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ココロの盲点

親や他者から与えられた『自分はダメな存在だという呪い』を、金継ぎのように『自分らしさという祝福』に変容させ、自分らしさで生きていく事をサポートしているハカセです(^^)
今回はココロにある盲点について、皆さんに共有したいないと想います(^^)

ココロにも盲点がある

あなたは盲点というコトバをご存じでしょうか?
昔学校などで実験したことがある方もいるかと想いますが、ある時点で紙に書いてある文字や記号などが見えなくなります。
これは眼球の構造上、どうしても見えなくなってしまう暗点と呼ばれる部分が存在するからです。

実は盲点というのは、視覚情報だけではなく心理的にも存在します。
では、どうして心理的にも盲点が存在するのでしょうか?

内的世界の地図へと翻訳

人は外的世界・現実の情報を、全てそのままキャッチしているのではありません。
全ての情報を入れ続けていると、あまりの情報量の多さに脳はパンクしてしまいます。
そのため、人の脳は情報を加工して、内的世界へと翻訳しているのです。

私が専門にしている1つに、NLPというのがあります。
このNLPでは、現実の情報を内的世界へと翻訳する際に、3つの過程を通ると考えています。

削除・省略

まず脳は、あまりに多い情報のうち、自分にとって必要な情報だけに絞ります。
この作業を、削除あるいは省略と言います。
この作業により脳は、情報量に圧倒せずにすみます。

例えば、あなたは建物が取り壊されている場面にであったことがあるかと想います。
その時、前何の建物だったか、どのようなお店やテナントが入っていたか、覚えていないという経験はありませんか?

脳というのは基本的に今の自分にとって必要ではない情報は、そもそも取り入れないという癖があります。
ですので、興味関心がないもの、自分にとってあまりにも当たり前になってるものやあまりにも不快な情報というのは、無意識のうちに弾いてしまいます。
これらの作業を削除あるいは省略と言います。

歪曲

そして、脳は無意識的に許可を出している情報を取り入れた後、内的世界の地図と照らし合わせをします。
この時、入ってきた情報を、自分の持っている内的世界の地図に合う形に加工します。
この作業を歪曲と言います。

私の経験であったのは、日付の間違いです。
とある会に参加しようと想っていて、何回も日付を確認したのですが、なんとその会の日付を間違えていたのです。

これは私の中に、『あの会はあの日だったよね』という前提が入っていたので、何回確認してもその日だと勘違いしていたのです。
つまり、自分が持っている思い込みやビリーフ(信念)や前提、常識に合わせる形で情報を加工していたのです。

一般化

人というのは学習する生き物です。
学習した経験をある程度ラベリング・パッケージング化する事によって、毎回毎回新しく最初から学びなおさないでも、同じような事ができるようになります。

このラベリング・パッケージング化する作業を一般化と言います。
この一般化の作業のおかげで、ネコを見ればネコだと理解できますし、昔と同じような出来事に遭遇したとき、素早く判断できるようになります。

この一般化したものを常識や思い込みとも言いますので、さきほど書いた削除・省略や歪曲は、この一般化に合わせる形で行うとも言えるかと想います。

ココロの盲点の正体とは

さて、削除・省略、歪曲、一般化はどれもココロの盲点に関係しているのですが、ここで特に取り上げたいのは、削除・省略についてです。
歪曲や一般化されたものも気づくことに難しいのですが、それ以上に気づくことに難しいのが削除・省略です。

先ほども書いたように一般化や歪曲された事柄は、いったんは自分の内的世界に入ってるモノです。
ですので、内的世界を探求できるだけのメタ認知やアウェアネスといったココロの健全度があれば、質問されたり、他者との差異から違和感を感じることは可能です。

ですが、削除・省略された事柄は、自分1人で気づくことは不可能です。
何故か?
削除・省略を無意識で行っているからです。
つまり、何を情報として入れて、何を情報として入れないのかを決定しているかに、本人は全くの無自覚なのです。
そもそも、情報を入れてない事に気づいていないのです。

例えるなら、存在を知らない異国の料理の様なモノです。
全く聞いたことがない料理の味や見た目を教えてと言われても、答えられませんよね。
そもそも、そんな料理が存在することすら知りませんよね。
それと同じように、そもそも自分の中に情報としてないモノは、知らない事すら知らないのです。

このように、無意識のうちにしてる自分の内的世界への翻訳の癖が、ココロの盲点の正体です。

ココロの盲点に気づけるのか?

では、自分で自覚できない盲点に、どのように気づくことができるのでしょうか?
それは、『あなた、この情報を見落としてるんじゃない?』『あなたが言ってること本当にそうなのかな?』というように、水をさしてくれる他者と関わる事です。

他者からの適切なフィードバックがない限り、ココロの盲点には気づけません。
自分にとっての『当たり前』に違和を差し込んでくれる他者こそ、盲点に気づくのに必要(あるいは必須)なのです。

それが友人や家族でもいいですし、我々のようなプロでも構いません。
ですが、あなたの友人や家族はあなたのココロの盲点に慣れ親しんでいる可能性がありますので、できるなら全くの他者が望ましいです。
ですので、全くの他者であり、その手の質問や水をさすことに慣れている、きちんとしたカウンセラーやセラピストをオススメします。

あなたの生きづらさ、うまくいかないパターンは、あなたのココロの盲点が関係している場合が大いにありえます。
このココロの盲点にアプローチすることによって、あなたの人生は今までとは違う人生になります。
それは、今までココロの盲点となっていた情報にアクセスできるようになるからです。

そして、ココロの盲点は誰もが持っています。
持っていない人は1人もいません。
なぜなら、ココロの盲点は学習の結果だからです。
学習の結果であれば、再学習する事によって、ココロの盲点を盲点ではないモノにできるのです。

柔軟性はNLPが大切にしている1つです。
柔軟性には視点の多さ、選択肢の多さがあります。
これらに気づくたり創ったりするために、あなたも自分のココロの盲点に光を当ててみませんか?(^^)


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