新規事業の作り方(その1)〜「アナロジー思考」を取り入れよ!
「新規事業を開拓しろ!」
「既存ビジネスを改革しろ!」
あなたの会社で、上司からこのような指示を受けた経験はないでしょうか?
ところが、なかなか良いアイデアが出ない。出たとしても、採算に乏しく、ボツになってしまう。多くのビジネスパーソンが同じような経験をしていると思います。
ではどうしたら、アイデアを出すことができるのでしょうか? スティーブ・ジョブズやジェフ・ベゾスのような天才でなくとも、新しいビジネスモデルを作ることは可能です。
その際に有効な思考法が、「アナロジー思考」です。これは、ある分野の事例を他の分野に応用する考え方です。
例えば、回転寿司は、ビール工場のベルトコンベアからヒントを得て開発されました。
レンタルDVD/CDショップのTSUTAYAの商法は、「消費者金融」から着想を得たといわれています。
また、ヤマト運輸の宅急便サービスは、牛丼の吉野家の戦略を真似たものだった、ということをご存知でしょうか?
1970年代の話です。吉野家は牛丼以外のメニューを廃止し、牛丼一本に絞ることにしました。牛丼に特化することにより、より美味しい牛丼を、より早く提供することを可能にしたのです。
ヤマト運輸は、このメニューを絞り込む戦略にヒントを得ました。
そして、これまでのどんな荷物でも運んでいた事業を見直し、個人向けの小荷物に特化することにしたのです。こうして、宅急便サービスが誕生しました。
このように、他業種のビジネスモデルや戦略を自分の業種へ移植する。または、そこに新たな付加価値をつける。これにより革新的なビジネスモデルや新規事業が誕生するんです。
その2では、アナロジー思考の達人のお話をします。
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