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【雑感】10月は元3Bjuniorの演技を堪能!有沢澪風&葉月智子

1 有沢澪風 舞台「グッバイ、マザー」

3Bjunior内ユニット、はちみつロケットに所属し、解散後はスターダストプロモーション声優部に在籍の有沢澪風・澪風ちゃんが、本業とは裏腹に、通算5作品目はまたもや立ちの演劇、つまり3次元の世界での表現となった、ここ、

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池袋シアターKASSAIで10月13日から10月17日まで上演された、劇団おねがいシスターズの第10回公演・グッバイ、マザーの、初日の模様を雑感で書き散らかしで。

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内容は、ある地方に在住の、東京の大学に進学したいコズエとそれを許さない母の、ドタバタとした日常を描きながら、親から離れたい子の真意に迫ることで、切っても切れない親子関係の深さを感じさせられるという1時間30分の演劇。おねがいシスターズとは、今年1月博品館劇場で、TEAM SHACHIの大黒柚姫さん主演、他のスタプラからもばってん少女隊の上田理子さんと瀬田さくらさん、いぎなり東北産の橘花怜・花怜くんと桜ひなのさんも出演した「ハリケーンマニア:」を手掛けた劇団ズッキュン娘の姉妹劇団とのことで、ズッキュン娘主宰の藤吉みわさんが脚本演出。なおプロット自体は、藤吉さんとそのお母さまとの、藤吉さんが感じていた関係がもとになった、ちょっとした自伝的な要素があるとのこと。

あらすじは、母の過保護から抜け出したいコズエは進学を機に東京での一人暮らしを画策して、母へ子離れを促すだが、母はコズエの学校にまで、弁当を忘れただのと理由をつけてはやってきて、授業邪魔したりコズエと仲の良い井上よしこ(澪風)を勝手に表彰したり、保健室の栄子先生と騒いだりする。なかなか楽しいお母さん、と言われて恥ずかしいコズエだが、よしこと二人の帰り道では、なぜかよしこを、上から目線とでもいうか、まるで自分のしもべであるかのごとくの態度をとる。その姿は、自分に対する母と重なり、コズエも我に返ると反省するのだが、別の日、教室でのクラスメイトの白鳥さんの貧血の対応で、よしこと別のクラスメートのマリーとの仲良さげなところを見て、私だけを見て!とますます束縛することまで言い放つ。さらには、受験の模試のときに、またまた学校にやってきて勝手に試験監督を始めた母の、コズエへの溺愛ぶりから、よしこがコズエと母は似ている、とコズエに告げると、絶対あんなにはならないとよしこにきつく当たる。仲裁するマリーに、私とよしこは親友、じゃまするなとますます束縛するコズエ。

その後学校ではカルタ大会が終わり、コズエの家での鍋パーティにクラスメイトが呼ばれるのだが、母が大の鍋奉行だと皆に注意を促すコズエだが、その奉行ぶりは想像をはるかに超えるもので、よしこ以外は皆退散。面目丸つぶれのコズエは母に怒りをぶつけるが、ここでもまたよしこは、二人は似ているねと指摘。いつもどおりそそれを否定し、よしこに必要以上に謝れという意味で面白いことをしろと命じると、最初は応じたよしこだが、ついにコズエに、馬鹿にするのも大概にしろ、と言い捨て出てゆく。落ち込むコズエに母は、私と似ているのが嫌?と聞けば、出て行って!と拒絶したコズエ。その後なんとかよしことは仲直りをするが、よしこからもコズエは東京で、(母と)分かれて生活すべきと励まされると、三者面談でハッキリと東京の大学へ進学を宣言する。表向きは東京の危険を理由に束縛を解く気のない母は、コズエによれば、以来上京を阻止すべくあらゆる嫌がらせ等を行ったという。試験当日、そんな気持ちで臨みたくなかったと、コズエは風邪をこじらせてしまい、その試験は自身、落ちたと確信できる出来で、寂しく帰るところに待っていたのは母。冷たい手だね、とそれを握りしめ帰ろうと歩いてゆく。

翌春のとある一日、バスを待つコズエを見送る先生やクラスメイト達。第一志望校はやはり落ちたが、懸命に頑張り別の学校に受かったコズエがいよいよ旅立つ日。結局それ以降も自分の部屋から出ることはないままの母だったが、コズエも覚悟はできているので、いざバスに乗ろうとしたとき、「コズエ!東京でのさらなる飛躍を祈り三三七拍子!」と大きな旗か幟か、背負った母が間に合う。これを作るために籠っていたという母。正月もお盆もなにかと帰れ!と願うと、母が嫌いだったけど、なんでだろう、お母さんの娘で良かったというコズエ。なぜそうなのかは、わからないけれど・・・。

