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第3節:4Q「チームとファンのコミュニケーションとは?」〜バスケ好きによる、バスケ談義〜

■登場人物

太陽さん:沖縄出身の43歳。スラムダンク → NBA → Bリーグとバスケの沼にハマる。琉球ゴールデンキングスのクラブ経営研究が趣味で、2023年バスケワールドカップ沖縄開催を成功させると心に誓っている。twitter→https://twitter.com/ThatWat
note→https://note.com/taiyowakugawa

さとし(私です):千葉市在住バスケ観戦が趣味の40歳。中高バスケ部。スラムダンクで毎回泣く。2012年からプロバスケット観戦を始めて直近6シーズンは家族でジェッツのシーズンチケットホルダー。
twitter→https://twitter.com/go_chibajets

■前回までのおさらい

前回までは、Bリーグの中長期計画のなかで、「地方創生」「プレミアリーグ」を語りましたが、今回はチームの成長を深堀していきます!


■アリーナの計画は?どうなってる?

さ:Bリーグの資料に「アリーナ予定」がありますが、怪しいのもいくつか。。

た:三遠(豊橋)、滋賀は怪しいね。豊橋は一回否決されているよね。

さ:あー行政にですよね。

た:川崎は爆進中だね。ドコモと組んで。

さ:リーグには入れないですからね。ドコモ。

た:そうだね。ソフトバンクがメインスポンサーだから。

さ:ソフトバンクもドコモも5Gがあるので、そういったコンテンツ開発とかもあるので。そこを模索したり。

■チームとファンはどうやって意思統一するのか?

さ:ちょっと話変わるけど、京都の板倉GMの会見面白かったですよね?!

た:面白かった。わかりやすかった。解説が人気ないからちょっとかわいそうだけど。。

さ:僕は好きです笑 ジェッツの選手時代を見ていたってこともありますが。本当、本音すぎるというか、正直すぎるというか。
優しいBリーグのファンの方々からすると、「ちょっとちょっと」ってことを言いがち笑

た:そうそう笑 

さ:でも会見はすごくわかりやすくて。
「リーグの状況としては東地区強いよ」とか「自分たち現在地はここで。今取り組むべき課題はここで」みたいなのがあって、「ここからやっていくんだよ」っていうのが、飛躍過ぎず、ちゃんとメッセージ出来た良い会見だった。
あれがあると、ファンとしてもチームにコミュニケーションしやすいし。

た:そうだよね。今はこういう時期ですってのがね。

さ:そう。逃げているわけではなくて、現状をきちんと伝えるってのが。

た:降格無い中でね。何をやっていくのか。

さ:そう若手使っていくとかね。

た:京都は浜口炎さんが長年HCで、浜口色があったけど、それが変わっていく。

さ:GMが代わって、アドバイザーも入ったりして、チームとしての透明性が上がっていく。良い形で分立・相互に補完して、チームを作っている。

た:京都は安定して成績残しているけど、人気と京都の街とか環境含めて関係性というか。
あそこも実際は企業チームみたいなもんだから、そういったとこで周辺との関係性とかもあるのかな?とか。

さ:ね。土地柄とかね。オーナーと周辺とかの関係性ね。
この前も話した通り、特殊なレギュレーションで行われるシーズンに対して、「集客での影響が受けにくい、スポンサー収入が見込みやすい、投資が出来る旧企業チーム」、それに準ずる「千葉だったり宇都宮、琉球といった上位に食い込むために、ギリギリのとこまで投資しているチーム」、それとは別に「滋賀や京都といった、「リビルド」といった感じで3年くらいかけてチームを作り直すんチーム」ってなった時に、そこってファンが一律同じ理解度で理解しているわけではないから、京都みたいにリーグの状況踏まえて、自分たちのことを発信していくのは、とても丁寧だなと。

た:あれは大事だよね。丁寧に説明するって。

さ:滋賀とかのリリースとかもね。そうするとちゃんとファンも「今は我慢」とかって良い形で思えるかもしれないし、「若手育成」って課題とテーマにあげているなら、「ちゃんと競争環境つくれてるのか?」とかきちんとチームに言えるのは幸せ。

■他のプロスポーツとBリーグのファンの違いって?

た:そうだよね。すごく誠意があると思う。僕なんかはNBAとか見ていると、むこうはファンがサポートするってのはあんまりないのかな。きちんと離れる。
サポートするって欧米サッカーの考え方で、Jリーグもそういう考え方があって、Bリーグもその流れを汲んでいるととらえていて。サポートする、「家族だ。ファミリー」だっていう考え方。
逆にプロ野球とかは、「行って楽しむ」。サポートとはちょっと違う感じがする。もちろん、チームによっても色はあると思うけど。

さ:確かに確かに。

た:そういう意味で、ちゃんと説明するとか、ファンとのコミュニケーションを大切にするってのは、経営戦略として大切なのかもね。

さ:すごい納得。野球もサッカーもあたりまえだけど、競技が違っていて。
ファンが考えること、求めることも違っていて。

野球とかは、代表とかというより、「プロ野球観戦を楽しむ」ってことが強くて。
サッカーは、応援文化、代表、アマチュアのリーグ・プレイヤー層とかそういうのが繋がっている感じがして。
なんかバスケットの観客って、そこから溢れている人というか。そして「優しい」

た:優しい。わかる。「いまのところは優しい」笑

さ:「好きになったチームは応援しつづけたい」おらが街のチームは助けたい。そんな気持ちを感じる。

た:そうだよね。そういう環境のなかで、一概には言えないけど、
旧企業チームのように、地域との結び付きが弱いとなかなか集客が増えないってことになっちゃうよね。

さ:うん、そこが作りきれてないというか。「地域密着」「地域密着感」をどう出していくのかの、打ち手がとりきれてないとかに繋がってないのかな?

