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歴史回廊写真紀行-井内久万写真探訪記No.001

撮影日:2023y.05.12.Fri.
天 候:午前中はかすみ晴れ、午後から曇り
撮影行程
 自宅出発午前6時、最初の撮影地谷上山第2展望台 7:33 到着 9:03 出発、瀬戸風峠へ。いずれも宿題撮影となっている松山市街地風景の撮影。しかし、かなり濃いかすみで撮影はしたもののあえなく再撮影の運び・・・
 時刻はお昼。適度に腹ごしらえを済ませて、予定していたコースへとクルマを進めた。真冬の氷瀑の撮影にしか訪れたことのない東温市井内(県道210)の琴の滝と井内御来光の滝を撮影して久万高原町から内子町を経由して戻るというコースへ出発。

初夏を迎えて田植えが進む井内の棚田風景
気分は悪くないのに難しい顔になってしもうてる。

 ゆっくりあっちを見たりそっちを見たりしながらクルマを走らせていたら時刻は既に14時半を回っていたが、二つの滝の撮影には遅れ気味で到着した時間帯とその時のお天気が味方してくれた。ここの撮影は午後であれば太陽が背後にくる。

琴の滝

 今年1月の氷瀑時の時の様子からはとても想像できない美しい風景。いつまでも滝の音に耳を澄ませていると琴の音が聞こえてくるような錯覚にさえ包まれた。

井内御来光の滝

 今年は、1月の積雪時と2月初旬の2回訪れているのでこれで3回目。新緑の時期に訪れるのは初めてのことだけど、真冬の時とは全く異次元の、新緑と飛散する水しぶきがこころを洗ってくれる素晴らしい光景に出会うことができた。2月に来た際には滝の最上部から現れた「御来光」を一緒に撮影することができたが、初夏の新緑の光景もなかなか良かった。

 この時点で既に15時を回っていたが、途中で気になることをあれこれ見ていたりするとどうしても遅くなってしまう。1月には雪が深くて井内峠隧道を抜けるのは諦めたが、今回は少々時間はかかっても峠を越えて久万高原町から戻ることにしていたので頑張ってクルマを走らせた。

 そしたら隧道の少し手前下の方で気になる群生に巡り会った。これは一体何だろう・・・レンズで調べてみたが「アラビス」(?)と出てくるけどそうなのかな・・・白く背丈も高いのでこうした高山において生き続けている植物に違いないと思うが。

アラビス(?)

 15:33 やっと井内峠隧道到着。県道210号はここで峠を越えてトンネルをでたら久万高原町へと下っていくのだ。トンネルは狭く中はまあまあ水浸し。そう長いトンネルではないが夜ここを走るのは勇気が要りそうだ。

井内峠隧道(県道210号)

 トンネルを抜けて下って行くと程なくスケールの大きな棚田を要する山間の集落地が目に入る。雪でも降っていたら愛媛の白川郷と言えるかもしれない。来年の冬は来てみたいと思う。多分来る。

久万高原町直瀬の集落と棚田風景

ここからの行程は次の通り。
県道153(落合久万線)~🚕久万高原町直瀬🚕久万高原町前組🚕~県道341(直瀬渋草線)~🚕久万高原町前組🚕久万高原町渋草🚕16:54 旧大西旅館(渋草2054-1)17:00🚕⇔17:08 大成神社 17:26
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そして辿り着いた「旧大西旅館」・・・
 これがすごい。旧面河村の渋草は清流割石川に係る杣川橋(そまかわばし)の袂に佇んでいる。割石川の太い岩盤の上に道路のカーブに合わせて建てられており、川側からは3階だが道路側に回ると2階に見える。

旧大西旅館
旧大西旅館
旧大西旅館

 ネット上にもこの旅館の情報が散見されるが、既に数年が経過しておりたくさんはない。かつては面河ダムの建設などや石鎚登山などの方々で賑わったことだろう。一階部分は風呂、2階部分は経営者住居、3階部分が客間であったそうだ。廃業されてから既に30年以上の月日が流れているものと思われるこの木造建築物は、まさにひとときの繁栄で多くの人々が訪れた旧面河村の歴史的財産であろう。

旧大西旅館

 道路を挟んで反対側には旧高須賀酒店があるが、こちらは2018年12月31日を以て廃業されたようだ。

旧高須賀商店

 いずれの看板も表記されている電話番号を見ていると、その時代と尊い地域の賑わいを感じる。今回は訪れるのが夕刻になってしまい時間もなかったのであまり取材撮影ができていない。ここから 3km ほど山を登れば「大成神社」があり「ヒメボタル」の聖地。直瀬の棚田などのこともあるので近いうちに計画を組んで1日かけてこの地を回ってみたい。

ここからの帰宅ルート
国道494~🚕旧大西旅館(渋草2054-1)🚕久万高原町中組🚕県道12(西条久万線)🚕仕七川交差点~県道212(東川上黒岩線)🚕御三戸嶽🚕~国道33~🚕御三戸嶽🚕落合交差点🚕~国道380~🚕落合交差点🚕真弓峠🚕内子町小田🚕内子町🚕~大洲市~自宅 19:30 / 走行距離 182km 

歴史回廊写真紀行-井内久万写真探訪記No.001
街づくり写真家 河野達郎
©Tatsuroh Images 2023.


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