見出し画像

久しぶりにタロット記事を書いてみて感じたキリスト教知識の必要性

タロット系の記事を去年のある時期にドーンと書いたのですが、調べてる途中で感じたことは、「”3=三位一体(神)”という解釈が好きなんだろうなあ、みんな(欧米人)」ということです。

日本語でも「政・官・財のトライアングル」とか「三尊石(庭園用語)」とか、「3つで1つ」にする視点はよくありますけど、英語のタロット記事をパラパラ見ていたら「この絵には窓が3つある。これは三位一体だ。」みたいな解釈がひんぱんに目に入りました。

タロット解釈は別になにが唯一の真理とかはないのでなんでもよいのですが、三位一体というキーワードの出現率の高さにちょっとおもしろさを感じてしまいました。

釈迦三尊像など「三」が重視される「聖なるもの」は日本にもありますけど、「3=1」が大きな特徴になっている神と言えばキリスト教の神というのはある気がします。


ただ、「3=1」を連呼されている文を読んでいても「三位一体」のネタのどこがおもしろいのかが謎だと正直ちょっと悔しいわけです。辞書で解説読んでもよく分からないし。

そこであれこれ調べてみて、キリスト教神学入門的な本にたどり着いたのですが、ここにくるまでにわりとリサーチに時間がかかりました。

予備知識がない人向けの専門性のある入門書、という意外と滅多に存在しないタイプの貴重な本です。神学だと信徒ではない人が神学校の授業を聴講するというのもなんとなく気が引けますので、こういう書籍は助かります。

https://amzn.to/3GsMGiv

はじめてのキリスト教神学としてはちょうどいい本だと思いました。アメリカの書籍の翻訳本ですが、日本人非キリスト教徒向けに書かれたらしい佐藤優の神学の本の10倍くらい、教科書のように綺麗に編集されている内容だと思いました。

教科書みたいな本というと「おもしろみがない」という意味で言われることもありますが、この場合は「教科書のように知識をわかりやすくコンパクトにまとめている」という誉め言葉です。

あ。「はじめてのキリスト教」ではなく「はじめてのキリスト教神学」ですので、そこはご注意を。トマス・アクィナスやアウグスティヌス(教父)と言われて「知らんけど、どこかで聞いたことはある」くらいの人が対象だと思います。

ちなみに久しぶりに集中的に書いたタロット系シンボルの記事はこちら。

スコラ哲学での枢要徳がいい例ですが、タロットにもキリスト教神学的なネタに関連しそうなものはちらほら出てくるので、その辺の元ネタを探ってみるのは楽しいかもしれません。


今日の挿絵
こちらもAI作品です。素材集よりはかぶりにくいと思うので、その意味でもよいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?