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一日旅程を縮めるため急いで新潟に行くの巻【24冬日本半周#18】

仙台到着の翌日は休暇日として一日中仙台市内に籠っていました。よってこれは前回から2日後のお話になります。

夜は本場の牛タン(5,000円)を頂いた

旅程を一日縮める

昨日仙台をうろついていた時、翌日以降の宿泊予定地にホテルの空きがないことが判明しました。

予定では今日は米沢あたりで一日を終え、その翌日は会津若松にとどまるのですが、その両方ともロクに宿の空きがなかったのです。さすが金曜土曜、ホテルの在庫が消える2日間です。ウィークデイでないことを恨みました。

加えて2週間近く旅をして、お互いに疲労が溜まっていました。そんな状態なのでじゃあ旅程を一日縮めよう、ということになりました。

個人的本音をいえば、予定通り19日間でも構わなかったしむしろそれで行きたいと思っていたのですが、宿がないなら仕方がありません。急いで新潟に向かうことにします。

再び雪国へ

雨降りしきる仙台の街。こんな形でいそいそとおさらばしたくはなかったのですが、この旅には「じっくり滞在」という言葉はありません。またいつか訪れたときのお楽しみです。そのときにはかまぼこを堪能したり伊達政宗公像を見たりしたいですね!!

東京でアホみたいな列をつくる銘菓は買った

仙台からは仙石線に乗って山形へ向かいます。“倒竹”の影響で数分遅れて発車しました。これからまたしても日本海側の雪国に突入します。奥州の横断もこれで4回目です。

途中作並駅で下車。ここは乗車券類の販売を民間の郵便局(要は日本郵便)が行っている大変珍しい駅です。北海道の回でお話しした地方自治体への業務委託と似ていますかね。

右が切符の窓口、左が本業の窓口

せっかくなのでのちほど乗車する特急いなほの自由席券を発注。当然郵便局の職員さんがマルス端末(切符を発券する機械)をいじるのですが、なにしろ本当の販売員ではないので切符一枚つくるのも一苦労。

「どのボタン押すのかな?」「あれ料金が違いますね(僕ら)」「あら、これじゃないのか???」等々あって、結局5分くらいかけて切符が完成。我々マニアの“お遊び”に付き合わせて5分という貴重な時間を奪ってしまい、大変申し訳ございませんでした。詫び銭1人520円は安すぎます。

ホームの雪をいじってみると、雪の塊が簡単にできました。日本海特有の水気の多い雪である証拠です。北海道の雪はパサついていて服にかかってもすぐに払えたのですが、ここら辺の雪になると水分が服にくっついてしまいます。

ここにもニッカの蒸溜所がある!!

2年半ぶりの名物駅弁

後続の快速列車に乗って終点の山形駅に到着。すぐ右の線路には電気機関車・ED75が停まっていました。何気にED75を見るのはこれがはじめてかも?

青函トンネル用機関車としても活躍

さて、山形駅には日本全国で有名な駅弁が売られています。その名も「牛肉どまん中」!!駅弁の人気ナンバーワンを決める番付でもたびたび1位を獲得している実力者。山形の経済はこれによって支えられています(大げさ)。

山形経済の中枢(だから大げさ)

昼食として2人とも購入。1個1,350円でそこまでお高いものではありません。これを持って山形新幹線・つばさに乗り込み、米沢へと向かいます。所要時間は30分程なので余裕で食べ終わります。

新幹線改札のおじさん駅員に例の業務連絡書を見せると、

「ほほぉ~長距離切符か~!!あれ、落としちゃったの?次は気をつけてね!!はいどうぞ~」

と今までになかった最高のリアクションをいただきました。見たか、青森駅とか五所川原駅とかの改札!!これが模範解答じゃい!!!

アホみたいな文句はそこまでにして、つばさの車内でさっそく駅弁を開きましょう。以前山形に来たとき以来、2年半ぶりの名物です!!

うまそ〜!!!

やはりこれは美味い、複数回制覇も納得の味です。一方で個人的にそぼろが食べにくく、ご飯と一緒に口に入れるのに難儀しました。ただ単に僕の食べ方がヘタクソなだけでしょうが。

驚異の代行バス2時間詰め

米沢からは米坂線に乗車します。この米坂線は名の通り米沢と新潟県の坂町を結ぶ路線ですが、現在全列車が途中の今泉駅までしか行きません。2022年8月の大雨による倒木等で今泉~坂町間が不通になっているからです。

そのため不通区間では代行バスが運行されているのですが、終点までの所要時間はなんと2時間!!時刻表で確認したとき、その長さに驚きました。しかし我々も伊達に北海道のデカい土地を旅したわけではありませんよ?1時間2時間の拘束くらい屁でもありません。

代行バスは今泉駅出口のすぐそこに停まっていました。今泉からの乗客はざっと10数名、明らかな生活利用者(主に学生)と明らかなるよそ者(ほぼマニア)の比率は1:1といった具合でした。

意外とデカい(失礼)

代行バスが大型の観光バスなのは大変助かりました。というのもリクライニングもできるし充電もできるし、何より我々のデカくて重い荷物を下のトランクにぶち込めることができるからです。あ~楽ちん♪

全面展望も楽しめる

バスは当然ながら沿線の道を走り、各駅の前に停車します。降車客はちょいちょいいましたが、途中で乗ってくる者は皆無。バスの乗客はだんだんと減っていき、当たり前のように終点まで行くマニアの比率が増していきます。マニアが地域に金を落とす仕組みを考えたいところです。

昼寝とブログとゲームをしているうちに2時間は経過。終点・坂町駅に到着しました。ほら、屁でもない。

新潟駅で過ごす最後の夜

特急いなほに乗車して一気に新潟駅を目指します。自由席は混みあっていました。夕方の新潟方面は需要があるのでしょう。夕方~夜の特急あずさのようです。

特急いなほ

30分程の乗車で終点の新潟駅に到着しました。僕にとって初めての新潟駅です。新潟駅は近年行われた大工事でホームが高架化され、特急いなほと新幹線の対面乗り換えが可能になりました。

それと引き換えに古き良きバスロータリーの面影は無残にも破壊されました。利便性向上のため仕方のないことではありますが、以前の新潟駅も見てみたかったなぁとも思います。

対面乗り換え式ホーム
高架下の新バス乗り場

さて、本日の宿はリッチです。なにせ長い旅を締めくくる最後の夜、しかも旅程が一日短くなったので今回はお金を使います。JR東日本系列の「ホテルメッツ」に宿泊です。駅ビル直結の好立地、やったね!!!

夕食は新潟名物の「へぎそば」。鴨汁をつけてこれまたリッチにいただきます。北海道ではジンギスカン、仙台では牛タン、そしてここ新潟ではへぎそばと、履修すべき本場グルメを一通り食べることができました。旅してきてよかったぁ。

旅の最後の晩餐

いいホテルのいいベッドで就寝。ついに明日、最終日を迎えます!!!!!

それでは次回、只見線の最後の試練に耐え抜け!!の巻(仮称)でお会いしましょう!!さようなら~。

この仮称シリーズも最後ですね〜。なんだか寂しい…。


※ これは連載記事「鉄路で日本"半周" in 2024 Winter」の一環です。

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