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続・ノート(意味深)の話

ネットブック死滅後のノートパソコン界隈

前回の記事でも書いた通り、iPhoneの登場を皮切りにあっという間に死滅したネットブックでしたが、小型軽量のノートパソコンというジャンルはなんやかんやで残り続けました。
わずか数年の間に主たるメディアが光学ディスクドライブからUSBメモリやらSDカードに置き換わると、HDDドライブやDVD-RWを搭載したノートパソコンは見受けられなくなり、都市部ではSSDを搭載したMacBookがスタバに屯する意識高い系の兄ちゃん達に買われ、時代は高性能・超薄型・軽量の時代へと突入。

マルチコアが当たり前の時代へと突入

スマートフォンが普及し、ノマドワーカーなる言葉が世間に現れ始めた頃、彼らの扱うノートパソコンは一昔前のハイエンドデスクトップモデルにも匹敵する性能を持つようになっていた。

1990年代から熾烈な争いを繰り返してきたAMDとintelの戦いは、常に己の限界値を見定める発熱量との戦いでもあった。しかしSingle Core戦場は動作クロックの上昇により頭打ちとなり、異常にヒートアップしたCPUを冷やす為のファンと、更にそれを冷やす為のファンまで積まれるとかいう、イカれた様相を呈していた。
不毛な争いに終止符を打つべく、AMDとintelの戦場はDual CoreからQuad Core、更にその先の領域へと展開するようになる。そしてそこに追い風となったのが、スマートフォン市場の拡大であった…。

常に低電圧を必要とされてきたノートパソコン界隈にとって、更に小型のスマートフォン市場の拡大は大きな変革となった。次々と優秀な低電圧マルチコアプロセッサが開発され、その技術はノートパソコン界隈にも大きくフィードバックされる事となったのである。

何だこのCPUは?

Ryzenの登場を予感させる低電圧マルチコアプロセッサの登場に、好奇心がざわめいた。

発売から延べ8年目に到達していたATOM330機の買い替えを検討していたその時、ふと目に入ったのがこのAMD A8-8600bという見慣れぬ型番であった。調べてみると、ATOM衰退後もAMDは粛々と省電力CPUの開発を進めており、4コア4スレッドというこのA8-8600bはCarrizoという世代コードの、ターボブースト機能のある可変クロックCPUらしい。

HP EliteBook 725 G3 レビュー AMD A8 Pro-8600B搭載!コスパに優れた12.5型ノート | prototype / https://ykr.ykr414.com/2016/05/10/hp-elitebook-725-g3-review01/

このエリートブック、発売は2016年時点で10万円を切るという価格帯で、以前買ったドスパラPRIME Cresion NAよりも更に安い。しかも、ネットブック並の小ささで超薄型・超軽量という非の打ち所のないスペックだった事と、ちょうどその頃は派遣社員としてあちこち転勤を繰り返すような働き方をしていた事から、持ち運びに最適なこのスペックは非常に魅力的であった。よって、HPダイレクトにて購入、後7年に渡って使う事となる。

Ryzen発売直前の事であった。

壊れにくく堅牢な造りだったHP EliteBook 725 G3

このエリートブック、あちこち旅をしながら使ったパソコンであったが、1度も壊れたりしないまま7年目に突入。ストレージがSSDになった事もあってか、まー丈夫な事。CPUはメチャクチャ進化したにも関わらず、以前のATOM330に比べて更に低電圧になっており、やっぱ長く使うなら低電圧こそ正義!と確信するに至る。

ATOMでは1.6Ghzが上限だったが、可変クロックが働く事でデスクトップPC並の処理速度を獲得

インターネット上のコンテンツも日に日に肥大化していく中、HD画質の動画も難なく再生できるだけのスペックがあり、コロナに感染して入院したりホテルにぶっ込まれた時も、こいつのお陰で全くヒマをせずに済んだのは良い思い出。

メモリは足せばまだ戦える

発売から既に7年目のノート。BD画質3Dエロ動画がいよいよ厳しくなってきた昨今、マリーローズ姉貴のご尊顔を拝む為にはやはりメモリは8ギガ以上にしとくんだったなー!と後悔する日々。しかしメモリスロットにはまだ一枚分空きがあり、拡張したらまだ戦えるんじゃね?

ま、明日新しいノートパソコンが届くんですけどね…。

人生で四代目のノートパソコンはintel12世代シリーズが発売されてめっちゃ値崩れしたRyzen7搭載機にしましたが、せっかくなのでメモリも買って現行機のエリートブックもパワーアップさせてみようかと思います。

マニアックなCPU積んだマシンだけに、末永く活躍してもらいたいものです。


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