見出し画像

友だちできた

前説

スーパーの駐輪場で、ママチャリの後部に座ったままブチ切れている小学生女子を見かけました。

「ヤダ !」「いかないもん !」「たのしくない !」「家にいる !」

母はそんな我が子に対して

「じゃあどうするの」「家にずっといるばかりじゃあ……」

的に、根気よく対応してました。 

小中学生の親御さんのご苦労いかばかりかとお察ししつつ、何が何やらわからないうちにストレス地獄の渦中に放り込まれているであろう子どもたちのメンタルがやっぱり気がかり。

もうね、みんな限界っすよ。

とはいえ、我が子にかまっていられる時期を終えた今となってはちょっとうらやましかったりもしました。

で、今日の過去日記は、我が子を好きにかまっていた頃を過ぎて、「あの時こんなこと言われてイヤだった」の反発に合っていた時期のもの。これはこれで懐かしい。過去日記の季節は春ですが、とっても寒かったらしいです。こんなに暑いときに違和感。。。

非公開日記27「友だちできた」2015年04月08日11:45

大学生の息子が深夜のコンビニバイトから震えて帰宅。一昨日の春の陽気から一転、昨日に続いて今朝は真冬の冷え込みに加えて土砂降りだ。
だけど、シャツ一枚に着替えてきて言うのには、寒いよりも足が痛いのだそうだ。ひとりで立ちっぱなし仕事。

客さばきはうまくいったのだそうだけども、ひとりでやっててキツかったこととしてあげたことには、
「午前2時頃に」
「大きな宅配荷物を」
「二人がかりで持ち込んできた客がいた」
その荷物の取り扱いだったようです。

そもそもまだ慣れておらず苦手意識があるところへ持ってきて、荷物の巨大さに辟易し、記載状況の確認が甘かった模様。バイトの交代の時に指示をあおいだら
「これは(住所があやふやで)受付できないヤツだね」など言われて凹んだらしい。

いいぞ鍛えよ。身体を ! 心を !

そうした事柄を懸命に話そうとしてくれるのに、わたしときたらばどうしても

「そんなことより!その濡れた服 ! 足 ! 」
みたいになってしまう。

途中、いかんいかん、と踏みとどまって、一応世話は焼きながら、話を最後まで聞くよう努力した。努力。そう。努力だ。油断は禁物だ。

という姿勢を見せて、対話を続けたのだったが、そのときのわたしの話で彼のスイッチを入れてしまった。

昨日、高校の入学式を終えて今朝が初登校の娘に、中学で使っていた黒いビニール傘ではなく青い傘を持たせたという話をした。
「車社会と同じで、電車にも社会があって」
「持ち物すごい見られるから」
「昨日、マスキングテープに名前をかいた傘を2本も持ってて恥ずかしかった」
という話だ。

気がつけば、目をまん丸に見開いた息子君、急に強め口調で訴えはじめた。

「それ、おれ、言ったよ」
「だからテープやめて、恥ずかしいって、頼んだじゃん」

ああああーーーー、そう、かも。
やっぱりまったく聞く耳もってなかったなあ~。

散々言われてもやめてあげなかった自分を反省しました。だってだって、いきなり傘壊すしなくす恐れもあったんだしーーー。とは思うけど、確かに彼の言葉や気持ちを思いやる心が足りない、彼のおかれた状況や心境への想像力がなさ過ぎだ、というよりはむしろ、おとしめる意志が働いていた(る?)のを認めざるを得ない。ごめんなさいごめんなさい。

何度気づいてもまたやりそうだけど、気づいて、それから、今朝のようにできる範囲で聞く努力、想像する努力、思いやる努力をしたいです。しょぼん。

---------------

でで、さてさてそんなわけで、真冬の寒さの土砂降りの中、初登校だった娘。コート着てる子いなさそう~、としか思えなかったので、傘にはチェックいれたけど、あえて寒そうなのはスルーしてそのままいかせてしまった。

でもこれは、この寒さは、尋常ではありません。東京、町田あたりまでも雪降ってるらしいもんね。ツラ~。

予報では、金曜日までずっと晴天なく、気温も低め。新学期の始まりと、家庭訪問の時っていつも雨よね、と思い出しつつ、にしても、電車通学の高校生、大人感満載の娘の成長を信じようと思うところ。余計な手だし口出しをなるべくしないようにしなくては。

だがしかし。
入学式後の懇談会、委員会決めで手をあげた「いい人感のある人」同士、
(わたし含む)友だちになってきてしまいました。委員ってやっぱり気持ち良くやればいい友だちができるものなのね。手をあげてよかった。けど、中学に続いてまたPTAにかかわってしまったのは娘はいやかも。ごめんなさいごめんなさい。

がんばれ娘。
そして、息子の対応をがんばれわたし。

★ ★ ★

過去日記ココマデ。読んでくださった方ありがとうございます。

傘にテープ、のくだりについて。

このころから我が家にはビニール傘しかなくなっていました。壊れたり無くしたりして減った分をわざわざ買い足すことなく、折り畳み傘でしのぎつつ、必要な時にビニール傘を買う、という対応にしてました。とにかく壊したりなくしたりが多かったからです。息子が。 

で、なにせビニール傘なので、登校の際には持ち手にガシガシ派手なマスキングテープをつけ、そこに大きく名前を書いてから持たせてました。ええもう、迷いなく。だって壊すし無くすし。

過去日記にあるように、高校時代の息子が確かにものすごく嫌がっていたような記憶はあったけど、当時は譲りませんでした。だって壊すし無くすし。

息子へは手出し口出しが過ぎてしまう。これは世の母の常ではないかと思います。自分の母と弟の関係を見てもそう思うし、友人の話を聞いてもそう。

江原啓之さんが言ってました。

母親にとって、息子は恋人、娘は女中

できる限りそうならないよう肝に銘じつつ母やらせてもらってまっす。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?