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ずっと会いたかったメンダコに会えた

まずはこれを見て欲しい。

メンダコメモリアル

いつからかは忘れてしまったが、ずっとメンダコに会いたかった。
いつメンダコを好きになっていつ「いつか会いたいな」と思い始めたのかは正直覚えてないが、きっとインターネットで知ったのがきっかけだろう。ツイッターとか。そんなもんだ。

これは劇団のみんなで花見をしに葛西臨海公園に行ったときのツイートだが、少なくとも3年前にはもうメンダコの虜になっていることがうかがえる。
このとき買ったメンダコのぬいぐるみは今もベッド脇に佇んでいる。かわいい。

水族館に行くたびメンダコのぬいぐるみを物色するけど、うちの子が一番可愛いなと思って結局毎回買わずに終わる。

その年のゴールデンウィークには名古屋へ旅行に行き、帰りに沼津の深海水族館に寄ってメンダコを見て帰ろうと思っていたのだが、

わざわざぬいぐるみも連れて行ったのにこの有様である。
わたしには時折こういう間の悪さがあるのだ。基本的に運は悪くない方なのだが、こういうタイミングはよく外す。

このときはもう仕方がないので予定を変更し、三嶋大社で次回はメンダコに会わせてくださいとお願いし、楽寿園を見て帰った。
楽寿園は自然豊かで古い建物もあって(確か見学できたので中に入って見学したりと結構普通に楽しんでた)趣があってとても楽しかったし、近くにカレーのおいしいカフェもあってこれはこれで楽しかった。

ただ、やっぱりメンダコに会うために沼津に寄ったのに会えなかったという事実だけはずっと心残りになっていた。
いつかタイミングを見て会いに行きたいなと思っていたのだが、ご存じの通り疫病の流行で気軽に旅行に行けなくなってしまったのでますます夢が遠のいていったのである。

もうメンダコに会うのはしばらくムリかな、なんて思い始めていた頃、こんなニュースを目にした。

サンシャイン水族館!!!!?????

池袋なら思い立ったらすぐにでも行ける距離だ。
このニュースを知ったのがわりと最近で、かつ土日に行くと絶対混雑してるだろうなと思ったので、仕事で夜間作業がある平日の日中に見に行ってきた。

急ぎ見に行ったのは、メンダコは飼育が難しく、飼育環境下では衰弱して死んでしまうパターンが多いからだ。いつまでこのメンダコが生きていてくれるかわからないので、「生きててくれ~!」と願いながら向かった。

平日のひとり水族館は良いぞ

案の定、平日のサンシャイン水族館はガラガラだった。
ホームページを見ると、入場するには日時指定チケットの事前購入が必要という記載があったので、素直に日時指定チケットを買ってから向かったが、サンシャインシティに着くと、平日と言うこともあり、事前予約なしで入場できるよ~という看板が立っていた。

というわけで意気揚々と入場。

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お願いの張り紙が可愛かった。

今回のお目当てはメンダコだったので、ほかの生き物の展示はさら~っと流し見ながらメンダコの展示場所を探す。
この目で確認するまではメンダコがちゃんと展示されているかどうか気が気じゃなかった。
サンシャイン水族館のTwitterも結構な頻度で「今日もメンダコ展示してますよ!」というツイートをしてくれていたのだが、前述の私の間の悪さが働く可能性も0じゃなかったからだ。

とりあえず、写真は取り忘れたが、入ってすぐラブカの剥製があって、歯がフリルになってて可愛いなと思ったことは覚えてる。



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いた・・・・・!!!!!!!

屋内展示に入ってひとつめのカドを曲がってすぐくらいのところに、いきなりポンとメンダコが現れたのでびっくりした。

かわいい!!!!!!!!!!!!!

想像よりも小さかった。
自分の拳と同じくらいの大きさの軟体動物が、水槽の中でぷわぷわとゆれている。動いている。生きている!

