【コミック連載予告】三秋縋×loundraw『あおぞらとくもりぞら』クリエイター対談

 コンテンツ企画会社『ストレートエッジ』三木一馬と申します。

 前回のnoteにて、ストレートエッジ発のIP『あおぞらとくもりぞら』の連載発表をさせていただきました。

 鋭意制作中なのですが、その前に、三秋さん関連でグッドニュースが! なんと、メディアワークス文庫で発売している『三日間の幸福』のコミカライズも決定しました! 作画は『フジキュー!!!』の田口囁一さん(今回のnoteのアイコンに使用させていただいているイラストは、田口さんの『三日間の幸福』イメージアートになります)。

 田口さんは音楽ユニット『感傷ベクトル』のリーダーとして作詞作曲、ライブ活動をしながら、さらにマンガ家としても活躍する、かなり多彩なクリエイターさんです。お二人の化学反応を是非期待していてください。

 掲載誌は無料マンガアプリ『少年ジャンプ+』。さらに7/11売りの「週刊少年ジャンプ」に予告カットも掲載されます! その記事にて、連載時期も書かれておりますので、皆様チェックのほど、よろしくお願いいたします! というわけで、いよいよ本格的に動き始めた三秋プロジェクトですが、このnoteでは『あおぞらとくもりぞら』の続報をお伝えします。

■プロダクションnote

 ――と銘打ち、今回から前編、後編に分けて、三秋さんとloundrawさんの対談を掲載いたします。それではさっそくどうぞ!


『あおぞらとくもりぞら』コミカライズ記念

三秋縋(原作)×loundraw(漫画)対談

【三秋 縋プロフィール】

 1990年生まれの25歳。2011年からインターネットの匿名掲示板にてオリジナルのSS(ショートストーリー)を連載、その高いクオリティが話題になる。投稿作は『ひーちゃんとはーちゃんの話』、『あおぞらとくもりぞら』、『十年巻き戻って、十歳からやり直した感想』、『寿命を買い取ってもらった。一年につき、一万円で。』など。のちに自身のサイト『げんふうけい』において、『十年巻き戻って、十歳からやり直した感想』は、『スターティング・オーヴァー』として。『寿命を買い取ってもらった。一年につき、一万円で。』は『三日間の幸福』として再録された。両作とも、大幅加筆修正されたものがメディアワークス文庫にて発売中。『三日間の幸福』は発行累計部数12万部を超えるヒット作となる。


【loundrawプロフィール】

 1994年生まれの21歳。大学生として勉学に励むかたわら、話題作の装画を描き、新進気鋭のイラストレーターとして話題となる。主な担当作品は、『また、同じ夢を見ていた』(住野よる著、双葉社刊)、『記憶屋』(織守きょうや著、角川ホラー文庫)、『星やどりの声』(朝井リョウ著、角川文庫)、『拝啓、十年後の君へ。』(天沢夏月著、メディアワークス文庫)、『放課後スプリング・トレイン』(吉野泉著、東京創元社)、『僕は君を殺せない、僕は君を殺せない』(長谷川夕著、集英社オレンジ文庫)、『昨日の君は、僕だけの君だった』(藤石波矢著、幻冬舎)など。装画以外では、『三月のパンタシア』の「始まりの速度」CDジャケット、キービジュアルを担当。ウェブコミックサイト『Global Manga Collection』にて、オリジナルの漫画『Be.Be.』も連載中。


―――まずはお二人の自己紹介をお願いします。

三秋 縋(以下、三秋):三秋縋(みあきすがる)と申します。メディアワークス文庫から『三日間の幸福』など出していただいています。

loundraw:キャラクターデザインやイラストを担当させていただいております。loundraw(らうんどろー)と申します。最近だと、「君の膵臓をたべたい」(双葉社)などで色々とお仕事をさせて頂いています。

―――本日はよろしくお願いいたします。ではまず、そもそも、この企画の根幹となった 三秋さんが『あおぞらとくもりぞら』を執筆した経緯を教えてください。

三秋:本当にかなり前の話なのであまり覚えてないんですが、たしか、執筆時は卒論を書いてる大学4年の夏だったと思います。その傍ら卒論執筆の合間の気晴らしに書き始めた、という感じですね。