母のコズエへの、偏愛ともいうべき姿をコミカルにするべく、エピソードは現実にはありえないだろう大げさに盛ったものだろうが、基本の出来事なんかは、おそらく藤吉さんの実感こもったものだったんだろうね。藤吉さん自身には、劇中のよしこのような、劇の主題の一つだろう、似た者同士という点を象徴するような、よしこの存在はいたのかは不明ながら、とにかく藤吉さん自身にも、お母さんと似た性格という同族嫌悪ともいうべき部分は認識できているんだろうな。父親のことがセリフ一つも一切語られないので、小生はそれを、シングルマザーと一人っ子の親子関係のひとつの形と捉えたけれど、今の時代も昔も、父親は仕事等にかまけて家庭は顧みない、事実上の母子家庭とも言うべき家庭が多かったので、父親は居なくても同じだったとも言えようか。

途中途中のエピソード、あらすじには書かなかった教育実習生が来たり保健室の栄子先生と母とのお茶シーンなども含めて、コズエと母が一緒に出ていないシーンで母子の性格を描き両者の似ているという面を知らしめていて、白鳥さんが代々の鮮魚店を継ぐとかの場面はあるものの完全に母子が主役で、小生の少ない演劇観賞歴では、どの作品でも少しは従たるキャラのスピンオフ的な話があって、そこに想像を巡らすみたいな面があったけど、今回はそれがない初めての感じを受けたのは新鮮でした。

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その中、親友のよしことして演じたのが澪風ちゃん。冒頭ダンスシーンの、膝の曲げ伸ばしの機敏さとかは、声優よりもアクション俳優いけるんじゃね?という、やはりの身体能力を見せたが、今作は、魔獣ドナーや前作アサルトリリイのように、感情を弾けさせてよい役柄から一転、コズエの傍若無人を受け入れて自分の思いは鍋パーティのところまでは抑制するという、観ている方には印象を残すという点では難しいものだったと思う。でも、それは俳優(声優も広義には俳優でしょう)としては腕が上がるものだとトーシロ的には思えるので、この点まずは貴重な経験じゃなかったかなと思う。そして、鍋での、コズエからの笑わせて、後の「ドドスコバスコダガマ(台本ではこうなっている)」と踊り出す怪演ぶりは、インパクトは残るだろうから一石二鳥となったと思いたいね。

主役の二人、コズエの岡田彩花さん。同名のタレントさんがいるようだけど、こちらは松竹芸能という大手所属で、なんと小生は勉強不足、あのAKE48出身という。だからダンスなんかも動きが良く感じたんだなあ。よしこを追い詰めるところの豹変ぶりは、母に困らせられたところから本当に一変に思えたね。年齢的には1998年生まれとのことで、48系でも卒業後に舞台を主体に進む人は、そりゃ世間的には都落ちとかなんだろうけど、小生に言わせれば、むしろ主力でテレビとかあってこそだった人が困るんじゃないのかな?岡田さんとか、この間の久代梨奈さんとか、客席相対の逃げ場ない舞台で活動される方が、遥かに芸事を道を究められる良い道を行っていると思うの。大変なこともあるだろうけど、うちら3Bjr組に刺激を与えるようなものであってほしいね。

そして母の遠藤瑠香さん。名前みて、なんか最近ウィキペディアでみたなあ、って思っていたら、ああ、彼女は、3年前に、アリスインデッドリースクールのある作品で、あの、墨尾優を演じたことがあったんだ!ほかにも、自衛官の竹内珠子とか、スピンオフのオトナインデッドリースクール(大人の女性たちバージョン)では、百村信子も演じたりと、そうかあ、葉月智子・ちょもや平瀬美里・みぃちゃん、桜井美里さんら優やノブの先輩になるんだね。

その遠藤さんが、すでに前説のときから、もう厚かましさ丸出しの母で、自然に芝居に入っていったり、ダンスとかコミカルな動きもできて、もちろん怪演ぶりから、最後のしっとしした部分まで、とにかく素敵に演じられていたなあ。年齢は具体的に○歳ってのは不明だったけど、これもウィキ上ながら舞台演劇キャリアも積まれているという裏付けあってのものなんだね。どのシーンでも説得力を小生は感じたの。これも、単に映画とテレビドラマだけでは、演劇の客には受けないんじゃないのかな。素人だけど、プロの方がいう、舞台の芝居と映像の芝居の違いってのが、なんとなく、ほんの少しだけ、これだけの観賞歴ながら感じられたところだっただけに、この時の遠藤さんで、それがより補強されたという思いができたのね。まだうまく説明つかないけれども。この彼女も、うちら3Bjr関係者は、追ってよい背中に加えるべきものであることは間違いないかな。

