花祭りとクリスマスに思う、記念日はなぜその日なの問題

クリスマス(12/25)というイエス・キリストのお誕生日祭りは、冬至というもともとあって現代もある区切りのすぐ近くにいます。これは冬至の祝祭という習慣があるところに、後から来たキリスト教が既存のイベントを上書きして日付を設定した可能性が高いのではないかと推測することもできます。

花祭り(4/8)というブッダのお誕生日の設定も、仏教以前の祝祭に上書きする形式だったのではないかという推測をすることもできます。(日本や中国大陸におけるお釈迦様のお誕生日をどこにするか設定に関して)


柳田国男によると日本での卯月八日(旧暦4月なので現行の暦だと5月頃なことが多い)には、もともと山の神の祝祭があったようです。この祭りと仏教系のお祭りはもともと別ものとのこと。

卯月八日(現代だと旧暦から約1か月ずらしで5月8日に固定する場合もあれば、4月8日の場合もあればのよう)の天道花(てんとうばな)という神事の様子は「天高く柱を立てて、柱の上に花をささげる」もののようです。

高い棒の上に植物をかざるという形式は、ヨーロッパに目を向けるとMayPole(5月の柱)というキリスト教以前からの習俗に構造が似たものがあります。

5月(現行の歴での5月なので旧暦は4月になることが多い)は、農耕や狩猟などを踏まえた場合、自然の神々に祭事をしたくなる時期なのかもしれません。

特に明確な「何月何日生まれ」という記録がない聖人や聖者がいた場合、「丁度いい日を記念日にしよう」という流れが起こるのは地域問わず自然なことではないかと私は思います


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