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夕焼けを綺麗に撮る

このところ低気圧や前線の影響で大量の水蒸気が流れ込み、どぎついくらいの夕焼けが見られています。夕焼けを見ると写真を撮りたくなりますが、見た目よりも色が薄かったり、赤みが足りなかったり、少々不満の残る感じになっていませんか?ちょっとしたコツで綺麗に撮れるようになりますので、思い通りに撮れない場合に試してみてください(スマホではなくカメラを使うことが前提です)。


夕焼けと薄明光線
熱帯低気圧接近中の夕焼け

・ホワイトバランス

ホワイトバラスをオートのままで撮影していると、変に補正されて赤みが薄れてしまいます。オレンジ色を強調したければ太陽光で、もう少し赤みを増やしたければ曇りに設定すると深みが出ます。微調整で好みの色に合わせるのもいいでしょう。

・測光による違い

測光する場所は空の明るい部分で行います。地上物で測光すると空色が薄くなりますので注意しましょう。測光は基本マルチ測光でOKですが、より空色を強調したければスポット測光で露出を切り詰めるという手もあります。

・マイナス補正

露出補正は基本マイナス側です。地上物はシルエットになりますが、空の色が際立ち、より印象的に仕上がります。HDRを使うと全体が明るく仕上がりますが、違和感が出てしまうため過度の使用はおすすめしません。

・地上物を入れる

空だけを切り取ると単なる背景画像のようになってしまい、写真としての面白みが薄れてしまいます。空だけを切り取るよりも、地上物を入れたほうが全体が締まります。対比となる地上物が空の広さを強調します。

・日没の直前直後

夕焼けは時間とともに刻々と変化します。最も色が濃くなるのは、日没前の5分間と、日没後の5分間です。日没の時間はWebサイトやスマホアプリで知ることが出来ます。被写体を知ることが良い写真を撮るための基本です。

雨上がりの夕焼け
台風接近中の夕焼け

以上の5点を意識すると深みのある夕焼けが撮れるようになります。SNS等で彩度やコントラストを必要以上に強調した写真を見かけますが、過ぎたるは及ばざるが如しで、やり過ぎは逆に安っぽく見えてしまいます。ビビッドなどのエフェクトを掛けて撮影していると思われますが、あれは多用するほど撮影者の感覚がおかしくなりますので注意が必要です。

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