2 葉月智子 舞台「Infinity ~無限のレクイエム~」

3Bjunior出身役者として、作品の回数・バリエーションとも豊富なトップランナーたる葉月智子・ちょもが、またその先頭を行くべく、今回はついに幕末ながら時代劇―といってもいわゆる着物や鬘をつけた本格的なものではないが―に挑戦の本作が、ここ、

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池袋はBIG TREE THEATERで10月19日火曜日から10月24日日曜日まで上演。2チーム制ともいうべき座組で、彼女は19日・21日・23日の公演日に出演で、小生はこちらも初日の19日に観劇。

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作品概要は、幕末の新選組と坂本龍馬という歴史のヒーローたちが、実は中世から伝わる妖刀ジルドレージャンヌダルクに加担し、彼女の処刑後は黒魔術に没頭し数々の少年の命を奪いジャンヌダルクを追うように処刑されたかつての英雄ジルドレが遺した自身の名の冠した刀―に導かれるように敵対して闘い果てていったという架空の活劇で、時間はおよそ100分ほど。基本的には幕末史をおぼろげながらにでも分かれば大筋は理解できるので、小生もギリでテレビを見ていたころの、三谷幸喜の大河ドラマ「新選組」の流れが役立ったかな。もちろんそれらの名前レベルでも知ってれば大丈夫だったとは思うが。

あらすじは、そうした妖刀のことをスクリーン字幕で解説後に、壬生浪士組の芹沢鴨が大和屋恐喝の場面で始まり、怪しい西洋人のグラバー(どうやら長崎のグラバー邸のグラバー氏のようだ)と黒ずくめの男が、妖刀を芹沢に渡すと、男はその腕前に、身体を貰うというと芹沢の性格がさらに残忍さを帯びて大和屋を殺害。それを目撃した斉藤一が咎めると、グラバーが斉藤を眠らせ、妖刀は彼に持たせるといい姿を消す。その斉藤は、組に戻ると、永倉新八・原田左之助・沖田総司らに覆面姿で切りかかり、騒ぎに駆け付けた近藤勇と土方歳三が加勢してその刀を払うまで、正気を失うほどであった。事情を聴くため戻る一行が去ると、グラバーが妖刀を回収し、今度は邸宅を訪れた坂本龍馬に妖刀を預ける。そして芹沢の狼藉ぶりに業を煮やした近藤らは、土方と沖田の3人で芹沢を懲罰するべく相対するが、あの時芹沢に乗り移った男、ジルドレが沖田に乗り移り芹沢を斬殺する。その身体を気に入るジルドレに対して、近藤は殺すつもりはないものの成り行き上仕方ないとして、壬生浪士組改め新選組旗揚げを宣言する。

所変わり、寺田屋ではおりょうが、これから龍馬に会いに行くと出かけると、当の龍馬は馴染みの岡田以蔵と散歩中。そこにおりょうとは別の女性・千葉さな子(葉月智子)が、江戸から出てきたところで龍馬と会えたことを喜ぶ。さな子はなんと龍馬の婚約者というが、龍馬ははぐらかすとそこに追ってきたおりょうがさな子と鉢合わせ。逃げる龍馬を追う3人であった。

一方芹沢殺害に反対だった永倉が事実を知り不協和音がなり始めた新選組だが、幕敵である坂本龍馬を討つべく寺田屋を襲撃すると、以蔵とともにおりょうとさな子を撒いて戻ったところで太刀回り。龍馬が落とした妖刀を以蔵が掴むと、自身を制御できなくなった以蔵は見事な太刀さばきで新選組を退散させるが、自制不能の以蔵は、追いついたさな子とい龍馬にも襲い掛かり龍馬は防戦。辛うじて何かに抑えられた以蔵は逃げるように寺田屋を出る。そして新選組では永倉が脱退を告げ、近藤を諫めるため松平容保へ直訴に向かうと、容保は近藤を呼び寄せていて永倉に真意を話し両者は和解する。

