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建築設計はスケジュールが命という話

 ご安全に。@koyoarchiです。

先日絶対厳守のスケジュールの確認申請が無事下りました。

基本設計、実施設計、意匠の申請がスタートを切り、追いかけるように構造の審査が始まり、もう怒涛の日々でした…

ホントに比喩ではなく1分1秒が迫るようなスケジュールで、今でも思いだすだけで頭の中がボッと燃え上がるような気持ちになります。

建築設計の時間は有限

 当たり前のことですが、設計の時間は無限に用意されてはいません。

お施主さんは「このときにこの建物が完成していてほしい!」という想いを必ず持っています。

もちろん、スケジュールとともにプランも調整しながら、その完成のゴールへ向けて真っすぐに向かっていくわけですが、

もうすぐゴール間近か?!といったときにこそ思いもがけない”つまづき”に出くわすことがあります。

 「構造的に、成り立ちません…


終盤で大きく舵をきってしまう構造設計

 大規模な物件を除けば、基本設計に構造計画が本格的に参入することは多くありません。そのため構造計算に移るのは、お施主さんを交えた基本設計、実施設計を経た一番最後になります。

 いざ計算が始まると、いろいろな調整が起こります。

『もう少し大きい梁が必要です』

『ここの柱は大きくしましょう』

『この基礎梁を入れても良いですか?』

これらがすべてプランに影響がなければまだ良いのですが、

天井高が確保できなかったり、設備の経路に干渉したり、

最後の最後のはずなのに、またお施主さんや協力業者と打ち合わせをしなくてはいけなくなってしまいます。

たとえ余裕を見込んだスケジュールを組んでいたとしても、

これでは結局、ひとつの建築にかかわる人全員が納期に追われっぱなしになりかねません。


建築設計のスケジュールに余裕があってこそ、質が高まる

 そんなふうに切羽詰まった状況の中で、本当に全員が納得し「何一つ妥協した点がない!」といえる建築を創ることは、至難の業です(もちろん、そういった極限状態であるときこそ、良いものができるというのも一理あると思いますが)

  これからの建築業界も働き方改革はどんどん進んでいきます。

実は、いま当然のように行なっているこの設計手順「意匠を終えてから、構造計算」を逆転させることが、革命的なブレイクスルーになるのではないでしょうか。

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というわけで…

建築設計の新たな改革。-構造設計は、買う時代へ。-

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これからもよろしくお願いいたします。



読んでくださって、ありがとうございます。 感謝感激です。