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フルマラソンの準備のために夏場のトレーニングを効果的に行うためのポイント(有料)

フルマラソンレースシーズンは秋から冬にかけて(概ね11月から3月くらいまで)であると考えられるため、フルマラソンに出るための準備(練習)は夏場に実施することを余儀なくされるといっても過言ではありません。

夏場に行われるオリンピックや世界陸上を目指すトップランナーが暑熱順化(暑さに対して身体を適応させること=暑さに慣れること)を兼ねて夏場にフルマラソンの準備を行うことは重要である面もありますが、市民ランナーが真夏の炎天下の中、冬場のフルマラソンに向けての準備をする必要があるのでしょうか?

まずは何より夏場にフルマラソンレースに向けて長時間に及ぶような持久的トレーニングを行うことは熱中症の予防という点から考えると適切であるとはいえません。
(下記「熱中症予防運動指針:公益財団法人日本スポーツ協会」参照)

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市民マラソンのための指針(Hughson,1983:下記参照)によると、現在の日本の夏の暑さから判断した場合、夏場のフルマラソンレースは開催すべきではないことがわかると共に、夏場にフルマラソンレースに向けて長時間に及ぶようなランニングを実施することは避けるべきであるといえます。

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また、市民ランナーがフルマラソンを完走する上で、それ程高いレベルの持久力を必要としないことから考えれば(以下の記事を参照)熱中症のリスクの高い夏場に無理して持久的トレーニングを実施する必要はないといっても過言ではありません。

これらを踏まえ、市民ランナーが夏場にフルマラソンの準備する上では、いわゆる朝練を有効に活用し短時間での持久的トレーニングを実施することお勧めしたいと思います。

では何故、朝練をお勧めするのか?その理由について以下に説明していきましょう。

市民ランナーが夏場のトレーニングとして朝練を活用するメリットは以下の通りであると考えられます。

・気温が低く熱中症のリスクが低い
・体温が低く熱中症のリスクが低い
・脂質代謝の改善・向上が期待出来る

これらのメリットについてもう少し詳しく考察してみたいと思います。

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