなっちゃったよ。

だから、ソウルハッカーズ2はこれで良いんすよ。

3、テンポが悪い論

これはプレスターンバトルに慣れた新参か、時短に慣れたキッズ達からの声が多いはずだ。ソウルハッカーズ2は大人向けのRPGだから、コンビニ弁当でも食いながらじっくり腰を据えてプレイするシングルプレイRPG。高速マルチプレイに慣れたガキはスプラトゥーンでもやってな。

プレスターンバトルではないため1ターンキルに失敗すれば当然敵の反撃があり、つまりこれがプレスターンバトルに慣れた層にイライラを与えているという訳だ。

この辺は確かに自分も最初はちょっとテンポの悪いかもと感じたが、元々のソウルハッカーズもいうほど戦闘のテンポ良くなかったし、今作は仲魔を揃えて会話だけでやり過ごす変わりにエンカウント前にアタックして逃げる技があるから、いうほど不便でもないかな…と思う。

途中から移動速度が早くなるスキルも手に入るし、ぶっちゃけ慣れでしょ、この辺は。
シングルプレイのRPGは本来これくらいのペースで遊ぶもんよ。

4、こんなのソウルハッカーズじゃない論

ちゃんとソウルハックしてるし、ファントムソサエティやヤタガラスなど、シリーズの世界観は踏襲してる。前作絡みのキャラが出てないだけで、ちゃんとソウルハッカーズでしょ。

逆にどういうのだったら納得するのか聞きたいわ。前作とベタベタな内容だったら良かったんか?25年も経過してんのに。

5、探偵モノじゃない論

第一作のデビルサマナー悪魔召喚士と葛葉ライドウは探偵モノだったけど、初代ソウルハッカーズはどうだったよ?

あれは市中のハッカーチームが偶然手に入れたCOMPからネミッサに出会い、悪魔召喚プログラムと各々のハッキング技術を駆使して巨大企業の闇を暴いていくというお話で、そもそも探偵モノではない。

今作は主人公がリンゴちゃん固定で、リンゴちゃんがまたやったらしゃべるので、その作風で自身との同一視が出来なくてキレてるだけなんじゃないの?

個人的にはリンゴちゃんのキャラは何処かネミッサに通じるものがある気がして、いい感じで俯瞰できてるけどなぁ…。

アイオンから産み出されたってあるけど、ネミッサも確かヒトミから離れて電子の海に還っていった筈だから、アイオンがネミッサをモデルにリンゴを作ったんじゃない?とか色々考察しながらプレイするのも楽しいのよ。

人を選ぶのは確か

前述の通り、ソウルハッカーズ2はとにかく早く早く!に慣れた時短キッズ世代ゲーマーにはテンポが悪く感じるかもしれません。

しかし、普段あまりゲームをしない、若しくは昔はやってたけど…なライト層には比較的入りやすいRPGなんじゃないかなぁ。

細かい要素ももちろんあるが、基本的にシステムは古典的JRPG的で分かりやすいもん。

難易度もDLCで一気に下げれますから、あとは作風を好きになれるか否かだと思いますよ。

私はまだ序盤なので、今後のシナリオ展開に期待してます。色々変わってしまったソウルハッカーズだけど、変化を柔軟に受け入れて、25年ぶりの余韻を楽しみたいと思います。

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