―――三秋さんは作品をまずインターネットに投稿をしていましたよね。その狙いとか意図はなにかあったのでしょうか。

三秋:当時は、最短最速でたくさんの人に自分の書いたものを読んでもらおうと思ったらウェブが一番だったんです。今みたいに供給過多ではなく、結構無邪気に読んでくれる方がまだたくさんいたんですね。まあ単純に、それ以外のところに投稿するのが面倒くさいというのもあったんですが(笑)。

―――結果、それが話題になり、デビューのきっかけとなるのですが、今回loundrawさんは初めて三秋さんの作品をお読みになったとお伺いしました。『あおぞらとくもりぞら』を読んだ感想はいかがでしたか?

loundraw:まず一番最初に思ったのは、「人を操って殺す」っていうその一つのアイデアでここまで話が広がるんだな、っていうのがすごく面白くて。あとはあえて文中では掘り下げてないんだと思うんですが、それでも二人のパーソナルな部分が言動などにさりげなく表れるところがとても良かったです。人が抱えてるものが些細な表現から感じ取れて、それらをひっくるめてラストに向かうというのがすごくきれいなお話だと思いました。

三秋:今回の依頼を受けてくださったのは、なにか意味や思いがあってのことでしょうか?

loundraw:そうですね……やっぱり基本的に、挿画とかCDジャケットとかは、まず前提となる「何か」があって、それに対してこういう感じが欲しいというある程度の方向性が決まっているんですけど、今回三木さん(三秋縋の担当編集)が独立されたことと相まって、これは今までよりもっと自由な感じなんだろうなと思ったからというのがありますね。あとやっぱり三秋さんがシナリオでとても尽力してくださっているにもかかわらず、僕の方でも構成を自由に練らせて頂けて、自分もかなりお話を創作する側に回れるという点で良い機会かなと思ったからですね。

三秋:たしかに、今までは完成原稿があって、そこにイラストを描く、という手順だったと思いますが、今回は簡単なシナリオはありますが、がっちりとした原稿があるわけではありませんからね。

loundraw:単純に絵を描くという以外の部分でも、自分の感性が出せるなら、それは面白いなと思います。

―――昨今のイラストレーターの中には描くものを決め込んでくれていたほうがいいという人もいるんです。要は考えるよりも絵を描くのが好きだという人もいて。そうではなくて、loundrawさんとしてはまずは一緒にお話を想像したり、絵としてイマジネーションを広げるためにもいろいろお話の中に入ってみたいという考えがあるということですね?

loundraw:そうですね。絵を描き始めてから、絵は色々ある表現方法のうちの一つだなという考えが強くなっていて。あくまで今それがメインだというだけで、もしかしたら別に絵じゃなくても本当はよかったんじゃないのかなとも思っています。より作りたいなというかより考える側に回りたいなっていう思いがずっとあって。もちろん、本の表紙を描くのも楽しいんですけどね。

三秋:21歳とは思えないですね。僕がこれ(『あおぞら~』)を書いた時よりも若いじゃないですか。

loundraw:いえ、それはたまたまです(笑)。

三秋:でも、僕も実際、loundrawさんの「物語づくり」に関する感性の片鱗を感じたんですよね。僕から『あおぞら』を漫画用に改稿したシナリオを提出したあと、loundrawさんからのバックが帰ってきたときに、そこに書かれていた意見が「同じ小説家が書いたんじゃないか」っていうぐらいとても筋が通っていて。しかも、あくまで原作があるうえでそれを漫画としてとらえ直すっていうことをちゃんとやってくれる方なんだなと。それですごい方だな、って思いました。

loundraw:いや、もうありがとうございます。頑張ります。自分は、三秋さんのことは実は前から存じ上げていました。僕の友達が三秋さんのことをチェックしていまして、いつか読んでみたいな、と書店で見かけるたびに思っていました。今回、ご一緒するにあたって過去の作品をいただけたので、今超読んでます笑

三秋:それはそれは。ありがとうございます。

―――突然ですが、お二人がお会いして、それぞれの第一印象はいかがでしたか?

