カバラ 生命の樹(セフィロトの樹)とは? 後編
生命の樹の使い方(最初の一歩)
瞑想(パスワーキング)で使うのもありはありですが、まずは、数秘術として使ってみるのが入口として一番早いと思います。
いくつかの深淵な世界観がベースにあるツールですが、最もわかりやすいのは、「万物は数であらわされる」としている数秘術的な宇宙観の部分なので。そこをとっかかりにするのが効果的だと思います。
それだけではないと感じてきたら、少し慣れてから徐々に拡張していけばいいでしょう。
もともとのキーワードの意味、概念の例を書いておきます。
1(ケテル 王冠)=全宇宙 / 源泉 / 冥王星
2(ホフマー 知恵)=天空 / 父神 / 天王星
3(ビナー 理解)=大地 / 母神 / 土星
4(ヘセド 慈悲)=維持 / 構築 /木星
5(ゲブラー 峻厳)=破壊 / 放棄 / 火星
6(ティファレト 美)=調和 / 美 / 太陽
7(ネッツアフ 永遠)=永遠 / 自分軸 / 勝利 / 金星
8(ホド 栄光)=きらめき / 社会性 / 成功 / 水星
9(イエソド 基盤)= 無意識 / 混沌 / 月
10(マルクト 王国)=地上世界 / 完成 / 地球
使い方としては、木の絵をみながら(←ポイント)、好きなお題を選んで1から10ではめてみるといいです。
例えば、服を例えにするなら
1=着てる人の本質を、ストレートに表現する服
2=着る人のテンションが上がる服
3=着る人の実行力が上がる服
4=着る人を体制的な人に見せる服
5=着る人をアウトローに見せる服
6=個性的な服で、環境にも適応している服
7=なりたい自分になる服
8=みんなの期待に応える服
9=好きでも便利でもないけど、なぜか着たくなるアートな服
10=着てる人の社会的役割を、適切に表現する服
などと作って遊ぶのが、生命の樹的な世界観です。
生命の樹的な世界の見方が手に入ると、楽しく10のフィルターで世界を見られるようになります。そうすると、自分に対してもっと優しくなれますし、他人にもいい意味で諦めがつくようになります。
追記
この10要素を、服ではなく惑星に配当すれば占星術に、宝石に配当すればパワーストーンに、金属に配当すれば・・・、瞑想法に配当すれば・・・、,という風に、いくらでも拡張できるのが、昔のブリテン人にとっては生命の樹の非常に面白いところだったようです。
理知的な表現をすると、10の要素と10の要素の相互関係で構造的に世界の本質にせまるフレームワークなのです、生命の樹。
タロットに拡張する場合は、さらに10要素間の関係性を22パターン(大アルカナの数&アルファベットの数)設定することで拡張されています。
生命の樹にはまっていたハリーポッターを産んだ国の住人たちは、スピリチュアルなジャンル専用の、自分用な巨大な霊的博物館を自分の世界に建設するような楽しさを味わっていたのかもしれません。
つづき
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