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祝う日のひみつ(更新分解説など)

まずは年明け早々の能登の地震、被害に遭われた方、ご親族や友人知人の方が近くにという方、もちろんそちらの対応を優先させていただきたいですし、今のところ何でも無かったとしても、大地震の後は年単位で余震が続きますので、ご注意いただきたく。
「祝う日」は暇つぶしに読んでいただく感じの楽しいお話じゃ無いので、余裕ができましたらまた。



さて、続けていこうとは思いますが時間も気力も体力も必要な作業のためここらでちょっと一段落です。

ネタバレ含むと思うので、見たくない方はスルーして下さい。

最近はタイパとか自分の見たくない描写があるかないか確かめてから見たい、というタイプの人も増えてるようで、
解説読んでからにしたい人はどうぞ。



●ここからネタバレ有りになります●



たいした話ではございませんが、ストロウイカマニア、祝う日マニアの方は必見の内容となっております。

今回更新分ではついにあの人が。
息子さんが来る来る言ってたから、予想してた人もいたと思います。
さて。
何をしに来たんでしょうーか。
いやいや、まさかねえ。

「ストロウイカグラフィティ」で、祝う日のコーナーがあるんですけど。。。


なんかあんまり人が来てないみたいなのでもう少し無料解放しておきます。


もともと無料分で見える箇所にしてたと思いますが
こちら

しかしこの部屋が前に住んでた部屋のまんまで。懐かしい。

で、突如沸いた元ネタというのをここではふせておりましたが、
ネタバレしますと実は、
「気の狂った親父が息子を殺しに来る」
というとんでもないイメージ。
シャイニングとかバーニングとかそんなかんじ。

そういえばバーニングちゃんと観てないのですが植木ばさみでシルエットで、いいですよねー


とまあ、これが描きたくて始まったのが本作なのです。
それを描こう!と思った方もどうかしておりますが、息子さんの悪夢から始まって、そのテイストのまんまやれば立派なホラーになっていたかも。
しかし本格ホラー漫画は難しくて自分にはできないと思っていたので、父の動機とか家庭の事情とかを考えていたら、こんだけ膨らんでしまった、それがこの祝う日です。

「祝う日」と名前がつくまでの仮タイトルは「クレイジーパパ」、
略して「CP」と呼んでおりました。
このタイトルに決まるまでも色々考えたと思いますが、良いタイトルになったと思います。

考えていた最初の方では、父はもっとシンプルな悪役で話も単純でしたが、それでは作者も面白くないし、商業誌に持っていってボツになった後も色々考えて、作者用メモとしてのシナリオができあがりました。
実は市巻父の話でもあり、ひいては市巻家の話でもあります。

紆余曲折あって、中学生たちのお話として描き始められますが、作者は今回更新部分であるここを目指して物語を進めてきたので、一番力を入れなきゃいけないシーンです。
前回からたまたまですけど描き方を変えちゃったので、それは良い方に転んだと思います。
今までの描き方を続けたとしても、このシーンは大ゴマ使って構成したいと思ってたので、そこはケガの功名でした。
見せ方も考えて、普段のシーンみたいになんとなくやってはいけないし、描き方も変えてるので試行錯誤しました。
幸いモチベが高くて、思っていたよりも早く作業できた気がします。

元々の流れの通りやっていたつもりで、ちょっと設定変更などありつつも、43ページぐらいまではだいたい予定通りなんです。
まず、設定変更の部分はこうです。
早伊良くんは本当は父の右手を殴る予定だったんだけど、立ち位置的に無理なので武器を持ってる方にしました。
咄嗟の動作としてこちらの方が自然なので、問題ないと思います。
ではなぜ右を狙おうとしていたか。
父は右利きなのに、左手でナイフを持っている事に早伊良くんは気づいた。
父と会ったとき、右手でペンを持っているのを見ているから。
左手で武器を持つということは、右手に何かあったのでは。
・・・と早伊良くんは考えていました。
利き手の理由はこれから明かされます。

父は地獄から来たような鬼の形相をしており、怖がりの早伊良くんも結構ビビっている・・という設定でしたが、そんなにビビってないですよね。
はい、まずここが想定外。
作者が思うより早伊良少年はしっかりしていた。
「ここにいなさい」という呼びかけも元のシナリオには無かったんです。
そうか・・・。
父は、落ち着いている。
落ち着いた心でこんなことをしている。
と、作者が気づきました。
カッとなったり興奮したりではなく、素で。
やばない?ねえやばない?この人。ねえねえ。
っていう。
怖いシーンをいかにも怖そうに描くより効果出たと思いますが、いかがでしょうかお客さーん!

その後のページの下描きをしていたところ・・・
この後の動き方にも少し変更が出ました。
あっ ここはまだ更新してないから書けない。
話の流れは変わらないんだけど、某キャラが存在感出して来まして、対応するキャラの心情が変わりました。
それで行動の仕方がちょっと変わったんです。
おかげで用意していた下描き全直し。
これが「キャラが勝手に動く」という奴の一部です。
シナリオ段階で作者には絵が全部見えてなかったんですね。
この部屋でこんなことが起こった場合の立ち位置、キャラの心情などが急に変更となる。
描き直しは面倒ですが、後からの方を採用します。
その方が自然です。

こういうのが面白いころというか作者特権というか。
作業中で一番楽しい部分だと思っています。

自分が作った水槽の中で自分が育てたお魚たちが生き生きとすいすいと泳いでみせてくれるような。

読者さんにもこの水槽とお魚たちを見て欲しい。
自分のまんがづくりってそんな感じかも、とか。

この先もまだまだ!
続きますので、お付き合いいただけますと幸いです。
なるべく早く進めたいので応援もよろしくお願いいたします。


ばーにんばーにん
ばーにんぐー

いや「祝う日」はホラー漫画じゃ無いから!
無いですよ!

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