紙とウェブのデザイン

ずっとずっと紙とウェブのデザインにはどんな違いがあるのかもやもやしてて、今日はこれがちょっと整理されたような気持ちになってきたのでブログを書こうと思います。

周りでDTPやってきた人、デジタルでデザインしてきた人、色々いるけど、明らかに制作フローが違うなと感じています。

DTP出身だとできるだけ丁寧に、完璧に仕上げる、自分史上最高の作品をつくって人々をあっと驚かせる!みたいなところがモチベになっている気がしてる(だいぶ主観が入ってる)。一方、デジタルに触れてきてデザインしてる人はとりあえず作ってみっか、こんな感じかな、あんな感じかな、みたいな手探りで進めていく感があって、とりあえず進めるけどデザインのクオリティにそこまで固執しないみたいな印象を受ける(これもまた主観)。

なので基本的に紙やってた人はとても丁寧だし、しっかり作り上げるというような進め方ができるけど、ウェブだとある程度までつくったらたとえビジュアルのクオリティ低くても公開はできちゃうみたいなことは起こってしまいがち。

たしかにビジュアルのクオリティを高めることは重要なんだけど、じゃあウェブのデザインも紙のデザインと同じように作っていくべきかと言われたらノーかなと。

なぜかというと、紙は見たものそのままの体験ができるけど、ウェブはもっと複雑で、どこのボタンクリックして、どこのサイトに遷移していくのか。使う人によって全然違うし、何が起こるかわからない。

その動かしてみないと何が起こるかわからないというところが制作フローに大きな違いを生んでいるんだということに気づいた。やっと。

だから作り込むことも確かに重要なんだけど、全体のフローをしっかり描くことが優先されていて、一つ一つのクオリティを高めるのはその後だよということなんだと思う。ユーザーがどう反応して、どう感じて、どう使っているのか、そこの観察を早くしてあげることがとても重要なんだなと気づいた。そこからどんどんクオリティを上げていく。

ウェブとかプロダクトのデザインに関わるデザイナーは、全体図をまず描いてとりあえず動かしてみる、そしてリリース後もユーザーを観察するということが仕事なんだと思う。だからビジュアルをきれいにつくるというよりは、問題なく動くものができているか、ということの方が圧倒的に優先度は高い。

あとは今の時代、ものすごい勢いで新しいデザインは生み出されているし、新しい技術も発展していっていて、、、そこに追いつくための制作フローでもあるのかもしれない。

とりあえず自分はちゃんとやらねばと反省したのでした。



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