以蔵を見失った龍馬とさな子は、やはり追ってきたおりょうに、さな子が龍馬との関係を告げてつもり話は寺田屋で、と戻る。千葉道場時代に言い交した婚約のことなどを話すがおりょうもまた龍馬に口説かれ、同じく夫婦となる約束をしたと譲らない。そこへ龍馬が戻るが、二人の婚約者を前にしても、以蔵が変わり果てた殺戮者となったことを嘆き、必ず止めると決意する。どうやらあの妖刀に秘密があると睨む龍馬は、さな子を案じて江戸へ帰れと促すが、さな子は千葉道場北辰一刀流の使い、自らの身は守ると龍馬を長崎へ送り出す。そこでグラバーは、ただ、あの刀から身を離せばすむだけのことと、正気に戻す方法を教える。

その頃以蔵は、人斬り以蔵と噂されるほどになったが、ついに龍馬の帰りを待つおりょうとさな子の前に姿を現し襲い掛かる。あわやの所で斉藤が以蔵を見とがめ新選組は以蔵と闘うと、ジルドレに乗っ取られた沖田が以蔵に致命傷を与える。駆けつけた龍馬の前で、最後まで正気と抗いながら自らに刀を差しつつ新選組にも以蔵が絶命。妖刀を手に組に襲い掛かる龍馬もまた、このまま妖刀の力に負けるのかというところで、刀を落とした隙に鞘に納めた土方。正気に戻った龍馬だが、以蔵を斬った組への憎悪は残ったまま。新選組もここは退却し、龍馬は亡き以蔵の遺言、上下のない人間による国づくりを目指せという言葉に従い薩長同盟を成し遂げる。

しかしその喜びもないまま、新選組と引き続き争う龍馬は、土方にひとつの懐中時計を渡すと、それはさな子からもらったものだが、土方も馴染みあるもの。託すといいピストルで本来は撃てたはずのところを逃がした格好で去る。そのころ組は沖田の老害が深刻で、乗っ取り主のジルドレは潮時として、斉藤がひとりにところでまたも乗り移り、沖田を斬り、妖刀を取り戻すべく龍馬を追う。そしてついに龍馬が囲まれ、おりょうに逃げるようつげるが、おりょうは逃げない。そこにジルドレに乗っ取られた斉藤が、平然とおりょうを傷つけると、妖刀を抜こうとするが堪える龍馬。ついにはピストルも奪われると、斉藤は組員まで撃ち龍馬殺害を指示し、ついに無数の刃を受けた龍馬。おりょうに抱き留められ、日本の夜明けの幻を視ながら絶命する。その龍馬の手紙を手に、江戸に戻るさな子に龍馬の死と手紙をわたしたおりょう。さな子は泣き崩れて、おりょうもまた、夢枕に現れた龍馬の見られなかった夢、そう、日本の新しい姿を見届けてくれという言葉にひとりむせび泣く。

鳥羽伏見の戦いも破れ、永倉、原田が去った新選組。近藤は先に斬首され、いよいよこれまでという時に、蝦夷へ伸びてでも戦うという土方に、ジルドレを預ける斉藤。土方はそれが斉藤ではないと気づきながらも、江戸へ立ち寄り、龍馬がかつて投げてきた懐中時計を持ち主のさな子に返し、この国を愛する者同士の龍馬と土方がなぜ戦ったのかを嘆くさな子。土方は、無限のレクイエムに終止符を打つ、そう龍馬が言っていた言葉どおりに蝦夷へ向かう。そして妖刀を抜き、多くの新幕府軍を斬りまくる土方だがついに力尽き絶命寸前の折に、斉藤が現れて、武士の情けでもないのだろうが妖刀で土方に止めをくわえ介錯する。その血でついに時も満ちたという斎藤、いやジルドレは、同じく現れたグラバーは喜び、ついに300年閉ざされたこの国が開き、闘いが始まる!と叫び、儀式が進むと中央から一人の女性が笑顔で現れる。そう、彼女はジャンヌダルク。仕えていたジルドレが、お待ちしていましたと歩むと、私も待っていた、と妖刀でジルドレをあっさりと斬殺し、あの世でみておれ、世界中を血で染める!と宣言、グラバーが大日本帝国の夜明け!と高らかに笑った。

史実と明らかに違うだろうと思われるのは、ちょも演じた千葉さな子と土方、龍馬が道場時代に馴染みだったというところと、龍馬と以蔵がそこまで親密だったというところ、あとは土方の語りで、原田が死んだとあるが、彼は死亡は確認されてないんだっけ?というところかしら。もっとも、小生自身歴史は詳しくないし、そもそもこうした劇に事実がーって言う気はほとんどない人なのでこれ以上は踏み込まずで。

