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現実の世界と物語の世界は違うもの (’22/10/14)

「ダイバーシティ&インクルージョン」 という言葉をよく目にする。
ダイバーシティとは、多様性という意味で、
インクルージョンとは、包括する、という意味。
つまりは、
「多様な人材を尊重し活かしていく」 という意味。

多様性の文脈の中で、良く話題に出るのが、
 「女性の活躍」 「女性比率の向上」
だ。
私も、取材を受けた時に、
 「女性で、なにか今までに苦労したことは?」
を良く聞かれる。
この質問の背景としては、
 「女性だから、きっといろいろ大変なことがあったに違いない」
という先入観があるのだろうと推察するが、
女性だからと言って、ネガティブなことばかりではない。

女性の数が少ない会合であれば、すぐに顔と名前を憶えてもらえるし、
女性だから仕方ない、と思っているだろう、というのを逆手にとって、
ちょっと失敗した時などに、しおらしい素振りをしてウジウジ困っていると、
強くとがめられずに済む、という利点もあったりする。
心の中では、チッ、と思っていたりするわけだが。

世の中なんて、そんなもんだ。
常に真剣にまじめに生きている女性陣の皆様、ごめんなさい。不真面目で。

女性の役員や管理職が少ないので、とにかく女性を登用しようという風潮もある。
私はあまり賛成ではなく、適材適所、バイアスかけずに、公平に性別関係なく扱えばいいのに、と思う。
ある大企業の人事の方は、
 「能力や面接結果だけで審査すると、新入社員がほとんど女性になってしまうので、そこは調整している」
と聞いたことさえある。
世の中、それだけ優秀な女性が増えてきている、という証拠!
素晴らしいことだと思う。

ちなみに、日本最古の物語、竹取物語のかぐや姫。
彼女は、回りの人から結婚を迫られても、自分は自分!と貢ぎ物にも惑わずに、
日本最古の「自立した女性 第一号」だった。
日本では、こんな昔から、自立した女性が居たのだから、
無理な施策で数合わせをするのではなく、
自然と分け隔てをなくすことで、結果としてダイバーシティを達成できることが一番望ましいと思う。

時の権力者や有力者やお金持ちから求婚され、宝物を積まれても見向きもせずに、
月に帰っていったかぐや姫。
今の時代、これだけのラブコールを貰ったら、
私だったら、あっさりYESって言ってしまうかな~~
そのあたりが、現実世界の人と月の世界の人との違いなのかもしれない。

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