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FR車の話

FR車は路面凍結に弱い

春になりました。お陰で最近は昼夜問わずドライブが楽しいのなんの。

スカイラインを買う前はSUZUKIのs-crossを乗っていた訳ですが、コイツを買った動機がそもそも北海道に渡るためでした。

北海道には渡りの仕事をこなすために移住したのですが、道内をあちこち引っ越ししながら仕事をする前提だった為、車種はそれなりに積載性があり、気持ち車高のある4WDに限られていました。

雪国で4WDが必須とされるのには訳がありますが、2WD車だとツルツルの路面でかつ段差や凹みのある駐車場なんかでは発進すら出来なくなる可能性があるからです。それでもまだFF車(前輪駆動)の場合は前のタイヤで車体を引っ張るのでまだ動き出す余地がありますが、FR車(後輪駆動)となると後ろのタイヤが重い車体を押し出さねばならなくなるので、一度スタックすると全く動かなくなり、絶望的な状況になってしまいます。

凍結路でのFR車の弱さはガチ。

冬タイヤ問題が無いことが前提のFR車

そんなわけで、北海道にいる間は購入の選択肢にすら入らなかったFR車ですが、九州への引っ越しを機に現在のスカイラインに乗り換えました。低重心で安定した直進性能と静粛性が担保されたFRセダンは常々欲しいなーと思っていたんですね。そもそも買う選択肢に入らなかっただけに、買える条件が整ったら途端に欲しくなったというのもあります。

だって九州、南国なんですもの。

山岳地帯を除けば、大抵の地域は日中はプラス気温になりますし、たまにドカ雪が降ったとしても、1週間もしないうちに平地では溶けてしまいます。天候と夜間路面さえ警戒すれば、冬でもノーマルタイヤで充分なんですよね。冬タイヤは保管場所やら価格も高いし、交換の際には予約も費用もかかります。

S-CROSSはまだタイヤ4つ積み込めましたが、セダンのトランクにタイヤ4つはナンボなんでも無理…。

そんなわけで、スカイライン購入の際には冬タイヤは思い切って処分し、新たにタイヤ館でregno gr-xiiを履かせて持ち帰りました。

FRセダンに1年乗って気付いた事は…

やはり圧倒的な直進安定性。高速道路が楽で楽で仕方がない。それと、やはりコーナリングでの挙動の違いでした。

FF車にしろFR車にしろ、自分のようなあんまりメカニカルに強くない一般的ドライバーはあまり駆動方式とか意識して乗りませんが、無意識の内にその運転技術を使い分けしている事がわかりました。

コーナリングで前輪に荷重のかかるFF車はかなりスピード感が出るため、減速のタイミングもアクセルオンのタイミングもFR車とはだいぶ異なってきます。どちらにも長所と短所があり、それぞれに面白みもありましたが、上り坂ではリア加重のFR車が安定した走りを見せ、下りではフロント加重のFF車の方が扱いやすい気がします。

また、V37・350GTのスカイラインはハイブリッドカーであるため、下りはバッテリー残量によって変わる回生ブレーキによって扱いやすさは左右されているように感じます。しっかり回生ブレーキが効けばかなり安全に運転できる印象ですね。

これまで車は色々乗りましたが、運転する楽しさは過去一の面白さがありますね。昨今はFRセダンがなかなか売れず魅力がなかなか伝わりにくいところですが、気になる方は試乗も含めてまず試してみてもらいたいですね。

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