さて演劇自体は、なんといっても若い男優たちのアクションがかなりを占める中、実は、いわゆる手下とか配下の組員役は、5~6人ほどの俳優さんが繰り返しで出るんだけど、2人ほど女性もいて殺陣も参加していたのね。ひとりは最後にジャンヌダルクでも出たけど、こういう男女に殺陣差なしでいたのはまず素敵だなと思う。べつにジェンダーに知識無いけど、龍馬じゃないが性で分け隔ては排泄や入浴など生理的なものだけで、そんな垣根は無くすのが夜明けぜよ、ってことじゃないかなと思うけど甘いかな。

俳優陣は小生存知あげないかたばかりだけど、とにかく初日で、もう、

この劇の女性の客の多さよ!!

って、舌の根乾かぬうちに、

女子客が多いとか書いてるんじゃねー!

はい、すみません。でも、やはり3Bjunior関係者の演劇観にいくと、TEAM ODACさんの公演以来の女性客の多さだったのでつい・・・。それだけ若い男性俳優のそれぞれの推しを応援するべく、最前はすべて女性でしたことを書かてないとね。人気はだおうなのかなあ?小生の公平な見立てでは、龍馬役の人と土方役の人かなって気がしたがどうだろう。芝居として小生が上げたいのは、やはり素人なのでどうしても怪演系の方がまず好きなんで、グラバー役の人の、いかにも人を食った感じながら、実はこいつが真の悪党って感じの芝居が良かった。そして以蔵役の方も、この妖刀に心奪われてからの狂気が、初日の実際の芝居に火がついてヒートアップになっていったって感じられたのも良かった。全体的には、いわゆる「劇場」の芝居的な、熱い感じが多いので、そうねコメディリリーフ的なものは後述の女性二人が登場のシーンに該当するんだろうが、そこになるんだけど、まあ、幕末自体が熱い時代とでもいえば、そう言い聞かせてもよいかな。

その女性は、先述の殺陣にも出た2名と、おりょう役の方とちょもの2名。おりょう役の方は、さな子を前にしてもことさら嫉妬するでもないのは、今の龍馬との付き合いがあるという自身なのか、そうした余裕を醸し出した芝居だったかしら。龍馬の夢枕にも、そんなに取り乱すことない感じでの泣きには、こうして殺されても仕方ない人という覚悟みたいなものがあるってのも表現かrア感じられたかな。

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一方のちょものさな子のほうが、最初はやや嫉妬心というか、自分の龍馬感が感じられて、そりゃあ江戸から追ってきたくらいだものなと納得できたけど、後半龍馬の死を見るでもなく江戸に帰るあたりは、やはり武士(千葉道場主なんだからたぶん武士でしょ)の娘という潔さみたいなものを感じさせられて良かった。先述のとおり、ちょもとおりょうの出る部分が殺陣などの緊張が緩和できるところなので、癒しという点では、ちょも本来の部分が存分に活きたきがするね。そして、龍馬にもおりょうにも敬語で言葉を返す気品が、やはりちょもにはあるんだよね。その意味ではこうした良家のお嬢様役ってのは、むしろ鉄板役になるくらいに究めてもいいのかもしれないね。

殺陣も披露する場面があって傷も追うんだけど、実際あざ作るほど稽古から大変だった見たいだが、ちょもだけじゃなくメジャーな作品の有名な俳優さんでも、だいたい斬られてから死んだり捌けるまでの芝居って、斬られた当初こそ痛みに悶える感じはあるんだけど、時間と共に痛さの表現が緩くなるんだよね。素人的には、その間息遣いは荒かったりもっと身動きしたり目が座ったりしてくるんじゃないの?と思うけど、演出はそこまで求めないんだろうかね。そんなことを今作で改めて思い出しました。そして冒頭の歌は、久々にちょもの歌が音源ながら聞けたかけど、このシアターグリーンはかつて3Bjuniorで始めて7日連続で歌って、ちょっとした芝居をして、そしてロッカジャポニカが3Bjrから抜けたことを発表した会場で感慨深かったな。まあ本人はそこまでのものはなかっただろうが、あの時代はソロパートもないけど、今作での曲は女性部分はちょもか他の人かで、よく耳立って聞こえたね。彼女はすでに12月に次回作が決まっているので、しばらく余韻に浸ってからは、年末に向けて始動するんでしょうが、身体をケアして臨んでほしいね。

最後、特典付きチケットでは終演後に撮影可能という、こうしたスタイルも今後増えるんだろうかね、いくつか載せて筆止めとしますかね。

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