働き始めてやっと「建築設計には生産性が大切」だと気づいた話

ご安全に。 @koyoarchi です。

 最近構造設計にどっぷりと漬かっています。

今回は「建築と生産性」について思ったことをまとめてみました。

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学生時代と建築

 学生のころ、製図室に残って模型を一生懸命作っていました。
早く仕上げて帰ってしまえばいいのですが、友達と建築談議をしながらついダラダラと進めてしまうんですよね(私だけ?)
 夜も丑三つ時になれば棚の上に作った簡易なベッドにもぐりこんで、
これも建築学生の醍醐味のひとつかなぁと思ったものです。

 これは、学生のうちにしか出来ないことだったなぁ…と思うのです。

もちろん、体力的にも今はもう出来ませんし(衰えがヤバい)、今は横になるとすぐ寝てしまう体になってしまったというのもあります。(やっぱり衰えがヤバい)

建築を仕事にするということ

 階段のディテールを描く機会がこのところ続いており、少しおせっかいかも…?と思いながら、詳しめに構造図を作っています。
描いているうちに、ここはもっと断面を小さく出来るな…このボルトは隠したほうがきれいだな…と、
終わったかと思えば、次から次へと改善点が見えてきてしまうのです。

 どんどん合理的で無駄のない構造設計に研ぎ澄まされていくのは本当にやりがいを感じる瞬間です。

ふう…と思って顔を上げると、気づけばもう22時。「今日納品します!」と午前中に言ったものの、さすがに22時は今日中とは言えないよな…と思いながら、なんとか納品完了しました。

 お客様(意匠設計)は「見やすいです!」と出来栄えを認めてはくれましたが、これは非常に悪い対応をしてしまったなあと反省が残りました。

 なぜならば、今は「建築を仕事にしている」からです。

建築設計にも生産性が大事。言われてみれば、当たり前だった。

 建築の流れというのは、スポンサー(お施主さま)がいて、設計がいて、施工がいます。

 どんなに小さな規模の物件でも、ひとつひとつのプロジェクトに多くの人が関わっているのです。

 その中でも建築設計という仕事は、没頭するがあまり、思わず時間を費やしてしまいまいがちです。一見それは建築を追求するうえで最良の姿勢のようですが、

いくら素晴らしいデザインでも、完璧で無駄のない構造設計をしても、
それが納期に間に合っていなければ、何の役にも立たないのです。

建築設計はもっと効率化できる

 製図がドラフターを使った手書きから、CADへ変わったように、今はまさにBIMの導入により、施工者の立場を設計段階へ持ち込むことで、その業務の効率が大きく向上しつつあります。

 今後、建築設計者が個人として、会社として、業界として常に右肩上がりの成長を続けていくためには、勇気をもって建築設計業務に改革をもたらすほかありません。

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建築設計の新たな改革。-構造設計は、買う時代へ。-

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これからもよろしくお願いいたします。


読んでくださって、ありがとうございます。 感謝感激です。