読書感想文/「少女終末旅行」

イッキ読みしたエネルギーをそのままキーボードに向けているだけなので、おそらく支離滅裂な文章になるだろうけど、やっぱりいい作品を読んだあとにはエネルギーの放出が必要だからここに叩き込む。あとネタバレ注意。




いまめちゃくちゃに感じているのは、「これが彼女たちの選択なんだな」ってこと。ケッテンクラートという羽をもがれた二人が、記録すら切り詰めながらそれでも上層を目指して、そしてたどり着いたときの、あの見開き一面の銀世界は、僕に終末の絶望をこれでもかとぶつけてきた一頁だった。
多分二人も絶望したんだと思う。決死の思いで選択した片道切符でたどり着いた先が、旅行の目的地が、目標が、天国が、「ここ」だとしたら、やっぱり絶望以外の感情が最初に来るのは難しいと思う。
それでも彼女たちがその旅行を「最高だった」というのは、イシイと同じように絶望と仲良くなれたからだけじゃないと思う。
彼女たちは目的地にたどり着いた。それでいいじゃないか。長い長い連なりの最後の最後で、彼女たちは輝いたんだと思う。俺も輝けるまで死ねないなと思った。


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