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自分の人生にまさかこんなことが起きるとは !が口癖になりました

過去の投稿含めて長々と書いておりますが、このあとようやく半月が経った頃となります。

物事が動き始めたこの頃、工事や保険や役所関連の手続きを一手に引き受けていたわたしのスマホには連日何件も着信があり。お役所や保険屋さんからの厳かな業務連絡の声が留守電にたまっていきました。

思い返せば火災当日すでに消防隊の方から、罹災に関する手続きもろもろが印刷された書類を受け取ってはいました。

だけど、ほら、
それどころじゃねぇ
じゃないですか。

本日ただいまきょうこのあと !
どーすればいいですかわたしたち家族は ! !

ですわな。

……

実際のところ、当日のわたしたちがどう動いたかといえば、ここまでぽつぽつ書いてきたように、さいわい玄関や雨戸の破損が最小限で済んでおり戸締りがきちんとできたおかげで、いったん家を離れることにしました。

まさしく
着の身着のまま焼け出される」

の体(てい)。ドラマチックだ。違うか。

煤のにおいのしみついた我ら四人、各自が己の服に鼻をくっつけては「煤臭いよぉ~」と嘆きながらもおなじみの居酒屋でもってチンチロリンをいつもより数多く回したりなんだりして飲んだくれ、また飲んだくれ。

いつもより多めの支払いを済ませたのち、ドンキとドラッグストアで着替えやらメイク道具やら、必要最低限の品を買い揃えてから、焼けてしまって真っ黒で真っ暗な家で「命綱」を実感したスマホでもって予約をとった市内のビジネスホテルへ。

ホテルのベッドで
「家が火事…… ???」
「まじ……???」
「わたしの人生にこんなこと起きるの???」

と繰り返し考えていたような気がします。

やっばドラマチックと呼んでほしい。

とまれどこか冷静だったわたしたち。困った参ったと大騒ぎしたあげく落ち込んだりするのが怖かったんだと思われますが、翌日全員普通に仕事に行ったのもどうなのか。

そんなこんなでここからは当時のつぶやきです。リアルだなあ。


2022年11月19日
被災後1週間。朝一番に火災現場の焦げた冷蔵庫から豆乳を取り出し、焦げたマグカップを洗浄。

「(保管してあった息子一人暮らし時代の)レンジがあるから、温かいものが飲めてうれしいなあ」とか。
そんなとき頭に浮かんだのが、「なんか慣れてきたな」でしたが大丈夫でしょうか。いえもちろん、火災現場には立ち入らない方がいいとは言われていますけども。。。

室内だけのことなので、消防活動の際に破られた玄関と窓の修復後、外観は火災前と寸分の変化もありません。それは本当に不思議なほど。

火災現場から救出できる物と諦めるものの取捨選択に励み、洗浄洗濯及び廃棄作業に追われる日々。動けば動くほど整理整頓が勝手に進行する。

元々狭い一軒家で、あちらのものをこちらへ移動しながら無理くり整理整頓しつつ暮らしてきたせいか、こんなことになっても結果それほどストレスもないような?そんなわけないか?気のせいか?

さてそんな中、一昨日は娘が、昨日は息子が、それぞれ職場の皆さんから「お見舞い」を頂戴して帰りました。

特に息子は、火事のもとになった病気のペットを心配するあまり、休憩中に一時帰宅し様子をみるほどだったので、それを知っている職場の方々が心を痛めてくださって。
「お見舞い」の封筒に、その深い心遣いを感じます。

娘の方は、投げ銭よろしく雑然とお札が入った可愛らしい箱を持ち帰りました。もろカンパ!そのお気遣いがまた嬉しい♪


2022年11月21日
罹災証明申請書を提出したら、消防署に届いていたほうの住所が違っていて手間取る。

火災損害届は不備だらけで書き直し。

保険屋さん工務店さん電気屋さんサッシ屋さんもやってくる。

煤のにおいが気になる洗濯物はコインランドリーに出向いて高温乾燥。

目、目まぐるしい。。。


2022年12月1日

廃棄物処理に関連して

市役所の環境総務課と、二ヶ所(可燃ゴミ、不燃ゴミに分かれているため)の環境事務所、計3箇所からの現場調査が、5日前。

その後いろいろ調べて、

災害見舞金がでるかも?→福祉総務課

固定資産税が減額?→資産税課

個人市民税減免?→市民税課

下水道使用料減免?→下水道総務課

の各所に電話連絡した結果

本日、資産税課と福祉総務課の方々総勢5~6名がやってきて再度現地調査していきました。

※下水道総務課さんも「調査を」とおっしゃってたけど、資産税課さんから情報もらってくださるようお願いしました。そんな何回も。。。

福祉総務課さんからは生活必需品が詰まった「お見舞い」のバッグをもらって、すっごくありがたかった!!

てか、こんなにいただけるの知らなかった〜届け出てよかった〜
早速市役所のホームページみたけど書いてないような気がします。体験者として発信しないといけないですねえ。。

調査のほうは、灰を被った2階含めてじっくりみていかれた結果、どうやらそれぞれ対象になる可能性があるらしい。こうなったら市政にはとことんお世話になるつもりです。同時に今日から大工さんも入りました。

投光機での暮らしもあと数日かな?始まればそのうち終わる。新しい暮らしを夢見ながらしばらく貴重な体験を楽しんでみます



日本赤十字社さまからいただいた「お見舞い」バッグ


文具、洗濯用品、歯みがきセット、各種タオル類に大判毛布。
ありがたかった。ありがたかったんだけども……
被災20日たったこの頃、だいたいのものはすでに購入済みでした。救援希望は迅速に。

ペットはそもそも息子がひとりぐらしをしていた頃に飼い始めた子。毎日身体にまとわりつかせて相手をしながらいとおしんでいました。

一人暮らし解消の瞬間。この時彼の右肩にかのペットがのっかっていた

サバイバル生活は続きます。

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