三秋:僕は基本的に会う前にその人のtwitterを確認するんですね。あれってやっぱりすごくその人の人格が伝わってくるんです。その上でloundrawさんの印象は……なんというか、「向こう側」の人だな、と(笑)。とにかくいろいろできる人だなって思いましたね。多才ですし、現実生活を現実生活として生きている方だと思いました。

loundraw:哲学的ですね(笑)。

三秋:単純に僕が(現実生活に)生きていないだけなんですけど。

―――それを受けてloundrawさんはいかがですか?

loundraw:そう言っていただけるとなんかお恥ずかしいんですが…笑。でもやっぱり、どうしても年上の方と関わる機会が多いので、しっかりしていないとな、という気持ちはどこかにあるような気がします。

―――loundrawさんは三秋さんに対してどんなイメージを抱かれてましたか?

loundraw:イメージは……そうですね。小説って、文章がうまいとか構成が素晴らしいとか、そういう方々がいらっしゃって、もちろんそれもとても素晴らしい上で、という話なんですが、三秋さんの作品にはそれだけじゃなく、「雰囲気」が出ていて。それがすごいなと思いました。その「雰囲気」は三秋さんの中に眠っているんだろうなっていうのはこうやってお会いして、再確認できました。

三秋:本人としては自覚はまったくないですね(笑)。

―――やはりみなさん、お二人の人となりも聞きたいと思っているはずです。よければお二人の、好きな映画、音楽、マンガ、ゲーム、小説など教えてください。

三秋:映画だと『タクシードライバー』ですね。

基本的に僕は登場人物が鬱屈している作品が好きで(笑)、その鬱屈具合が一番自分に近かったという理由で好きです。似た理由で『ゴッド・ブレス・アメリカ』だとか、

 『ハロルドとモード 少年は虹を渡る』だとか、

『バッファロー’66』、

あとは今回カーティシーという植物を出してますが、あれは『レオン』へのオマージュですね。

 次に音楽。これはすごく難しい話だと思うので、最近の話に抑えて……最近よかったなと思ったのは、「米津玄師」さんとか、

「ヒトリエ」さんとか、

「ジェイクバグ」とか、

「ロックスリー」とか、

そんな感じですね。好きになる基準が僕の中には二つあって、ひとつは「単純にポップかどうか」、そしてもうひとつ、「疲れているときにも聴けるかどうか」っていうのがあります。疲労時に魅力が薄れるような音楽って、ちょっと信用できないんですよね。

loundraw:例えば執筆中に聞くとか終わった後に聞くとかありますか?

三秋:アイデア出しの時は好きな音楽を聴きますが、執筆中はラウンジ音楽みたいなのを流してます。

 そして漫画ですが、最近は『聲の形』がよかったですね。なんでしょう、最初に主人公をちゃんとクズとして描いてるのがすごい良かったんですよ。もちろん、単純なクズで終わらないところがいいんですけど。ゲームですが、最近は毎日入浴中に少しずつ『ぼくのなつやすみ2』をやっています。けっこう昔のゲームですが。

loundraw:それはなぜですか?

三秋:夏休みが好きだからです。

(一同爆笑)

三秋:そして小説はトム・ジョーンズの短編集で『拳闘士の休息』というのがあるんですが、それの『蚊』という短編がすごくよかったですね。

―――ありがとうございました! つづいてloundrawさんの好きな映画、音楽、マンガ、ゲーム、小説など教えてください。

loundraw:好きな映画は『アフタースクール』という堺雅人さんと大泉洋さんが出てる映画ですね。

一見、普通な感じで始まるんですけど、ドンドン色々な事実や伏線が分かってきて「なるほど」となるんです。それと湊かなえさんと中島哲也監督の『告白』が好きです。

三秋:邦画がお好きなんですか?

loundraw:邦画は日本人的な感性が日本人としてすっと入ってくるのが好きですね。洋画はシナリオや映像美が素晴らしいなと思います。基本的に何でも好きですね。洋画だと『ゼロ・グラビティ』や『レオン』とかですかね。

