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そろそろ考え初めていること(日記)

最近よく思うのは「自分が嫌だと思うことはしたくない」ということ。
そんなん,誰でも当たり前に持っている感情やん,という反論が聞こえてきそうだけれど,昭和の体育会系女子/男子ならわかって貰えると思うが「嫌なことも我慢するのが自分の成長に繋がる」みたいな事を,昔はよく言われたものなのである。

でもね,人生の折り返し地点をそろそろ過ぎようとしている年になり,残り少ない日々の中に,我慢して過ごす時間があるのはもったいないなーって思うようになった。だからといって誰彼構わず当たっていけ!なんていうアグレッシブな気概は生来持ち合わせていないので,そういうときは無言でそっと後ずさりすれば良い,と思うようになったのだ。

私が嫌だなと思ったことでも,相手には微塵も悪気がないことはよくある。だとしても,悪気なく嫌なことを連発する相手と付き合うのはそれなりに疲れるものだ。
だからそういうときは,相手に合わせてニコニコ笑いながら,そろりそろりとフェードアウトしていく。心の中では「なんだコイツ」と思ってても,それを敢えて口に出して関係の改善を求めたりせず,さっさと自分の記憶から存在を消す。

年を取ると新しい友だちが出来にくくなるっていうのは,こういう心理からなのかもしれない。これは,争いごとを避けて残された時間を大切に生きよう,っていうポジティブな気持ちを優先してるからなんじゃないか?などと思ったり。

だからこそ,SNSを含めてコソコソと嫌味を言うような人ではなく,面と向かって悪いところを指摘してくれる友だちは大切にしようと思う。(まあ,そういうことをちゃんと言ってくれるのって,概ねその人の性格であって,私がその人にとっても大切な相手だからではないのかもしれないけどね!)

それと同時にふと,あとどれだけの事を経験できるんだろうと思ったりする。読みたくて買った本だって,本棚や机の上に積みっぱなしだし,時間ができたら何か作ろうと思って買った布たちだって,クローゼットの一角を占領し続けている。それに,コロナ前に行こうと思って計画していたアイルランドとイギリスへの旅行だって,昨今の円安のせいで実現がかなりありえない感じになっている。

今はまだ健康だけれど,いつ入院や継続治療が必要な病気になるかわからない。そうなったら1週間の海外旅行ですら,実現しようと思ったら自分だけの話ではなくなり,いろんな人を巻き込んで迷惑を掛けることになってしまうだろう。

こないだは職場のボスと,自分の理想の死に方について語り合ってしまった。
ちなみに「私の理想の死に方は,日系の飛行機に乗ってるときに飛行機事故で自分だけ死ぬことですかね。そうすれば遺族にたくさんお金が入るんで」と言ったところ,ボスに「死ぬより後遺障害が残る方がお金はたくさん入りますよ。それと,逸失利益は若いうちの方が高くなりますね。就労可能年数とかあるんで」と真面目に検討されてしまった。
保険会社や航空会社と揉めたらうちのボスに依頼するように家族には伝えておこう。(いや,あくまで「もしも」のお話なんで。不謹慎とか言わないでね?)

とりあえず,いま突然死んだらスマホのロックを解除できなくていろいろ積むと思うので,暗証番号だけでも家族に伝えておこうと思う。それさえわかれば,あとはよしなに取り計らって貰えると信じて。

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