民間信仰というコトバの不思議

民間信仰という言葉が使われることがあります。これ、考えてみれば不思議な言葉で、お役所信仰ってあるんでしたっけ、と思ってしまいましたので、少し調べてみました。

一般的には「組織宗教的なものではない、教義や組織をもたない信仰」をさして民間信仰と呼ぶようです。

ただ、役所信仰ってあるのかなと思って日本史をさかのぼると、平安の昔、空海や最澄の時代、日本のお坊さんの多くは国家公務員でした。

空海は「国費で奨学金もらって留学してきます!」といって唐に留学しましたが、天才だったので20年の留学期間を2年に短縮してさっさと帰国してしまいます。

ところで、役所のお金で留学していたので「途中で帰ってくるなんて、規則に反してますよ」とばかりに謹慎処分を受けていたりもします。

その辺の歴史をふまえると、確かに「民間宗教=役所的・組織的な流れではない民間の宗教活動」という風に分けていくのも便利かもしれません。






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