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ルールが生まれる前提、メールマガジンのスタイルを例に

メールマガジン、お店のものや個人の発信者のものをちょこちょことチェックしているのですが、個性が出ておもしろいなあと思う所の1つはレイアウト、改行の仕方です。

1.スタイル1、携帯向け特化レイアウト

パソコンのメーラで開いてこういう文字の配置になっているメルマガが時々あります。

あああ
いい
ううううう
ええ

みたいな書き方です。横が15文字以内くらいで改行になってるレイアウトで、パソコン画面でみると左端だけに文字列があるみたいになるパターンです。この手の文体のメルマガの中には、画面の70%は空白になるような印象のものもあります。

これがパソコンでも出てくるのは、見やすさという意味で大きい画面で見ている人は完全に切り捨てるスタイルになります。

スマホで見た時は違和感があまりないものが多いですが、中にはスマホで見ても「画面の8割空白だと、スクロール大変で読みにくいんだけど」というものも存在します。

2.スタイル2 PCにもスマホにも最適化するレイアウト

このnoteもそうですが、スマホでみればスマホ画面にちょうど良いサイズ感で、パソコンの大画面でみれば大画面にちょうどよい状態で文字がレイアウトされます。

画面サイズに応じていろいろ変わるというイメージです。後ろ側で手間はかかるのかもしれませんが、こちらのほうが理想形だとは思います。

スーパーのメルマガとか大手通販サイトのメルマガとかは、読者層の幅が広いからか、万人向けなこちらのレイアウトになっていることが多い印象です。

一方でマニア向けなメルマガはスマホ特化のレイアウトでPCにも送られてくるものもわりと多い印象があります。

スマホ向けに横の文字数を小さくしたバージョンが広まった前提の推測


仕事以外のメールだと「スマホで読む人>PCで読む人」になっているというのは大きいでしょう。仕事で日々パソコンにむきあうWEBデザイナーでさえ「家では仕事しないから、家だとスマホしかみない」という方もいらっしゃるようです。

ただ、HTMLメールが一般的になる前の時代のテキストメールが主体だった時代の影響も大きいと私は思っています。

最近はHTMLメールが読めるメールアプリが一般的になったので小さい画面で画面の横いっぱいに文字を続けても、それなりに読みやすく表示されるようになりました。

テキストメールだとこれはできないので、改行でリズムを作るしかない。そして、ケータイの小さい画面で読む人が多いと横の文字数は少な目にするしかない。

こうした前提で出来上がった文化が、htmlメールを読める環境で読む人が増え、最初の前提が変わった後もなんとなく続いているという話のような気がします。

前提が変わってからも継承されるルール

無駄なルールと呼ばれやすいものって、できた時は意味があったけど今は前提が消えちゃってて「(昔からあるからという以外に)何の意味もない」みたいなものが多いのでは、と思うことがあります。

男子の髪形を丸坊主と定めていた昔の学校の校則がいい例です。

丸坊主という規制は、鉄カブトをかぶる兵役につくことをふまえた軍事教練の準備だったという推測はできます。また、衛生対策だったという推測もできるようです(じゃあ女子は?という気はしますが)。ただ、実際の前提は関係者からも忘れられているのではというような気がします。




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