 そして次は音楽……王道ですけど『Mr.Children』ですね。作業中とかに聞いてます。

三秋:いいですよね。僕は「IT'S A WONDERFUL WORLD」というアルバムが好きです。

loundraw:自分は「SENSE」ですかね。「Prelude」とか、アルバムだと後は「blood orange」も。

三秋:最近のものが多いですね。

loundraw:新しいところから入って、昔のほうを探し始めてる状態ですね。まず、業界にずっといるというのがすごいことだと思いますし、とてもポップでキャッチーで絶対覚えられるけど、コードとかを見るとすごい複雑で考えられている。そういう風に、売れ線をいくのにちゃんと技術があってそれを隠しながらきちんと結果を出すっていうのがすごいな、かっこいいなと思っています。

三秋:なるほど。

loundraw:そして、好きなマンガは『DEATH NOTE』ですね。理由は、とにかく絵です。美しいですね。後は、浦沢直樹さん作品も。カメラの構図とかすごくすごく参考になります。

 次にゲームは『風ノ旅ヒト』が好きです。インディーズの会社が発売しているんですけどPlayStation®Storeで2000円くらいで売っています。すごいシンプルなキャラクターが山の上の光を目指すというただそれだけのゲームなんです。山の上まで行くと、光がポッと出てきてエンドロールが流れて一番最初のシーンに着陸して終わるんです。そこまでのいろんな困難などが人生としてあらわさていて、途中である墓は途中で死んじゃった人……という具合に。とにかく映像が綺麗です。あとは、全然ジャンルは違いますが、『FIFA』が好きです。プレイするチームはアーセナルです。パスしまくる感じがいいですね(笑)。

 次に小説は、すごい昔に読んだのですが、乙一さんの『失はれる物語』。頭の中に携帯電話がある話『Calling You』がすごく好きです。

三秋:僕も『Calling You』を中学生のころに読んで強い影響を受けました。当時はスニーカー文庫から出てたんですけど、その後角川から『失はれる物語』に収録という形でもう一度出てますね。

 ―――ありがとうございました。では、このあとは、いよいよ『あおぞらとくもりぞら』をさらに掘り下げていきたいと思います。

 ……が、前編はここまで! 後編では、『あおぞらとくもりぞら』のloundrawさんのネームも公開していきます! 一部をお見せしますと……

 いかがでしょうか。「雰囲気」を大切にしたネームだと思いませんか? 

 というわけで、鋭意制作中のシナリオとネームについては、次回の更新『後編』をお待ちください!


■編集後記 一問一答

> にしむらしんりさん

> 三木さんとストレートエッジを心から応援しています!私は、駆け出しライターなので、なりたてのライターに向けたアドバイス等を書いていただけるとありがたいです。

→ありがとうございます!! 今度書きますね~!


> cyan_kayamaさん

> 「げんふうけい」は名義じゃなかったのでは……? けっこう、たいせつにされてる部分だった気がするので、(そして読者としてたいせつにされていたことが気に入っていたので)とても気になります。

→仰る通り、厳密にはサイト名であったりするものですが、ここは敢えて意図的に、多くの皆様に伝わりやすくするリーダビリティを取ってそのように表現させていただきました。決してこのワードをないがしろにしているわけではありませんが、軽々しく扱ってしまって申し訳ございませんでした。今回のような表現方法でしたら、いかがでしたでしょうか?(プロフィールのところです)


■『ストレートニュース』

 すみません! これを読んでいただいている皆様にご相談です。ブログ書き続けていると絶対にネタが枯渇するので、心優しい閲覧者の皆様、質問とかいろいろ送ってください。それに答える形で記事を書いていきたいと思ってまして……!! 罵倒・糾弾・誹謗中傷も大歓迎です!! ヘイトを浴びるとなんか気持ちいいよね。よろしくお願いいたしますm(_ _)m

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三木一馬

エージェント会社ストレートエッジのマガジン

コメント2件

お邪魔します。質問を募集と平生から書かれていますので、でしたらそれは、ふと気になったことでも構わないのでしょうか? 一応触りだけ記述させて頂きます、各作家さん達の締め切りが何故違うのか、ということです。
前回の記事へのコメントに回答いただいたcyanです。長らく気づかずに反応が遅れてしまってすみません。
敢えてのデフォルメだったのですね。なら、個人の好み以上に言うことはないです。わざわざていねいな回答ありがとうございます。
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