ボクは９年前の今日、大阪にいた。

私用があったから、会社に休暇申請を出して大阪のとある集まりに参加してた。

集まりの間は携帯を切っていたし、集中していたから地震が発生したことも知らなくて、携帯の電源を入れた途端に大量の情報がボクの中に飛び込んできた。

阪急電車の車両の中ではたくさんの人が感嘆の声を上げながらネットニュースを食い入るようにみていた。会社や家族からは安否確認の電話が鳴りっぱなしであっという間に携帯のバッテリーが切れてしまった。

ボクが経験した3.11は決してドラマティックでもないし、人に伝承していくようなものでもないけれど『その時を生きた人間』として、ボクが生きている間はこの日のことを伝えていかなければいけないと思っている。

『人は死ぬ時には死ぬ』

人の死に対して動揺しないように、ボクがいつも心に留めている言葉。

だから必要以上にセンチメンタルになるつもりはないけど、未来のボクたちの子孫が同じ目に合わないように、９年前の今日の出来事を伝えていく必要があるんだ。

後ろはチラ見するくらいでいい。前を向いてこれからも生きていきたいと、改めて思ったボクの3.11のリアル。