恋愛結婚?お見合い結婚?

恋愛結婚がいいのかお見合い結婚という話、

好きなことを仕事化したほうがいいのか、仕事になりやすいことを好きになったほうがいいのか、

という話と、ちょっと似てる気がしました。

気持ちよさは大切なこと

仕事でも、好きとか楽しいとか喜ばせたいとか、ある種の気持ちよさという土台は必要です。長い時間かけて何かに取り組んでいくためには、気持ちよさみたいなものがどこかにないと続かないと思うので。

勉強や研究でもそうですが、「どこか気持ちいい」からこそ地道な積み重ねをすることができるわけで、「単なる苦行」だったらすごく期間限定でしかできないと思います。

また、仕事的なものだと、最初は興味がなくても頼まれてやってみたら面白くなって好きになる、というタイプの仕事との出会い方もあると思います。

これは恋愛でいうと、第一印象は異性としては全く意識していなくて、何かのキッカケで一緒に過ごす時間が増えるうち、ある日突然好きになっている、みたいなパターンです。

「好きを仕事に」にこだわりすぎると、自分から一目惚れするシナリオ以外の恋愛は禁止、みたいな話になってしまいまう危険があります。別に、向こうから惚れられるシナリオも許容していいと思うわけです。

 恋愛結婚万歳?お見合い結婚賛成?

ところで、世の中には「恋愛→結婚が美しい。お見合い方式に頼るのはダサい。」といった価値観をもっている人もいるようです。

これは、恋愛して結婚という流れ自体が新しい社会習慣だったというのがあると思います。

20世紀半ばくらいまでは、恋する二人が恋愛してそのまま結婚という流れは、それほど一般的なものではなかったのです。家同士で決めた人同士で、というほうが普通でした。ゆえに、時にロミオとジュリエットみたいな悲劇もあったでしょう。

ただ、恋愛結婚というストーリーはこれはこれで「結婚の前に恋愛というハードルがついてしまったがゆえに、結婚したい人達がいい人と出会えない」という悲劇を産んでいる部分があると思います。

みんなが月9の恋愛ドラマや東京カレンダーみたいな恋愛ライフスタイルが好きかと言われると、別にそうでもないと思うわけです。

逃げるが恥だが役に立つみたいな恋愛ドラマはおもしろいものが多いです。ラブコメはエンタメとしては素晴らしいです。

ただ、ドラマみたいな恋をすることが義務になってしまうと、かえってつまらなくなる可能性があります。どうせ見るなら、「契約結婚しましょう」みたいなものから、同性同士の恋愛のものまで、色んなものを見て世界を広げたほうが面白いと思います。

ドラマを捨てる勧め

ドラマチックな始まり、というのはみんな好きです。仕事でいったら「雷に打たれて、劇的なアイディアを思いついて、苦労に苦労を重ねて事業を成功させた」みたいな話ですね。

ただ、仕事で考えると分かりやすいと思いますが、こういうプロジェクトXとか偉人伝みたいなシナリオは、小説ではよく見ますが、現実にはそんなに頻繁には聞きません。

自分のこととして考えた場合、ドラマはいらないから幸せだけほしい、というのも大事な発想だと思います。ロマンチックな恋愛というのは、ただの楽しい幻想、くらいに思っておいたほうが、逆にいい出会いは見つけやすくなるかもしれません。


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