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Vtuberをバズらせる、たったひとつの冴えたやりかた

「Vtuberをバズらせる方法」がどこぞの教団で議論されたらしい。
会合の配信を覗いたが、どの信者もバズらせる方法の主語が教祖だったのでそっと配信を閉じた。

それはさておき、Vtuberをバズらせる方法を語らねばならない。
丁度私の知っている方法でバズったVtuberが出たところだし、鉄は熱いうちに打てとよく言うではないか。
きっと長話になるだろうが、暇なら付き合って頂きたい。

コンテンツをバズらせる

何かしらのコンテンツをバズらせる方法は次の通り。
これら2つのいずれか、あるいはその複数を満たす。

1.インプレッション(閲覧回数)を増やす
2.閲覧者にとって不快でないか、極端に不快である

まず1つめ、インプレッション。
「見えなければバズることはない」。
あなたの脳内にある妄想が脳内からRTされて大炎上することはない。
同様に、貴方がその妄想をツイートして、かつそれが閲覧されなければバズることもない。

例えば、怒涛バイブだかなんだかにお気持ちツイートをする一般視聴者の発言は滅多にバズらない。
一方でどうどうライブのプロデューサー、馬のマスクを被った成人男性がお気持ち発言で視聴者に馬刺しにされかけている。

この二者の違いは何だろうか?フォロワー数である。

閲覧数が多ければ多いほどバズる可能性がある。
バズったツイートの閲覧数は多いが、実際のところ閲覧数が多いからバズってさらに閲覧数が増えている。
フォロワーの多いアカウントから広まったツイートほどバズりやすいのだ。

2つ目に、エモーショナルな表現。
閲覧されたコンテンツがリツイート(RT)されるには、一つ条件がある。

つまりそのコンテンツが愉快であったり懐かしいものであったり、または「極端に不快である」必要がある

「あ」とだけツイートしたところで、それ単体ではRTされない。
しかし、これが「有名なユーザーがアカウントを間違えて何やら愉快な発言をしてしまった」後の「あ」だとしたらどうだろう?
単なる一文字から「とても愉快な発言の一つ」として昇格し、RTされるだろう。

不快なツイートの場合、「直接リプライを送る代わりに、RTした後に言及する」ような扱いが多い。ツイッターしぐさの「お気持ちRT」である。
お気持ちRTを見たフォロワーはお気持ちRT元をブロックする。
あるいは、お気持ち文の内容に影響されて元のお気持ちRTよりも不快感を増してツイートを受け取る。

不快感が生物濃縮された結果、不快なツイートはよりRTされやすくなる。

どちらも面白いのは、「ツイートに対する思想がバズを引き起こす」という点だ。
何の感情ももたらさないツイートはバズらない。感情に訴えかけたツイートはバズりやすくなる。
フォロワーの思想は大まかにフォロー元に影響されるため、「RTの連鎖」はツイートをバズらせやすい。

たったひとつの冴えたやりかた

さて、この2つの条件を揃えた完璧な方法が一つある。
実はこの方法、「真新しい」とは全く言えないほど使い古されたものだ。
だが、使い古されているだけあって非常に効果が高い。
かといって複雑なわけでもなく、一言で表せてしまう。

「有名なアカウント幾つかに根回しして、感情を掻き立てるコンテンツを拡散させる」
それだけで9割のユーザーをぶっちぎって一瞬でアルファ化できる。

なぜ効果が出るのか?

あまりにも単純すぎて効果を疑ってしまうかもしれないが、これはテレビが「ブーム」を作ってきたのと同じ方法だ。

「有名人や"たくさんの人"がそれを共有する」
これだけでブームを引き起こすことができる。

具体的には、幾つかのアルファアカウントに対して自らのコンテンツを紹介、またはリツイートさせるだけでいい。
そのコンテンツが何かしらの感情を突き動かせば、後は勝手に爆発的に拡散する

感情を突き動かす方法は何でもいい。

「昔の有名人が復活した」とか、
「このアバターのパーツが人形兵器のものに似ている」とか。

沢山のユーザーや有名なユーザーがそれを「偶然共有した」ように見せかければ、それだけでバズる

それが古来から受け継がれてきたマーケティングであるし、
長年の歴史から有効的だと証明されている。

「バズらせる」というのは、金かコネさえあれば簡単なのだ。


……私にはどちらも無いので試せないが。

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