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権威のないおじさんであるということ

「 ニュース!オモコロウォッチ!058「おじさんだって褒められたいもん!」 」↓

 「ニュース!オモコロウォッチ!」という(interestingとfunnyどっちの意味でも)面白いラジオがあるのだが、今回のテーマは特に面白かったので感想や私の意見を書いておきたい。
 「オモコロウォッチ」は原宿(アロハシャツの人)、永田(スーツの人)、恐山(仮面の人)の三人が一つのニュースについてそれぞれの意見を話し合うというラジオ。
 今回の題材となったのは
「はく製は絶滅したニホンオオカミか 気づいたのは都内の中学生」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240227/k10014372671000.html

という記事をはじめとし、「片方の端がガーゼの絆創膏を考えた小学生」(「ばんそうこうの常識に小学生が革命 世界発明大会で受賞したアイデア」
https://www.asahi.com/sp/articles/ASQDQ4DGKQDQUJHB002.html)
など、小中学生の活躍を伝えるニュース記事である。それに対して原宿が「おじさんがやってても褒めてくれたのかい!?」と激昂。
その発言の通り、中年(女性も含め)の発見・発明が軽視されているのではないか?と議論は展開する…。
この回、特筆すべき点は原宿の熱弁であろう。この記事を読むあなたは「片方の端がガーゼの絆創膏を考えたおじさん」についてどう思うだろうか。
私は「ネタツイみたいな文章だな」と思うが、それはさておき。
 飲みの席で先輩が「このおじさん、片方の端がガーゼの絆創膏を考えて表彰された人らしいよ。凄くない?」とおじさんを連れてきたらどう思うだろうか。
「この小学生、片方の端がガーゼの絆創膏を考えて表彰されたらしいよ。凄くない?」と小学生を連れてきたの時と同じ褒めを出せるだろうか。
「おじさんも同じ熱量で褒めなければならないし、同じ熱量でメディアは紹介するべきである」といった意見を原宿は訴えたわけである。
 おじさんの軽視。まさに多様性や先進性の産んだ弊害とも言えるだろう。
 これをなんとなく再確認したのが原宿(42)である。
しかし、原宿という人物にフォーカスを当ててみるとWEBメディア「オモコロ」の編集長であり、品川の綺麗なビルのオフィスで働き、新たな時代の働き方のモデルとなるような妻子持ちの男である。
 はっきり言って権威のあるおじさんである。
では、おじさん軽視の具体化とも言える記事の数々に、権威のないおじさんが直撃したらどうなるのだろうか。

ゲボ吐いてぶっ倒れちゃうんじゃないか。

権威あるおじさんの原宿ですら21分もネチネチ講釈垂れているわけだから。権威のないおじさんに耐えられる暴力ではない。

「おじさんだって褒められたいもん!」の回は実際は約3.2万回再生ほど(2024/3/3 投稿から11時間後 現在)だが、これが

「おじさんだって褒められたいもん!」
  4回視聴  6ヶ月前

ならどれだけ大変なことだろうか。実際に近しい状況はある。YouTubeで「ラジオ」と調べてから最新順に並べて、チャンネルページに飛んでみたりしよう。
 我々は権威のないおじさんにもっと注目しなければならない。褒めなければならない。(いずれ爆発物みたいなジジイになって自爆に巻き込まれるから)
 みんなおじさんを褒めない。褒めなすぎといってもいい。納税の手続きとかできたりするのに。納税の手続きをした上でさらに料理までしてるおじさんもいる。そのうえ仕事の書類に手をつけているなんておじさんもいる。1日でだ。1日で。
 おじさんの発明はそれをやった上にあるんだから、すごいに決まっているだろう。

ラジオの内容に戻るが、原宿は「 「桃鉄に枚方市を追加してください」 桃鉄ゲーム監督の前でガチプレゼン 大阪・枚方市小倉小学校の6年生」
https://news.yahoo.co.jp/articles/cad876d5219d9589149872375f7679d6036b28d0

の記事内で、桃鉄の監督に枚方の小学生のプレゼンがボロクソにコキ下されたことに関して「うわ気持ちいいぃぃいぃ〜!!」と語っていた。
 正直私としても凄まじく気持ちよかった。マジで良すぎる。キッズがおじさんにボコボコに論理を破壊される記事をもっと見せてくれ‼️とまで思った。
でも、権威のあるおじさんである原宿が「うわ気持ちいいぃぃいぃ〜!!」と発言し、権威はないもののおじさんではない私が「凄まじく気持ちいい‼️マジで良すぎる‼️」と思ったほどなのだから、権威のないおじさんはこの記事を読んでどれほど気持ち良くなれるのだろうか。
そう考えると、権威のないおじさんであることも捨てたもんじゃないのだろう。

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