叫び出しそうなくらいうれしかった。

あぁ、生きてるんだ、本当に存在したんだ、メンダコ・・・
という実感がじわじわ沸いてきて、感動でちょっと泣くかと思った。
泣かなかったけど。


いつまでも見ていたかったが、ほかのお客さんが見られないと困るので、周囲の様子をうかがいながらおそるおそる見た。
大抵のお客さんは長時間立ち止まらずサラッと見て去って行くのだが、ひとり、私と同じくほかのお客さんの邪魔にならないようメンダコの水槽の横にずっと佇んでいるマダムが居たので、「きっとこのマダムもメンダコが大好きなんだな・・・」と勝手に仲間意識を持ちながらしばらく眺めていた。

それからも、ちょっと進んでは戻ってを繰り返して3回くらいメンダコを見て、(この間もマダムはずっとメンダコを見ていた)まだほかの水槽の展示を見ていないし、マダムもひとりでゆっくり見たいかもしれないからひとまず一周してまた戻ってこようと思った。


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ちょっと進んだらマンボウが居た。

マンボウも生で見るのは初めてだったが、思ったより大きくてびっくりした。
私が両腕を広げたくらいの大きさがあるなと思ってまじまじと見た。
でっかい生き物がゆ~~~~~っくりとでかい水槽の中を旋回してるのがなんだか面白かった。のろくてかわいい。
この水槽では若いお兄さんがカメラで必死に写真を撮っていた。


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眠っているのか微動だにしないフィリピンホカケトカゲ(多分)。
ずっと見ててもあまりにも動かないので心配になって写真を撮った。


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えさにビタミン剤っぽいものがふりかけられてるなぁ~と思って取ったパンケーキリクガメの写真。


このへんでもう想像が付くかもしれないが、私はは虫類が結構好きである。
何を考えているのかわからないけど、なにか強い意志を感じるときがあるからかもしれない。実家でも亀を飼っていた。


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当然ペンギンも好きだ。

鳥類も総じて可愛い。
鳥インフルエンザが流行っているから、屋外展示のペンギンゾーン(柵の中に居るペンギンを見るタイプの展示)はお休みだった。
こちらは水槽越しの展示だったからオッケーなのかもしれない。

来るたび思うけど、サンシャイン水族館のこのペンギンの展示結構楽しくて好きだ。
ペンギンを下から見ることってあんまりないから。


というわけで、興味がある展示だけ見て1周目を終えた。


水族館を2周するという楽しみ

屋内展示に入り直して、再びメンダコのもとへ。

マダムはもう居なくなっていた。もう満足したのかな。

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2周目で見たメンダコは、岩と岩の間に平たく佇んでいた。
サンシャイン水族館のツイッター曰く、この場所はこのメンダコのお気に入りスポットらしい。
目を閉じて寝てるんだろうか。可愛い。

メンダコには、英語で「ジャパニーズ・パンケーキ・デビルフィッシュ」という呼び名があるのだが、この平たくなったメンダコはまさにパンケーキだなと思ってほっこりした。この名前付けた人もこの姿を見て「このタコ、パンケーキみたいで可愛いやん」と思って付けたに違いない。

さっきは立っていた耳が、ぺたっと身体にくっついていてどこにあるのかわかりにくくなっていた。

ここでもじっくりメンダコを観察した。
欲を言えば、耳をパタパタ動かしながら泳いでいるところが見たかったが、そんな気分じゃなかったんだろう、ずっとじっとしていた。
可愛いなぁ、可愛いなぁ、ずっと見ていたいなぁ、なんでおまえは私の家に居ないんだ(飼育が難しいからだ)、と思いながら、このときも名残惜しくて2回ほど少し進んで戻ってを繰り返した。1周目と合計して5回くらいメンダコを見たのと、お昼時になって少しお客さんが増えてきた気がしたので、もうメンダコとはお別れすることにした。

引き返して出るか、もう1周ほかの展示も見るか悩んで、せっかくだしもう1周見ることにした。

一人で水族館に来たのも、水族館を2周するのも初めてだ。


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1周目は水槽の奥に居たカエルが、2周目ではガラスに壁ドンしてて面白かったので写真を撮った。


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1周目では微動だにしなかったトカゲが、2周目は起きて普通に動いていた。
生きてて良かった。


屋外展示のカワウソの水槽で、1周目は上の方で丸まっていたせいか周りに人が全然居なかったのに、2周目では数人集まって楽しそうに写真を撮っていたので、どうしてだろうと思って近づいてのぞいてみた。


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床でごろんとしていた。
ちょっと間抜けで面白い。


水族館を2周すると、1周目とは違う姿の生き物たちが見られてとっても楽しかった。
いままで1周で満足してたけど、こういう楽しみ方もあるなと気づいたのは発見だった。

また空いてそうなタイミングでふらっと見に行って、好きな展示の前でのんびりしたい。


おまけ

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お土産屋さんで売ってたメンダコの形のティーバッグと、

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限定販売のチョウチンアンコウの上生菓子。

当然買って帰った。
おいしかった。

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