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2023年5月

5月14日(日)
柳家三三独演会〜サニーデイ・サービス。

Outputカウンター前のオブストラクティッド・ビュー。モニター越しのサニーデイ・サービス


柳家三三師匠の恒例・母の日公演@桜坂劇場、素晴らしかった。毎年三席披露していただくのだが、母の日ということで、毎回母親をテーマにした落語を一席披露してくださる。
今回は、母親の愛情が、息子の才能を花開かせる「浜野矩随」。終盤かなりグッときた。

片付けを終えてOutputへ移動。サニーデイサービスのライブ。一昨年のMusic Lane Festival以来。あの時、彼らは20年近く沖縄でのライブをやっておらず、あまりの爆音に、こんなに音が大きかったっけと驚いた。今夜は遅れて参加させてもらったので、盛り上がる客席を横目にモニター越しのオブストラクティッド・ビュー。終盤のパフォーマンスの熱量の高さには改めて驚かされた。
終演後、持ってきたフライヤーを手配り。ドブ板営業大事。7月28日から桜坂劇場で彼らの映画が公開されるので、舞台挨拶とかやれたらと、楽屋で話す。果たして...。

5月18日(金)
プロモーション、そしてレクチャー。

ヨシムラタカシさん、沖縄タイムス社で取材中。

午前中から、アルバムリリースが迫るヨシムラタカシさんのプロモーション。良いインタビューを受けるとアーティストの頭の中も、自然に整理されていくと思う。どこも話は、彼の実際の「失踪」がキーワードに。

夜は、ミュージックタウン音市場で、Music Lane Open Lecture Vol.12。今回の講師は、origami PRODUCTIONS CEOの対馬芳昭さん。
origami PRODUCTIONSは、Kan Sano、Ovall、Michael Kaneko、Nenashi…。錚々たるアーティストを擁するレーベル&マネージメントチーム。
私が対馬さんのことを最初に知ったのは、このインタビュー記事。
https://www.billboard-japan.com/special/detail/2915

コロナ禍で、まったく先が見えない中、個人資産を日本の音楽シーンに寄付をするというその行動は長く印象に残っていた。
昨年末、バンコク在住で、日本とタイの音楽交流を進めるGinnさんを介して対馬さんを紹介されて、「Music Lane Festival Okinawa」に何人かのアーティストをレコメンドしてもらった。そうした繋がりもあって今回のレクチャーをお願いすることにした。

テーマは「マーケティングを超えて創造する音楽〜2020年代におけるインディペンデントレーベルのあり方を考える」。
対馬さんの、”マーケティングを超えて創造する音楽”を作りたいという趣旨の発言を何処かでみて、タイトルに織り込んだ。
origami PRODUCTIONS を通した、示唆に富んだ話が満載で、とても刺激的な時間だった。これまでコロナもあってレクチャーの後に打ち上げをすることはほぼなかったのだが、自然と打ち上げをという流れになって、一番街の居酒屋に流れた。

対馬芳昭さん(中央)。高波由多加さん(右端)には10月にレクチャーをお願いしている。

打ち上げの途中、element of the momentの「Ulsan Jazz Festival」(韓国・蔚山)での奮闘ぶりが、何人かの知り合いのdelegatesよりmessengerで届く。素晴らしい。

次回の「Music Lane Open Lecture 」は、8/7(月)。講師は、サラーム海上さん。現在のワールドミュージックシーンの概観を紹介してもらいつつ、WOMEXやその他の国際的音楽ショーケースについて紹介。その上で、海外のワールドミュージック・マーケットにおける、沖縄音楽の可能性、沖縄アーティストの活躍の実現性についても具体的に考えていくというもの。

毎回、さまざまな講師の方に、非常に興味深くクオリティの高い話をしてもらっているので、音楽関係者だけでなく、一般の人にも足を運んでもらえるといいと思うのだが。

5月20日(土)
"猫町フェス" 〜 "リクオ&ピアノ"

週末はダブルヘッダーが続く。桜坂劇場で、”猫町フェス”の昼公演を終えて、国際通りのサウンドM'sへ移動。ピアノマン、リクオさんのソロツアー。”リクオ&ピアノ 2023”。オープニングに、ヨシムラタカシさんに歌ってもらった。
ヨシムラさんの最後の曲「愛情」が始まると、リクオさんは実に自然にピアノに吸い寄せられるように、美しい伴奏を奏でてくれた。

初対面でリハなし、いきなりのセッション。とても感動的な瞬間だった。

リクオさんの演奏は、いつも以上にアルコールが入ったためか、独特のノリで不思議な盛り上がりをみせた。リトル・リチャードやロイ・ビタンが舞い降りてくるそのパフォーマンスは、いつも新たな気づきを感動をもたらしてくれる。
終演後、3人で一銀通りの”ぼんじり屋”へと流れる。

5月23日(火)
オンライン・インタビューとフルコースのフレンチ。


台湾のワールドミュージック系のレーベル・マネージメントWind Music(風潮音楽)のRalfさんからオンラインでインタビューを受ける。主に自分自身がやってきたことを中心に、沖縄の音楽シーンや、アジアやその先の国々との音楽のネットワークについて、etc。インタビューという形で人に話を聞いてもらうと、自分の頭の中が自然に整理されていくのがいい。とてもありがたい。

夜、フランスの文化参事官が沖縄に来るということで、参事官主催の夕食会に招かれる。おもろまちのビストロ・モンマルトルで、フレンチワインとフルコースのディナー。帰り際の立ち話で「フランスのジャズを紹介したい」ということを力説された。

5月28日(日)
ベイサイド・フォーク・ジャンボリー(福岡)

私用で佐世保に行く必要ができたため、ヨシムラタカシさんや新良幸人さんも出演する、「ベイサイド・フォーク・ジャンボリー」に合わせて、福岡へ。短い時間だったのだが、バンバンバザールの福島さん、黒川さん、Fukuoka Asian Picksの齋藤幸平さんにも会えてよかった。久しぶりに幸人とゆっくり話せたことも。

福岡空港着陸直前に見えた。"相島(あいのしま)"というらしい。猫が多いとか。
ヨシムラタカシさん。現住所は福岡。昨年末に桜坂劇場でのバンバンバザールのライブにOAで演奏してもらったことがきっかけになって、今回の出演が実現した。

5月29日(月)
佐世保

朝8時台の"みどり"で、佐世保へ。市役所での野暮用を済ませて、ちゃんぽんでも食べようかと思ったが、目当ての食堂が満席で、そのまま博多行きの電車に乗る。故郷の街ではあるが、これで当分ここには用がなくなってしまった。寂しくもあるが、時の流れなのだと思う。夕方の便で沖縄に戻る。

40年前からあまり変わらない風景。

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