た:そういう意味では、ラグビーみたいに、代表が良い成績を残すとかそうなった時に、比較旧企業チームに多くいる代表選手目当てに、集客が増える可能性もあるよね。そういう人を見てみたい!

さ:そうですね!そこをうまく使った方が良いですよね!
アルバルク東京にいる田中大貴選手が、千葉にいたら、宇都宮にいたら、もしかしたらもっと人気が出るかもしれない。
でもそれは「入口」と「出口」がちょっと違っていて。
仮に「代表でブレイクした田中大貴」と「人気チームで育った選手」は違っていて。
今は後者の方が育っている。そのチームにいるから人気が出ている。
けど、「代表で活躍する、そして人気が出る」そんな選手がもっと生まれると、そこからシャワーのように各チームに観客が増える可能性がある。
そんな状態になってほしいと思うし、各チームはそういう選手をうまく取り込む。

た:そういうわかりやすい、スター選手とかがいると良いよね。

さ:それが各チームに分散していくと良いですよね。
ちょっと話変わっちゃいますが、琉球の「顔」ってどの選手ですか?

た:顔は岸本選手と並里選手かな。琉球は「県出身選手」が核。
いままでもずっといたんだけど、基本的には県出身選手が中心。

今はこの二人しかいないけど。このメンバーが終わった時にどうなるのか?まだ未知数。
キングスというブランド力はついてきているけど、沖縄の県民性で「沖縄の人が好き。応援ししよう」ってのがあるから。でも見てみたい。どうなるのか?

さ:そこにプラスして、優勝とか色々なトピックスがファンとチームのグリップを強めているってことだよね。
そういう部分をもう一段階各チーム取り込んでいく
んだろうね。

た:前話したけど、チームの戦略と大きく絡むとこだよね。

さ:GMとかHCとかいうバスケのチームよりの人達と、フロントというか集客とかカスタマーサービスとかそういった部分含めた、チームとしてどう戦っていくのか?というデザインを描けているのか?が重要。今後そういうとこが各チームの色が見えてくると面白い。
何年後かに、各チームもユース選手がプロになる年齢になって、そういった選手がいることが、またグリップ強めたり。そういう中長期のストーリーがね。重要。
逆にアルバルク東京とかはね、「最高峰の選手を揃えるのだ」みたいな方針でも良いし。それがブランドというか、アルバルクらしさになるかもしれないし

た:うん、それはそれで良いよね!それが色だもんね。

さ:ね!色を出していくってのがね。これからのBリーグの発展に繋がっていく。

た:そうだね!リーグとしては、もちろんコロナで出来ることが変わるというとこはあるかもしれないけど、大きな方向性は変わらないでしょう。
観戦環境の安全性とか考えたら、アリーナを作ることに繋がる部分もあるし。

さ:うんうん。あとは「収益構造の変化にどう耐えていくのか」が大きなテーマ。その変化を受けた、受けにくかったチームがある中で、今後のロードマップが違う。

た:宇都宮、千葉、琉球とか。影響うけまくり。しんどい。

さ:ね。千葉は運良くというかミクシィがいるけど、宇都宮とかはしんどい。箱(アリーナ)も大きくないから。
箱が大きければ、間引いても2000人は入れられます、3000人は入れられますだったらわけがちがう。
あそこは4000人パンパンで、リーグで同じルールを適応したとしても
(※リーグルール公表前に話しました。)、入れられる数が他よりも少なくなる可能性が高いわけで。

た:宇都宮だったら、他に資本を引き受けてくれるとこがあるかもしれない。

さ:うん、そこも注目かも。大手資本参入。
その間に、シンプルに「今のうちにお金つかってでも成長させるのだ」っていう、三河とか名古屋とか、川崎とかそういうところが、興行・手法も含めてグッと押し上げてくれるとかが期待するとこですね。

た:だね!期待だね!

さ:こういったら上からかもしれないけど、各チームがチームらしくなっというか。いままでは、「興行を執り行う機能」みたいな仕事がメインだったのが、
「ファンを作っていく。そこにあわせてチームをつくっていく」みたいなところに、
やっと人を割けるようになったかな。Bリーグ。って感じる。

た:うんうん。そうだね!良い変化が楽しみ!!!


~第3節 4Q終了!~

■次回予告
いかがでしたでしょうか?Bリーグ自体の今後の展望と各チームの状況から、考えられることを全4回で語ってきました!

次回以降は、「カスタマーサービス」や「アリーナ」について、
もう一段階深堀していきます!

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