楽器診療所 Maintenance Dock
スタジオの傍らで日々黙々とリペアをさせて頂いております。開設以来、途切れる事もなくご愛顧戴いております事に感謝でいっぱいです。
よくお客さまに訊かれるのが、我々独自の調整法である整体コースの事と、楽器診療所というネーミングの事です。
整体コースという呼んでいるこの工法を簡単に説明すると”材を叩く!”です。
え?!と思われる方もいると思います。
この調整法はバイオリンの調整法をヒントにしてギターやベースに応用した工法の事で、材の振動効率の悪い部位に適切な振動を与えてあげることで、アコースティックでの鳴り方を変えていく調整法です。
叩くと言ってもガンガンやる訳ではなく、素手やゴムボールなどを使って一定の振動を与えるというやり方で、材の部位に溜まった凝りを叩いてマッサージをする事で本来の材の音を引き出すという方法です。
肩こりもマッサージで楽になる。
なので整体と呼んでいる訳です。
楽器によって低音が抜けない、高音が抜けない、中域が鳴らないなどの問題は、この凝りが原因になっている事が多く、整体を施すことで解決できるかもしれません。また楽器全体の鳴り方を変えていきますので、鳴らないと思っている楽器も蘇って元気にすることができるのが大きな特徴です。
楽器をマッサージしてリラックスさせてあげる。リラックスした楽器は元気に鳴り、ピッキングの反応も速くなり元気になってくれます。
気になっている方は是非、診療所へお持ちくださいね。
そして楽器診療所というネーミング。これは先述の整体から由来しています。我々は大きな工房は持っておりません。ペイントやフレットの交換作業などはどうしてもできません。そのようなご依頼は提携先で信頼のできる工房に依頼をして注文を受けさせて戴いております。もちろん提携先の工房は厳選しており、ギターをイチから作る事ができる、かなり高い技術力を持った職人に依頼しています。この工房ならどんなご依頼でも対応可能なので、言うならば総合病院と言えるでしょう。
しかし我々が行えるのは基本的な調整と修理や改造、そしてこの整体です。ギターをイチから作ることもできませんので、工房を名乗る資格はありません。なので言うならば近所の街のお医者さん。
というわけで診療所と呼んでいます。
実はこの診療所の本家はここ横浜ではなく、千葉の行徳にあるワイルドフラワースタジオ内のサービスです。初めてこの整体の工法を目の前で見た時の驚きは忘れられません。私がこの工法に惚れ込んで、このスタジオの代表池田氏から手ほどきを頂きました。これをきっかけスタジオでの開院となりました。今でも都度研修に伺って新たな技術を学んでおります。そんな経緯からお名前を拝借しております。
本家の整体は施術も早く、効果も抜群で、まだまだ私など足下にも及びません。
東京、千葉方面の方は是非、一度ワイルドフラワースタジオを訪ねてみてください。
行徳ギター診療所はこちら
きっと面白い楽器の話しが沢山聴けると思いますよ。(音づくりの話しをしたら目からウロコですから!w)
さて今日も新たに患者さんが3本入院してきました。
なにぶん手作業なのでお時間を戴きますが、精一杯やらせて戴きます。
STUDIO JUST Maintenance Dock/楽器診療所 田中
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