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アイネクライネナハトムジークを観て〜自分と世界の繋がりを考えてみる〜

少し前の話を。
もうかれこれ、6〜7年前に卒業(という名の退職)をした職場の同僚と久しぶりに再会した。
再会して、ごはんへ。

みんな好きなことをやっている人たちだからか、あの頃と誰一人として変わってなくて。
月日は確かに経過しているけども、まるでほんの数日前まで会ってたかのような、心地よさ。そんな気持ちになれる出会いがあったんだなと思えて、それがとても嬉しかった。

世界は不思議なもので、物理的には離れているかのように思えても、案外近くで繋がっていたりする。
人、もの、映画、音楽、本、場所。。
色々なものを介して、どこかしらで繋がっていて。ひょんなことからまた物理的にも近づけたりする。
全然会っていなかった友人にふと、久々にメッセージしたら、つい先日行ったライブに友人も行ってた。なんてことはよくある話だ。

『アイネクライネナハトムジーク』
という映画を観てきた。
観た感想は、とにかくとにかく、、心が温かくなる作品だった。
作品の中にはたくさんの人が出てくるのだが、その人たちが徐々に徐々に、繋がりあっていく。
はじめはバラバラだったのに、最後にはひとつの世界で、ちゃんと円を描いて、ひと繋ぎになっているような感じ。

人との出逢いは一期一会。
なんていうけども。
物理的に離れていても、時間がいくら経過しても。
今会えている人とも、今会えていない人とも。ひとつの世界の中で、細くても太くても、どこかしらで繋がりあっているんじゃないかなって。
スクリーンの中の世界を覗き込みながら、そういうことを思っていたら、心がじんわりと温かくなった。

距離とか時間とか、そんなものはきっと、人と人の間では、ほんとはないに等しいものなのかもしれない。

「世界はシャボン玉で 運良く消えていないだけ
 すぐに素直になれるよ それが出来るように出来ている」

これは、大好きな曲の一節。

色々な条件が偶然重なったことからこの世界は生まれて。それがたまたま長く続いていて、これまたたまたま、生物が生まれ続けていて。
数え切れないほどの偶然が揃ってできた世界だって考えると、自分のちっぽけなエゴとかプライドとかどうでもよくなる。そんな奇跡的な中にいるんだから、なんだってやってみたらいい。やらなくてどうするよ。諦めてどうするよ、って。

自分の気持ちとまっすぐに向き合えたら、大抵の言い訳は全部取っ払われて、ちゃんとまっすぐに向き合える。人に対しても、自分の未来に対しても。

そんなふうに素直になれたとき。
素直になれて、自分からワンアクション起こせたとき。映画の中の世界のように、自分と世界の壁はなくなって、繋がって、くるんとひと繋ぎになるのだろう。

少し遅めのランチをとっていたら、テレビでラグビーの試合が流れていた。北欧のどこかの国のチームの試合だ。

帰り道、最寄り駅に着いたら、夕方テレビで観ていた緑色のユニフォームを着た北欧人のサポーターたちが、同じ改札を抜けていった。
画面を介して目に映った人たちは、自分とおんなじ世界にいたのかと。なんとなくそんなことを思った。

#日記 #ブログ #日常 #映画 #アイネクライネナハトムジーク #BUMP #マルチバース

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