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ナンバーガール再結成がもたらす俺への経済効果

2018年初夏のある日、俺は酔っぱらっていた。そして、思った。
またヤツらとナンバーガールをライジングでヤりてえ、と。
あと、稼ぎてえ、とも考えた。俺は酔っぱらっていた。
俺は電話をした。久方ぶりに、ヤツらに。
そして、ヤることになった。
できれば何発かヤりたい。
向井秀徳

先日、上記のようなステートメントが発表され日本のロックバンド『NUMBER GIRL (ナンバーガール)』が今夏再結成することが伝えられました。

おそらく、日本国民およびこの世界中に暮らす人々の大部分にとっては、どうでもいいことだとは思いますが、個人的には大変嬉しい出来事です。
「稼ぎてえ、とも考えた。」
のあたりに、照れと、偽悪的な正直さが表れていて好感しか持てません。
「みんなの待っているステージへ!帰るよ!」(※ イメージ)
「俺の8年間と、メンバーたちの8年間。そしてお前らの8年間を確かめるために“あの場所”に帰って、確かめるぜ」(※ イメージ)
みたいな飾った言葉(あくまでイメージ)で、再結成するよりも
「稼ぎてえ」
と言ってくれた方が、こっちも
「観に行きてえ」
「金落としてえ」
「ポテトサラダが食いてえ」
と素直に思えます。

Sex Pistolsが1996年に再結成した時の、ジョン・ライドンの会見の言葉。

俺たちがピストルズの曲を作った本人なんだ。だが俺たちは搾取され正当な金を手にしていなかった。それを取り戻したい気持ちなんだ。俺たちが金を稼ぐのに文句があるのなら、そこら中にいるクソポップ・スターだって同じことをしてるのに、なぜ奴らには噛みつかないんだ? 俺たちが労働者階級の出身だからか?だとしたら俺たちは金に満足するなんて永遠にありえないぜ。

ハッキリと金のためだと明言して再結成する方が、わかりやすくてイイです。
ただ、「昔の仲間と音を出し合いたい」のなら、どこかのスタジオで、誰かの家の軒先で、集まってりゃイイんですもの。
ステージに立って対価を得るにふさわしい演奏を聞かせてくれて「稼いで」欲しいものです。

個人的にはこの1月に『ZAZEN BOYS (ザゼンボーイズ)』を観てから向井氏の唯一無二性に改めて気付かされ、田渕さんに関してはtoddleも追いかけ続けていたので、ナンバーガール流れを、フォローし続けている感覚はありました。
ただ、アヒトイナザワ氏がこんなことになっているとは寡聞にして知らなかった。けっこう、言い訳出来ないあからさまさで、やっています。そうか。。

すでにして再結成への期待感と時間の流れ、思い出と現実みたいなモノを眼前にグーーーッと見せつけられた気がします。
「あの頃」を期待して観に行って、「今頃」を感じて帰ってくればいんじゃないでしょうか。思い出補正がどこまで有効なのか? 2019年に噛みしめるナンバーガールはどんな味なのか? 

そして、問題は僕の経済状態。

復活のステージとなる『RISING SUN ROCK FESTIVAL 2019 in EZO』。
一度は行ってみたいフェスですけれど、お高いでしょう? 無理っすもん。
前出のステートメントにあった
「できれば何発かヤりたい。」
を信じて、「できれば千円札4枚くらいでミたい。」


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