ヨシムラタカシ レコ発ライブ@那覇・Output

6月2日(金) 、那覇のOutputにて、ヨシムラタカシのCD発売記念ライブ。
彼は割と長い期間”失踪”していて、連絡が不通になっていたのだが、昨年4月に"Sakurazaka ASYLUM"でのマルチーズロックのライブに飛び入りで出演して、復活を遂げた。不在にしていた時間が一度にチャラになるような瞬間だった。
そのヨシムラにCD制作の話を持ちかけられたのは、昨年の夏か秋頃。割と即決でやることを決めたのだった。彼は福岡在住なので、時々沖縄に来てバンドとレコーディングを行ったり、福岡でボーカル録りをしたりという作業が少しずつ続いた。2月にコザの"Music Lane Festival"に出演してもらった時のバンドでの演奏がとてもよくて、アルバムの仕上がりへの期待も膨らんだ。

ヨシムラタカシバンド 2023年2月18日@Music Lane Festival

何度かに分けて送られてきたデモの出来はとてもよかったので、何の心配もいらなかった。強いてあげれるなら、自分がプレス会社へのデータのアップロードを指示通りにやれるかどうかというところ…。それもなんとかこなして、CDは5月20日前には沖縄に届いた。

2023年6月2日@那覇・Output

レコ発では、マルチーズロックのもりとがオープニングアクトで登場。ヨシムラタカシの弾き語りを挟んで、HARAHELLS、最後にヨシムラタカシ バンドという構成。奇しくも、3組すべてが弊レーベル"Music from Okinawa"から作品をリリースしてもらっているアーティストであった。当日になって気がついた。

ヨシムラは、きちんと歌の背景を紹介してから歌うので、その言葉がすんなりと聴き手に入ってくる。東北訛りの、朴訥とした語り口ながら、かなりシャープな言葉に惹きつけられてしまう。弾き語りの静謐さとバンドでの強烈な迫力の振れ幅も大きな魅力だ。弾き語りでも、バンドでも、常にステージ上で、自分のパフォーマンスをいかに最高に見せるかということを、とても意識しているということが伝わってくる。プロフェッショナルだなと思う。

CDを作ることにした時、ライブをたくさんやって欲しいということだけが、私からの希望だった。今一番CDが売れるのは、ライブ会場なのだ。
先日、5月のCD発売から11月までのライブの本数を数えてみたら、52本あった。サラリーマンをやりながら、時々リモートワークを挟みつつ、週末は地方をツアーで巡る生活。本当に頭が下がる。繰り返されるこの旅は、これからのヨシムラ自身の音楽的な体力にもそのまま繋がっていくのだと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?